授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
51582:公共政策(P) § 51583:VB原論Ⅰ(P) 2024 春セメスター 水3 政策科学部 上子 秋生、成田 大起、山本 隆司 2

キャンパス

OIC

授業施設

C372講義室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

公共政策、つまり「公共的に対応すべき社会問題に対する解決策」について、学際的な視点から考察する。公共政策は、解決すべき問題があったとすれば(例えば、パンデミックの発生)、それに対し解決策を開発する(医薬品を開発する)という技術的な問題だけが問われるのではない。公共政策を論じるには、社会が目指すべき方向性(感染防止のために個人の自由をどれだけ制限できるか)、法律のしくみ(営業停止を命令した店舗にどのように補償するか)、政策を決めるにあたっての行政的なルール(誰が緊急事態宣言を出すのか)といった問題も考慮に入れる必要がある。

この授業では、こうした幅広い考察対象を持った公共政策に対し、政治学、法学、行政学を専門とする3名の教員がリレー式で講義を行う。

政治(1~5回):政治哲学の観点から、どのような政策が望ましいかという規範的な議論(「べき」論)を扱う。さまざまな社会問題を例に、公共政策を評価する方法について理解を深める。

法(6~10回):契約とは何か、それが破られた場合に法制度はどのように対応するべきものか。公共政策の一環としての近代的司法制度の整備を民法典の制定を中心に説明する。

行政(11~15回):我が国の公共政策の執行者である中央・地方の政府について、その構成員、その相互関係等について、実態に関する理解を深めることを目的とする。

受講生の到達目標

(1)政治学、法学、行政学がそれぞれ公共政策にアプローチする方法、理論、実践を理解する
(2)現実の社会問題を学際的な視野から分析し、解決策を提案できる
(3)現代日本において、公共政策が決められる実際の過程を理解する

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1 政治(成田)

ガイダンス

政治哲学は公共政策をどのように論じるか?

2 政治(成田)

公衆衛生の政策

喫煙規制とマスク着用

3 政治(成田)

社会保障の政策

分配的正義

4 政治(成田)

国際援助政策

地球規模の貧困、搾取工場

5 政治(成田)

家族に関わる政策

フェミニズムとジェンダー

6 法(山本)

法制度の面での近代化を迫られた日本(19世紀中葉)

19世紀半ばまでの日本(近世に至るまでの日本の歩み概観)
 19世紀半ばに欧米列強に立ち向かわなければならなかった日本
 19世紀半ばの日本を取り巻く世界情勢
   (アヘン戦争、クリミア戦争、アメリカ南北戦争など)
 経済発展の基盤としての法制度整備の必要

7 法(山本)

民法典の編纂(近代法整備の基本)(その1)

民法典編纂の必要性
 どのような民法典を作るのか
 どんな人たちが携わったのか(穂積重遠、富井清章、梅健次郎)

8 法(山本)

民法典の編纂(近代法整備の基本)(その2)

日本で編纂された民法典の特質
 日本で編纂された民法典の構造的特質
  参考)山本隆司「民法典の構造と民法の講義体系(1)」
      (政策科学 24巻4号3-21頁、2017年)

9 法(山本)

民法典編纂後の日本における法律学の形成

我妻栄「近代法における債権の優越的地位」
 末川博「権利侵害論」
 川島武宣「所有権法の理論」
  参考)内田貴「法学の誕生」(2018年)
 大塚久雄
  参考)ウォルフガング・シュヴェントカー
        「マックス・ウェーバーの日本」(2018年)
 内田 貴「法学の誕生」(2017年)

10 法(山本)

これまでのまとめ

第6回から第9回までの振り返って、講義のポイントとなるところを整理する。

11 行政(上子)

行政組織の総体

議院内閣制、日本国憲法下の総理大臣、憲法第5章

12 行政(上子)

国の行政組織の特徴

省庁の存在、そこで働く国家公務員

13 行政(上子)

地方の行政絵組織

都道府県と市町村、憲法第8章

14 行政(上子)

国と地方の関係

地方分権

15 行政(上子)

地方行政の担い手

現在の都道府県知事、そこで働く地方公務員

授業実施形態

対面授業15回、メディア授業0回

授業外学習の指示

各教員から、授業に対する参考文献が提示される。その文献をよく読み、レポートに備えること。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

小レポート(3回)

成績評価方法(備考)

各教員ごとに小レポートを課し、その得点を集計して成績を計算する。具体的な評価方法については、各教員の指示に従うこと。

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

全体を通した教科書は指定しない。各教員から授業中に紹介する

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html