授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15949:[2025 秋セメスター]いのちの教育(S) 2025 秋セメスター 火2 産業社会学部 川端 美季 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG402号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
ひとが生まれ、生きていくなかで老いや病、死を避けることはできません。また妊娠出産などの生殖にかかわることも生きていくなかでの大きな出来事のひとつです。こうした普遍的な関心事が、「いのちの教育」や「死の教育」というかたちで近年特に注目されてきました。この授業では、いのちをめぐる文化的、科学的、歴史的、思想的問題について検討していきます。授業の各テーマについてコミュニケーションペーパーを提出してもらい、それへのフィードバックをすることで、教員と学生の双方向授業、さらに学生間のマルチ方向の交流を行います。それらを通して、生についてこれまでに意識されることのなかった社会的な背景をとらえ、生と死についての別の語り方、提示のあり方の可能性を考えていきます。

今回の授業の進め方については授業実施形態を必ず確認してください。
この講義では理解を深めるために、なるべく映像資料の使用をしたいと思っています。なお、社会情勢や受講生のリアクションを考慮し、シラバスにあるものとは異なる映像を用いる可能性もあります。
また特定のテーマに詳しいゲストスピーカー講演の機会も持ちたいと考えています。この点についても初回で説明します。


【授業の方法】
授業形態や毎回の授業方針はLMSを確認すること。
本科目は大学設置基準および立命館大学産業社会学部則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、LMS、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

(1)「いのちの教育」が注目されている社会的な背景を理解する。
(2)「いのちの教育」が題材とする生と死に関する様々な言説を、批判的に解釈できるようになる。
(3)「いのちの教育」の背景や中身について考えることを通して、自分の思考と想像力の幅を知る。
(4)「いのち」をめぐるテーマについて、自分なりの考えを展開し、社会の問題解決のためにどのようなアプローチが必要なのか自発的に考えられるようになる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

春セメスターに開講する「生命倫理学(S)」を合わせて受講しておくことが望ましい。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

授業の概要と説明【+R授業】

ガイダンス、教育、道徳

2

「いのちの教育」とは何か?

教育、道徳、規範、権力、共生、歴史、複数性

3

いのちを食べる授業の実践を考察する(1)

家畜、と畜、共生、教育、経済、動物、差別、社会構造

4

いのちを食べる授業の実践を考察する(2)

教育、共生、差別、環境、死

5

「家族」・カップルについて考える(1)

映像作品から、論点を抽出する。

6

「家族」・カップルについて考える(2)

映像作品から、ジェンダーの問題や個人が置かれている環境をふりかえる。

7

「子ども」とジェンダーをめぐる問題について考える(1)

中絶、親子、避妊

8

「子ども」とジェンダーをめぐる問題について考える(2)

ジェンダー、家父長制

9

「差別」と社会について考える(1)

マイクロアグレッション、アンコンシャスバイアス、社会制度

10

「差別」と社会について考える(2)

映画「ドリーム」から、人種差別の歴史や問題について考える。

11

「差別」と社会について考える(3)

映画「ドリーム」から、人種差別・ジェンダー差別の歴史や問題について考える。

12

「差別」と社会について考える(4)

偏見、差別、共生

13

「差別」と社会について考える(5)

歴史、権力、管理、記憶、社会、歴史

14

いのちの教育を再考する

死の教育、いじめ、自殺、「誕生学」、半成人式

15

いのちを生かす ――私とあなたを知る

倫理、道徳、規範、制度、社会、教育

授業実施形態


【授業形態】
【+R授業】は第1回授業で実施します。詳細については、manaba+Rにて周知します。
第2回以降は基本的には対面ですが、状況によって変更もあり得るので、manaba+Rで、その都度授業形式についてアナウンスします。とりこぼしのないように確認すること。

【備考】
※対面授業の出席が難しい等、学生から申し出があった場合、メディア授業受講の配慮を行う。
※受講登録の結果によっては、出席調整またはメディアを利用した授業に切替えを行う場合がある。

授業外学習の指示

受講者のみなさんには、自発的かつ積極的に考える姿勢を求めます。
いのちの教育について考えることは、自分自身についても考えることにつながっています。授業(メディア授業でも)では各テーマについてフィードバックを行い、教員と学生の双方向だけではなく、学生間のマルチ方向での交流を行います。
この授業だけではなく、他の機会でも、他の人が何についてどのように考えているのか、自分はどのように考えるのか、考える傾向があるのか、周りと自分をよく見て、知って気づいてほしいと思います。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 40

到達目標に対して、授業の理解度と答案の論理的構成を特に重視して評価する。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
60

毎回の授業でコミュニケーション・ペーパーの提出をしてもらい、その内容で評価する。

成績評価方法(備考)

初回授業で、出席及び評価に関する詳しい説明をします。
出席には、コミュニケーション・ペーパーの提出を求めます。
内容が授業内容を踏まえていないものやこの授業でなくても書ける内容だと判断した場合、積極的に受講していない態度とみなし、平常点評価における授業参加態度の範囲で評価をマイナスにしますので、十分に気をつけてください。
また大学の規定にのっとり授業参加を一定数していないものは、最終課題を受ける資格がないものとしてみなします。
最終課題についての注意点は、講義内で説明します。

受講および研究に関するアドバイス

この講義は、生死の問題を様々に取り上げます。注意してほしいのは、こうした生死の問題を通して今生きていることの「ありがたみ」や、「いまこの時代に生きていてよかった」ということを、この講義が教えるものではないということです。加えて「いのちの教育」の技術的なやり方を教えるものでも、「いのちの教育」の良し悪しを結論づけるものでもありません。
「いのちの教育」はこういうものだと答えを出すことよりも、どのように生死をめぐる価値観が成り立っているのか、どうして「いのちについて教育すること」が求められているのか、その教育は適切といえるのかなど、自分で問いを設定できるようになることが重要です。
こうした取り組みを通じて「いのちの教育についてメタ的に考えること」をしてほしいと思います。
さらに「いのちの教育」について考えることで、自分自身の思考や想像力の幅に気づき、自分と他人について改めて見つめ直して欲しいと思います。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特定の教科書は用いず、毎回レジュメを配布します。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
偏見や差別はなぜ起こる?――心理的メカニズムの解明と現象の分析 北村英哉・唐沢譲編 ちとせプレス 9784908736100
なぜ人と人は支え合うのか ──「障害」から考える 渡辺一史 ちくまプリマ―新書 9784480683434
こんな夜更けにバナナかよ 渡辺一史 北海道出版社 9784894532472
日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション――人種、ジェンダー、性的指向:マイノリティに向けられる無意識の差別 デラルド・ウィン・スー(マイクロアグレッション研究会訳) 明石書店 9784750351179
他者の靴を履く―アナーキック・エンパシーのすすめ ブレイディみかこ 文藝春秋 9784163913926
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ 新潮社 9784101017525
生存学研究センター報告 24 〈抵抗〉としてのフェミニズム 堀江有里・山口真紀・大谷通高編 生活書院

参考書(使用頻度、その他補足)

このほか参考文献は、その都度授業内で紹介します。気になったものはぜひ読んでみてください。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,学生との直接対話

備考

この授業は、双方向授業でありフィードバックを反映させるため、また受講生の人数・リアクション、社会背景などを考慮するため、必ずしもシラバスとおりに進むものではありません。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/