授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14685:経済と社会(J) 2024 秋セメスター 金4 法学部,産業社会学部 山井 敏章 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG202号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
<資本主義・社会主義・民主主義――戦後日本と「抵抗の潜在力」――>
 新型コロナ・ウイルスの感染拡大は、世界が抱えるさまざまな問題を浮き彫りにしました。世界経済の繁栄の基礎と信じられていたグローバルなサプライチェーンは、意外なほどのもろさと問題を露呈しました。感染の影響をとりわけ強く受けたのは社会的弱者であり、国際的には貧困に苦しむ途上国です。トランプ政権下のアメリカで露骨な形で表れたように、経済格差の拡大は社会の分断につながり、民主主義への信頼が大きく損なわれています。一方、デジタル独裁制ともよばれる中国社会主義の躍進を前にして、自由や人権など、近代が生み出したさまざまな理念の意味がふたたび問い返されています。「資本主義」とよばれる私たちの生きるこの社会は、いま大きな曲がり角に直面しているように見えます。
 資本主義とはなにか、社会主義とはなにか、そして民主主義とはなにか。あらためて考え直すことが必要です。授業では、とくに資本主義をめぐる理論的・歴史的研究をふりかえり、第二次大戦後の日本社会の変化の道筋と重ね合わせながら、今日における資本主義・社会主義・民主主義の姿と意味について考えます。

【授業の方法】
1.第1回目はzoomによるメディア授業、2回目以降は対面授業を実施します。
2.授業用テキストを毎回事前にmanabaで配布します。テキストの内容に関する課題を出すので、manabaで回答を提出してください。
3.対面授業にはテキストを読んだ上で参加してください。それを前提とした上でのディスカッションを中心とした授業を実施します。

受講生の到達目標

 経済社会が歴史的に発展し変化する社会システムであることを理解し、その視点から現代経済社会を捉える素養を身につけている。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

序論::資本主義の現在

ステークホルダー資本主義、経済格差、グローバル化

2

Ⅰ. 戦後民主主義と社会科学
1.敗戦と復興:1945年の歴史的位置

傾斜生産方式、朝鮮戦争、戦後改革、官僚制的資本主義

3

2.戦後民主主義と社会科学

丸山眞男:天皇制と無責任の体系、大塚久雄:維新後日本の経済構造

4

3.近代資本主義の成立

『近代欧州経済史序説』、西インド貿易、毛織物業、トラフィーク

5

4.オランダ型貿易国家と国民経済

前期的資本と近代資本主義、トラフィーク的経済構造、グローバル化と社会的自存性

6

Ⅱ. 資本主義と近代
1.資本主義と社会主義

マルクスの発展段階論、階級社会、プロレタリア独裁、実在の社会主義

7

2.資本主義と「自由な」労働

労働力の商品化、疎外、窮乏化、「搾取」は存在するか

8

3.資本主義と近代

マックス・ヴェーバー、合理性、官僚制、近代資本主義と「自由」

9

4.「自由な労働」と世界システム論

ウォラーステイン、近代世界システム、労働管理の諸形態、奴隷制と所有的個人主義

10

Ⅲ. 「豊かな社会」日本と抵抗
1.戦後日本の民主主義と「抵抗」

タテ社会と官僚制、敗戦後の「抵抗」、三池争議

11

2.高度成長と民主主義

高度成長と「国民経済」、所得倍増計画と一全総、国土計画と住民参加

12

3.闘争の60年代:民主主義・市民運動・近代

安保闘争、ベ平連と市民運動、全共闘と「近代」

13

4.高度成長の終焉と「成長」への懐疑

日本列島改造論、ジャパン・アズ・ナンバーワン、エコノミック・アニマル、成長の代償

14

5."Fukushima" と市民社会

シラケ社会、ポスト・モダン、福島原発事故、シェーナウの市民運動

15

まとめと展望:近代社会と「自由」

システムと生活世界、抵抗の潜在力

授業実施形態

1.第1回目はzoomによるメディア授業、2回目以降は対面授業を実施します。zoomのURL等は、第1回目授業の前に、manabaでお知らせします。
2.授業用テキストを毎回事前にmanabaで配布します。テキストの内容に関する課題を出すので、manabaで回答を提出してください。回答の内容は成績評価の対象とします。
3.対面授業は、皆さんがテキストを読んできたことを前提にして進めます。テキストの内容に関するコメントを授業の最初に書いて提出してもらい、それを材料にしてディスカッションを行う。こういうタイプの授業を実施するつもりです。くわしくは第1回目の授業で説明します。

授業外学習の指示

配布されるテキストをしっかり読み、毎回の授業での課題への回答を作成・提出してください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

毎回の授業課題への回答=70%:各回の授業で、manabaのアンケートに回答してください。テキストの内容に関する記述をもとめる欄が設けてあります。その記述内容を成績評価の対象とします。
期末レポート=30%。レポートの課題、提出時期等は後日指示します。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

授業に関わる指示はmanabaを通じて行います。manabaのこの科目のページ右上にある「設定」→「リマインダ設定」を開き、携帯メールアドレスを入力したうえで、「個別設定」のすべての項目を「受信する」にしておいてください。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
資本主義の歴史――起源・拡大・現在 ユルゲン・コッカ 人文書院 978-4-409-51080-3

参考書(使用頻度、その他補足)

参考となる書籍・論文等を授業のなかで随時紹介します。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html