Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
14852:[2025 Fall]Gender and Diversity (SA) § 14853:Gender Studies (SA) 2025 Fall Wed2 College Of Social Sciences TAKAHASHI YUKO 2

Campus

KIC

Class Venue

IGAKUKAN IG302

Language

Japanese

Course Outline and Method


本科目は「立命館科目」(学生自らが立命館大学で学ぶ意義を理解し、未来を描き、未来を創る人間への成長に向けて、その礎を築くための科目軍)に位置付けられています。

【科目「ジェンダーとダイバーシティ」全体の概要】
多様性(ダイバーシティ)は本来社会を豊かにする。しかし現実には、人間が人間らしく生きることにかかわる様々な差別、偏見、格差などの社会問題がある。それらを理解するために平等、人権、正義という考え方が重要となる。開かれた関係づくりをめざすジェンダーの視点など、他者を尊重する考え方を身につけ、多様な個々人の相互理解の実現を妨げている社会の現状とそれらを解決する道筋(思想、制度、行動)について具体的に学ぶ。社会における自分の立場をも重ねて思考し、自由で公正な社会を構想する。

【クラスの授業概要と方法】
ジェンダー世界を生きる私たちは、「男」や「女」、「オス」や「メス」、「男子学生」や「女子学生」、あるいは「男の子」や「女の子」といった言葉が呼び起こすジェンダー観をごく当たり前の事として捉えがちである。だが、このことは、私たちがジェンダーを社会科学的に分析することにいかに不慣れかを物語っている。
自明視されがちなジェンダー観を私たちは、どのような環境下で、いかなる過程を経て、内面化したのか。またそれは、私たちの着るものや持ち物、話し方や振る舞い、性自認や性的指向、はたまた恋愛観や結婚観からライフコースまでをどのように規定するのか。かような問題を読み解くには、私たちの日常生活の中の小さな事象から考え始め、社会問題としてのジェンダー理解へと深化させることが不可欠である。ジェンダーを切り口にして、社会的な価値観に束縛されつつも「自分らしさ」を求めてやまない個人の葛藤や性的マイノリティの人たちの「生きにくさ」を、まず、「社会と個人の関係性」という文脈において理論的に論述できるようになってほしい。
その上で、性的マイノリティばかりではなく異なった文化的背景をもった人たちの「誰をも排除しない環境づくり」の為に何をすべきか、どういったことに配慮が必要なのかを学習する。

Student Attainment Objectives

1.日常的な生活を通して平等、人権、正義による社会問題を考える。
2.ジェンダーの視点など、多様性(ダイバーシティ)を尊重するとはどういうことかについて理解する。
3.社会における自分の在りようを考え、具体的行動に結びつけることができるようになる。

Recommended Preparatory Course

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

総括的導入講義

講義を受けるにあたっての約束事を説明します。
その後講義の導入として、「日常的なジェンダー感覚」への気づきについて学習します
キーワード:無意識の偏見

2

社会と個人の関係性①

社会の外在性・拘束性、二重の拘束、社会>人間(社会の優位性)
「恋バナ」が前提とする「約束事」
キーワード:ジェンダー

3

社会と個人の関係性②

内面化/社会化、外なる社会/内なる社会、イデオロギー
キーワード:男女の分類図式 ゴフマン

4

ジェンダー規範

男女の分類図式=「男女のあるべき姿」
「男らしさ・女らしさ」イメージの源にあるジェンダー規範
イマジナリ―・リソースとしてのジェンダー規範
キーワード:つがい形成(pair-formation)

【文献】教科書『「男女格差後進国」の衝撃』第一章


5

ジェンダー・アイデンティティの実践

性自認、性的指向、恋愛技法、pair-formation=つがい形成
「男らしさ・女らしさ」の表象

6

働くこととジェンダー

男女役割分業(男女役割分担) (+R20分)(対面授業95分)
「アンペイド・ワーク」「ペイドワーク」
キーワード:近代家族の形成 労働分割

【文献】教科書『「男女格差後進国」の衝撃』第二章

7

ジェンダー再生産のメカニズム

再生産する主体としてのマジョリティ
逸脱者としてのマイノリティ
イデオロギーの磁場より排除される者たちへの洞察

8

近代家族=愛を中心に育まれる家族の形、そのややこしさ
家族とは何なのかを再考しよう(ゲストスピーカー)

色々な問題を抱えた家族の案件が「児童相談所」に届く
そこでの事例をゲストスピーカーに紹介してもらう予定である

9

性的マイノリティ①

LGBTが直面する困難(日常生活編)
多様性が担保される社会とは
セクシュアルマイノリティの日常的な困難を紹介する

10

性的マイノリティ② (ゲストスピーカー)

LGBTが直面する困難(法律・行政編)
性的マイノリティが直面する法律・行政上の困難を紹介する
ゲストスピーカーにLGBTに関する事例を紹介してもらう予定である

11

性的マイノリティ③

性的マイノリティにとって家族を作ることとは
養子縁組、「友情結婚」、「精子提供」・「卵子提供」

12

生殖医療の発展
代理出産
セクシュアル・マイノリティが「家族」を持つこと

生殖医療の現状を知る、
医療ツーリズム
代理出産と代理母の人権、
代理出産で生まれてくる子の福祉
代理出産の事例(日本・海外)を各自インターネットで調べること
日本産科婦人科学会の見解を各自インターネットで調べること
民法の定める「親子関係」について各自インターネットで調べること

13

まとめテスト

50分まとめテスト
セクシュアル・マイノリティが「家族」を作ることとその望ましいあり方を解説

14

セクシュアリティと暴力(親しき間での暴力)(ゲストスピーカー)

15分・今までの講義のまとめ(タカハシ)
60分・講演(ゲストスピーカー)
20分・質疑応答(ゲストスピーカー+タカハシ)

Class Format








Recommendations for Private Study

各回の講義では、レジュメ上に【想像力を膨らませよう】や【課題】という形で、授業外学習の指示を行っています。
【想像力を膨らませよう】や【課題】は、自分のペースで考えたり、学習してほしい箇所ですので、要チェックです。また、文献としては、『「男女格差後進国」の衝撃 ージェンダー・バイアスを克服するー』(治部れんげ著・小学館新書)の第一章と第二章を読み、現在の日本のジェンダー的な立ち位置を理解することが必要です。以上は14回目の講義で行われるテストに反映されます。
代理出産やLGBTについては、各自、自主的に調べ、学習する必要があります。
インターネットで多くの事例が紹介されていますので調べましょう。
「レズビアンカップルが精子提供で子どもをもうけたらどうなる?」など、【課題】という形で学習の指示を行っている場合もあれば、【到達目標】として学習の指示を行っている場合もありますが、いずれにせよ、自ら、「知る」を楽しんでください。

上記、授業外学習は、テストと係って、大切だと考えます。

【科目「ジェンダーとダイバーシティ」全体の到達目標】
1.平等、人権、正義をジェンダー問題を考える時の判断基準とする。
2.ジェンダーの視点など、多様性(ダイバーシティ)を尊重するとはどういうことかについて理解する。
3.社会における自分の在りようを考え、具体的行動に結び付けることができるようになる。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written) 0

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)
0

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

14回目の講義時間内で行う総まとめテスト(100点)

Grade Evaluation Method (Note)

Advice to Students on Study and Research Methods

①レジュメに沿って学習を進めます。
②レジュメにある【課題】に取り組んでください。
③「代理出産」について事例研究を各自行ってください。
④セクシュアル・マイノリティが抱える問題を調べること。
➄そのうえで、あなたは「セクシュアル・マイノリティが子どもをもつこと」をどのように考えるのか、自らの見解を示してください。
⑥教科書の指定された箇所は自分で読み日本のジェンダー状況を自分で理解してください。

Textbooks

Title Author Publisher ISBN Code Comment
「男女格差後進国」の衝撃 治部れんげ 小学館新書 978-4-09-825380-7

Textbooks (Frequency of Use, Note)

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
ルポ 同性カップルの子どもたち 杉山麻里子 岩波書店 978-4-00-061113-8
ゴフマン世界の再構成 安川一編 世界思想社 4-7907-0403-3
スティグマの社会学 アーヴィング・ゴッフマン せりか書房 4-7967-0043-9
性同一性障害と性のあり方ー性転換手術は許されるのか 山内俊雄 明石書店 4-7503-1210-X
離婚後300日問題 無国籍児を救え! 毎日新聞社会学部 明石書店 978-4-7503-2838-6
家族のリストラクチュアリング 山田昌弘 新曜社 4-7885-0691-2
ジェンダー化する社会 姫岡とし子 岩波書店 4-00-026850-3
みんな「おひとりさま」 上野千鶴子 青灯社 978-4-86228-061-9
迷走する家族 山田昌弘 有斐閣 4-641-17312-5
排除と差別の社会学 好井裕明 有斐閣 978-4-641-28116-5
下層化する女性たち 小杉礼子・宮本みち子他 けい草書房 978-4-326-65394-2
はじめて学ぶLGBT 基礎からトレンドまで 石田仁 ナツメ社 9784816365839
カミングアウト 砂川秀樹 朝日新聞出版 9784022737663
LGBTを読みとく クリア・スタディーズ入門 森山至貴 ちくま新書 974480069436

Reference Books (Frequency of Use, Note)

その他の参考文献は適宜紹介する。

Web Pages for Reference

授業資料を参考にすること。

この科目は、教養教育における6つの科目群のうち、「立命館科目」に位置付けられています。詳しくは、http://www.ritsumei.ac.jp/liberalarts/course/course-r.html/

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Talk with Students,Other (Separate instructions will be provided)

Other Comments

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/