Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
14850:[2025 Fall]Gender and Diversity (J) § 14851:Gender Studies (J) 2025 Fall Fri3 College Of Law IDA HIROYUKI 2

Campus

KIC

Class Venue

MEIGAKUKAN MG202

Language

日本語
Japanese

Course Outline and Method

統一の科目概要
多様性(ダイバーシティ)は本来社会を豊かにする。しかし現実には、人間が人間らしく生きることにかかわる様々な差別、偏見、格差などの社会問題がある。それらを理解するために平等、人権、正義という考え方が重要となる。開かれた関係づくりをめざすジェンダーの視点など、他者を尊重する考え方を身につけ、多様な個々人の相互理解の実現を妨げている社会の現状とそれらを解決する道筋(思想、制度、行動)について具体的に学ぶ。社会における自分の立場をも重ねて思考し、自由で公正な社会を構想する。
***
本年度は、ジェンダー論の基礎を踏まえつつ、特に「生きづらさに対して、主流秩序からの離脱を提起し、主流秩序による優劣・損得がなくなることや意見が異なるものの共存がダイバーシティである」という視点の理解を目指す。「社会のなかの生きづらさと自分の生き方の見直しかた」を「主流秩序・ジェンダー秩序」概念を通じて考えていく。自分に自信がない、人を比べてしまう、劣等感がある、自分は女子力が低い、自分は男らしくない、人からよく見られたい、承認欲求を満たしたい、SNSにはまっている、外見を良くしたい、他人は皆敵だと考えている、いじめられた体験が尾を引いている、競争に勝たないとダメだと思っている、「高学歴やいい会社への就職、いい収入、いいひととの結婚」が幸せだと思っている、自己主張できない、恋愛で悩んでいる、束縛したり怒ってしまう、自分はDV と無関係などといった思いを再検討する。その為に、生きづらさの隠れた正体としての「主流秩序」という新しい概念を学び、主流秩序の一部であるジェンダー秩序を自覚したうえで、その問題点を認識し、主流秩序・ジェンダー秩序にどのような態度をとるか、自分なりの解を見出す力をつけ、そことダイバーシティ理解を結びつける。主流秩序への3つのスタンスを考える訓練をし、脱主流秩序の方途を探る。ジェンダー、ダイバーシティとはなにか、性差別・性暴力・デートDVとは何か、異性愛男女2分法の問題点、家族単位システムの問題点、変革の基本思想としてのシングル単位思考、脱暴力、課題の分離、ダイバーシティ、承認欲求へのスタンスなどをおさえていく。アドラー心理学等社会学や心理学などの諸知見も利用する。映像を多用してその理解を補助する。予習的に多くの映像を視聴することを義務とする。
大きくは前半が主流秩序、ジェンダー秩序の理解、後半がデートDV論。予習として毎回、多くの参考動画を視聴し、毎回、かなり長い「課題へのレポート」(400字から1600字程度)を出してもらいます。その感想を共有してで、それを毎週読むことも義務とする。それによってお互いの意見を知ることができる。課題に対して、私からの応答もMANABA+Rで記します。


Student Attainment Objectives

統一の到達目標
1.日常的な生活をとおして平等、人権、正義に反する社会問題を考える。
2.ジェンダーの視点など、多様性(ダイバーシティ)を尊重するとはどういうことかについて理解する。
3.社会における自分の在りようを考え、具体的行動に結びつけることができるようになる。
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1 日常的な生活をとおして平等、人権、正義に関する社会問題を考える。
2.ジェンダー平等、交差性、マジョリティとマイノリティ、多様性(ダイバーシティ)を尊重するとはどういうことかについて新しいレベルで理解する。それを通じて、近年の対立的見解への基本スタンスを確立する。
3.社会における自分のありようを考え、具体的行動に結びつけることができるようになる。
4 今の社会を構成する主流秩序、その中でのジェンダー秩序、とはどのようなもの であるかを認識する。
5 その利点と問題点を認識し、主流秩序・ジェンダー秩序にどのような態度をとるか、自分なりの解を見出す力をつけ、そことダイバーシティ理解を結びつける。
6 性は多様であるにもかかわらず、男女異性愛の性の枠があることの生きにくさ、不自由さ、性差別の現状とジェンダー秩序というものがあふれていることを認識する。
7 現実的な性差別縮小社会としての北欧型社民主義の実情を知る。
8 そうした主流秩序、ジェンダー秩序に自分がとらわれているということを理解し、主流秩序への3つのスタンスを考える訓練をし、脱主流秩序の方途を探る。そこに関しての、アドラー心理学の「優越/劣等コンプレックス」「課題の分離」「承認欲求からの離脱」「ギブ&ギブ」を知る。
9 異性愛男女2分法の問題点、家族単位システムの問題点、変革の基本思想としてのシングル単位思考を理解し、ジェンダー平等社会のイメージを獲得する。
10 SNSの問題との関係で、群衆心理・プロパガンダについて学び、近年のトランプ支持者的状況、右派ポピュリズム、人権軽視の分断社会、戦争の危険性とナショナリズムについて検討する。
11 親密な関係においても、DV的な権力関係が生じていることを認識し、それを批判的に学ぶことで様々な人間関係をうまくやっていくコツを学ぶ。その為の端緒としてデートDVとはなにかを知り、それを見抜く目をもつ。シングル単位観点からのDVについての新しい認識について理解する。
12 性暴力の実態を知る。ストーカーやSNSの問題、束縛の危険性、別れについての新しい考えなどを学ぶ。
13 相談の乗り方を知る。DV問題と主流秩序の関係性を理解する。大学生の周りのハラスメントとそこへの対処能力の向上を理解する。

Recommended Preparatory Course

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
第1回 オンデマンド

【メディア講義:オンデマンド】主流秩序・ジェンダー秩序とは何か

・・・講義の概論・基本姿勢、教員の自己紹介
私たちの心理と行動を縛っているもの、幸福とは主流秩序の上位に行くことなのか

第2回 対面授業

性(ジェンダー)とダイバーシティについての入門論

流秩序というものを考える + ダイバーシティとジェンダー概念の基礎
ジェンダーとは? 男女二分法の問題 性の多様性 LGBTQ(性的マイノリティ)とは。 ジェンダー平等への攻撃の実態

第3回 対面授業

ダイバーシティの理解、ジェンダー秩序の理解:美の秩序を中心に
および世間で議論となっている問題に関して

ジェンダー秩序の全体、「美の秩序」、美人が有利、ブスと笑い問題、ダイエット問題などから「生きづらさの心理」を考えていく。
弱者の権利の乱用、ポリコレ、キャンセルカルチャー、トランスジェンダーの権利と女性の安全の対立問題、近案女性支援の動きへの攻撃問題などの整理

第4回 対面

主流秩序への3つ【4つ】のスタンス、自分はどう生きるのか

主流秩序のプラスとマイナス、連立方程式、カツアゲ場面で何ができるか、主流秩序への3つ【4つ】のスタンス、間接介入などの学び、能力主義と主流秩序、「見て見ぬふり」「いざというときに動けるか」問題、ディアと主流秩序、あなたはフェミニズムを知っているのか?

第5回 対面

アドラー心理学とアリストテレス倫理学とフランクルと主流秩序――競争、劣等感、承認欲求からどう離脱するか、どう善く生きるか

目的論、優越コンプレックス、劣等コンプレックス、課題の分離、承認欲求からの離脱、ギブ&ギブなどの理解を通じて、主流秩序からの離脱のヒントを学ぶ
フランクル、主流秩序に対してどういうスタンスをとるかから生まれる価値――「態度価値」、アリストテレスの倫理学を参考に、「主流秩序と生き方」を考える 

第6回  対面

主流秩序からの離脱の展望としてのシングル単位社会

家族単位の意識と制度、家族(カップル)単位社会の問題、ジェンダー平等=シングル単位の意識と制度、その具体像としての北欧・社会民主主義社会、対比としての日本社会の諸問題、福祉国家の類型

第7回 対面

主流秩序の背景にあるものを見抜いて、脱主流秩序の方途を探る、群衆心理を批判的に学ぶ

キム・スヒョンの著作や「群衆心理」を学ぶ、トランプ支持者的状況、ネルケさんや荊木のり子さんの思想を学ぶ、美の秩序からの離脱の実践例、早春スケッチブック」「マイ・ディア・ミスター 私のおじさん」などの作品から学ぶ、様々な素材から、生きづらさや承認欲求問題を主流秩序とつなげて考えていく

第8回 対面

北欧諸国の例から、ジェンダー平等・ダイバーシティの具体像を知り、日本との対比を考える

ブルデユー理論、北欧諸国から学ぶ、スローに生きる視点、ファストな主流秩序に抗する視点、自己肯定感をもつ、結婚”や保育というものをシングル単位観点から考える、近代家族の相対化の視点、理想と現実、政治と経済と文化と学問、禁欲主義、ヘイトスピーチなどを主流秩序との関係で考える

第9回 対面

ガタロさんの生き方から学ぶーー主流秩序から自由になるという希望 (講義前半まとめ)

オメラスから歩み去る人」、いじめられた豊島ミホのリベンジの方法、ジャニーズ問題、「真実の報道」からかけ離れたメディア、ガタロさん・坂本さんなどから学ぶ、主流秩序を気にしない生き方のイメージ、 デイビット・ウォレス『これは水です』、主権者教育、戦争へのプロパガンダ、愛国心とナショナリズム、ロシア、ウクライナ、イスラエルの問題

第10回 対面

デートDVを学ぶ意義 + デートDVとは何か+ 被害者・加害者の心理

デートDVを学ぶ意義、蔓延する暴力、デートDVの認定方法、DVの図の理解、身近にDVが多いということの理解、被害者・加害者の心理
テキスト1章

第11回 対面

デートDVではない、非暴力・対等・尊重・健康的な関係 =シングル単位思考法の関係

だれもが被害者にも加害者にもならないために、等な関係[非DV]、シングル単位思考法、課題の分離、「毒親問題、共依存」を反面教師に
テキスト2章、3章

第12回 対面 

性にかかわるDVと性暴力、課題の分離の実例 +ジェンダーとDVと恋愛観 

良い関係の実際、課題の分離を深める、+ デートDVの種類の一つとしての性的DV、性的暴力、レイプドラッグ問題、「性的権利」のシングル単位版が「性的同意」、嫉妬束縛
テキスト「補論」参照+4章

第13回 対面

嫉妬・束縛、ストーカー、別れ方、リベジポルノ SNS問題

テキスト4,5章
嫉妬・束縛とDVの関係、シングル単位の「別れ方」の学び、ストーカー、リベンジポルノ画像送信問題、SNSへの注意、警察の使い方など

第13回「+R授業」の20分

オンデマンドで提供
ネットと恋愛についての注意点

画像送信問題、SNSへの注意、ネットでのなりすましセクストーション、サイバーリベンジなどについて学ぶ
デートDVの学びのの全体振り返り

第14回 対面

講義全体のまとめ:相談の乗り方、主流秩序と自分の生き方、ジェンダーとハラスメントと主流秩序

相談の乗り方、主流秩序とDV、加害者の更生の必要性、児童虐待とDVの関係と、解決のための総合対策、 人生を幸せに生きるコツ、自殺や死刑や修復的正義について考える、学内のハラスメントという角度からのまとめ、この講義の精神を伝える諸作品や諸実践(元気カレー) 
講義を終えるにあたって 総論的ふりかえり

Class Format

初回はWEB(メディア利用、遠隔、オンデマンド型講義、ZOOM録画視聴)で講義をします。
第2回から第14回まで対面授業とします。
ただし第13回の「+R授業」の20分は、オンデマンド・メディアで行います。

Recommendations for Private Study

毎回、講義のレジメを早めにMANABA+Rで示すので、それを見て、そこに示された参考動画を視聴すること。
各講義の前に「予習」として「参考動画を見ること」と「テキストとレジメを読むこと」、「前回の学生さんの意見を読むこと」を義務付けます。
MANAB+Rの「ニュース」(お知らせ)で講義のレジメを講義の前に提出するので先に通読しておいてください。分量が多いので講義では全部をゆっくり説明できません。ざっと見ておくだけでも効果的です。
毎週、予習として参考動画を見ていただきます。まじめにやれば2時間以上かかると覚悟して下さい。観る価値あるものですので、やる気ある人には好評です。最低、「必見」の動画を観ておくこと。
 また毎回の学生さんの感想【伊田のコメント付き】をMANABA+Rに紹介するので、それも読んでください。
疑問や話したいことについては、授業の後に教員に質問に来てください。直接対話することが望ましいです。感想文に書く形でも質問可能です。
毎回、授業内容に沿った「課題」を出すので毎回、それに答えてこたえてください。4-5問ほどあるので、毎回400字~1600字程度となります(それ以上の分量でもOK)。講義に参加しないと書けないので頑張ってください。土曜の夜中までに提出とします。
つまり合わせると授業外学習の時間が1回につき、2時間以上かかります。真面目にやれば5ー6時間ほどとかなりかかります。設置基準では、講義2単位の場合は、授業30時間、予復習に最小60時間となっていますので、たいへんかと思いますが本来、それだけの予習復習すべきなのです。最終レポートもまあまあ分量はあります。でも講義に参加していればどんどん書いていけます。自分のためになるレポートです。
毎年、このやり方で、やる気のある多くの学生さんが頑張られて、成果があったので、苦労する甲斐はあると思います。単位を軽く取りたいという人には受講は無理です。
主体的に学ぶ学生にのみ、その成果は訪れると思います。ネット・AIのコピペの学生は落としますので、ええカッコした文章ではダメで、下手でもいいから自分の言葉で自分の本音や自己分析を書かないとだめと思ってください。


Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

評価は基本、最終レポートで行う。加えて毎回課題の提出が必要。そのレポートをMANABA+Rで提出する。課題と評価方法については詳しくは授業で提示するが、講義に参加し、主流秩序・ジェンダー秩序とデートDVを正しく理解して、それと自分のかかわりを深く検討しているかを評価基準とする。分量は8000字以上となる。1600字程度の毎回の課題にもこたえることが必要。つまり講義に参加し、それに沿った課題に土曜夜までに答えるレポートを毎週提出することが必要。

Grade Evaluation Method (Note)

第4回講義のときぐらいの時に、詳しくレポート課題を示す予定。
主流秩序への3つのスタンスについて書けるかどうか、そのうえで、主流秩序についての自分の経験を踏まえたレポートを書く、また講義で示した大量の動画や資料から重要なものについて自分の考えをまとめる課題もある、さらにテキストから学んだことを書く、さらにデートDVを理解したうえで、DVではない関係も考えられるか、テキストの内容を消化して表現できるか、説得できるかの課題もある、
最後にこの講義をう受けて自分の生き方を振り返り、今後どう生きるかをどのように考えているか、本気の感想文を書いてもらう。
こうしたことを書くことで、講義全体を総合的に理解できているか、目標をどの程度達成できているかを見ていく。
課題は大きく4つあり、最終レポートの分量は合計8000字以上となるが、実際書くと多くの人は10000字以上となっている。

Advice to Students on Study and Research Methods

きればジェンダーや社会問題や生き方に関心ある人が望ましいが、特に事前の知識は必要ない。
毎回、課題への返答(感想)は、授業後、MANABA+Rに提出してもらいます。
毎回、参考動画をみてから参加してください。この動画を見ると学びが深まりますが、見ないと、講義で話すことの理解が浅くなります。人生において、みて損はない、重要な動画です。
講義内で話しますが、なんのためにあなたは大学にきているのか、この講義を受けるのか、幸せとは何か、就活をどう考えるか、そういうことを考える講義とします。だから自主的に、たくさん動画を見て、レジメ資料を見て、学ぶ喜びや意義を異議を感じて下さい。
自分を見つめ 社会を見つめ 自分が成長すること、社会へのつながりを考えることを目標としています。なので、受け身的な姿勢では学びと言えないというスタンスで、自主的な学びを求めます。
講義の課題を全部クリアーするのは大変ですが、やる気のある人は参加して欲しいです。
なお、25年3月までに、全15回講義の内容をまとめた講義録ーー『主流秩序概念を使ったジェンダー論の実践――ダイバーシティの理解と絡めて』ーーを出す予定です。講義を受講し、さらに学びたい人は読んでみてください。全部で15冊になっています。


Textbooks

Title Author Publisher ISBN Code Comment
シングル単位思考法でわかるデートDV予防学 伊田広行 かもがわ出版 978-4-7803-0995-0

Textbooks (Frequency of Use, Note)

Reference Books

Reference Books (Frequency of Use, Note)

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Talk with Students,Other (Separate instructions will be provided)

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