授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14087:刑法総論(法曹) (J) 2023 春セメスター 金4-5 法学部 安達 光治 4

キャンパス

衣笠/衣笠

授業施設

存心館ZS310号教室/存心館ZS310号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

法曹等の進路を希望する司法特修の学生のための科目である。刑法の意義と機能、刑法の基本原則について説明したうえで、構成要件論、違法論、責任論、未遂論、共犯論、罪数論についての基本的な考え方を具体的事例および判例を示しながら概説する。

事例問題に対応できるようになるため、適宜授業内で答案作成について解説する。また、学期中に複数回、答案課題をはじめとするレポートを出題し、採点後に全体の講評を行う。課題については、必要に応じてコメントを付したものを返却することがある。

授業内容に関する質問は、manaba+R の掲示板で随時受け付ける(授業に関する個別の申出は学内メールにて行うこととする)。質問に対する回答については、原則としてmanaba+R において⾏う。

受講生の到達目標

1.犯罪の成立要件の理論構造を分析し、それを整序できるようになる。
2.学説の対立状況や判例の趣旨・射程範囲を学習し、理解する。
3.犯罪論につき、体系的思考と問題的思考とを組み合わせて理解するとともに、事例問題等の応用問題に対応できるようになる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

刑法の基礎と刑罰論

刑法の意義、犯罪論体系、学派の争い、刑罰論(応報刑、教育刑など)

2

刑法の基本原則

罪刑法定主義、侵害原理、責任原理

3

構成要件論

犯罪の態様、構成要件要素、犯罪の主体、犯罪の客体、法人処罰

4

実行行為論

実行行為性、不能犯、客体の不能、方法の不能

5

因果関係論①

因果関係の意味、条件関係、相当因果関係論

6

因果関係論②

危険の現実化説、客観的帰属論

7

故意と事実の錯誤

確定的故意、未必の故意、方法の錯誤、客体の錯誤、具体的事実の錯誤、抽象的事実の錯誤

8

過失

予見可能性、結果回避義務、信頼の原則、管理・監督過失

9

不作為犯論

真正不作為犯、不真正不作為犯、保障人的地位、作為義務、不作為の因果関係

10

未遂犯論

実行の着手、早すぎた構成要件実現

11

中止犯論

刑の減免根拠、任意性、中止行為

12

違法性の一般理論

主観的/客観的違法論、形式的/実質的違法論、行為/結果無価値論、可罰的違法性

13

法令行為、正当業務行為

職務行為、正当業務行為、権利行為

14

被害者の同意

同意の法的効果、同意の真意性、同委の任意性、推定的同意

15

正当防衛論①

正当化根拠、侵害の急迫性、積極的加害意思、不正な侵害、防衛するため、偶然防衛

16

正当防衛論②

やむを得ずにした行為、必要最小限度

17

緊急避難

法的性格、現在の危難、避難の意思、補充性、相当性、害の均衡

18

責任の一般理論

道義的責任論、社会的責任論、規範的責任論、人格責任論、責任能力

19

責任論の諸問題

責任の要素、違法性の錯誤、期待可能性、原因において自由な行為

20

誤想防衛

違法性阻却事由の錯誤、故意説、責任説

21

過剰防衛・誤想過剰防衛

質的過剰、量的過剰、誤想過剰防衛

22

共犯の基礎理論

正犯と狭義の共犯、必要的共犯、正犯概念、間接正犯、共犯の処罰根拠、共犯の従属性

23

狭義の共犯

教唆犯、幇助犯、間接教唆

24

共同正犯論①

実行共同正犯、共謀共同正犯、行為共同説、犯罪共同説、片面的共同正犯

25

共同正犯論②

共犯関係の解消、承継的共同正犯

26

共犯の諸問題①

身分犯と共犯、過失の共同正犯

27

共犯の諸問題②

正当防衛と共犯、過剰防衛と共犯

28

共犯の諸問題③

共犯の錯誤、予備の共犯

29

罪数論

観念的競合、併合罪、牽連犯、法条競合、包括一罪

30

刑法の適用範囲

場所的適用、時間的適用、人的適用

授業実施形態

授業は対面で実施する。
昨年度まで実施していた対面授業配慮(ライブ配信等)は、原則として行わない。

新型コロナ感染症にり患した者、またはその濃厚接触者とされた者は、授業後に個別に配慮することがあるので、所定の様式で申し出ること。

感染状況の悪化等により、BCPの運用が再開された場合には、授業実施形態に関し別途指示する。


授業外学習の指示

授業前 :講義で取り扱う条文をチェックし、教科書の該当箇所に目を通して疑問点をメモしておく。
授業中 :各回の講義の全体像を意識しながら講義を聞き適宜メモを取る。
授業直後:理解が足りなかったところがあったり、自分の疑問点が解決していない場合は適宜質問をする。
授業後 :講義で取り扱った内容をノートにまとめる。理解するところと覚えるところを分ける。
試験前 :自分が作ったノートを参照しながら、事例問題の答案のイメージを作る。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 60

定期試験実施期間内に実施する。
定期試験が実施できない場合は、定期試験に代えて定期試験期間にオンラインで試験を実施する。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
40

授業後に提示された課題に対してレポートを作成してもらう。
複数回実施する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
判例プラクティス刑法Ⅰ[第2版] 成瀬幸典・安田拓人(編) 信山社 9784797226805

教科書(使用頻度、その他補足)

判例教材として上記図書を指定し、授業内で毎回参照するので、入手の上必ず持参すること。体系書は特に指定しないが、必ず1冊は入手し講義後の復習、課題提出に用いること。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,その他(教員より別途指示)

備考

本授業では、出席確認をする。確認した出席情報は成績評価との相関関係を分析する際に利用する。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/