授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
16034:[2025 春セメスター]障害者福祉論(S) 2025 春セメスター 月3 産業社会学部 田村 和宏 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
・障害の概念,「障害者総合支援法」等の法制度および障害福祉施策の歴史,ライフステージ毎の障害のある人たちと家族の生活実態などについて,発達保障・人権保障という観点を軸に,歴史的に捉えることを通して,人間としての権利や無差別平等、民主主義などの今の社会のなかで重要な見方を学びます.
・その上で,療育・教育,雇用,居住,余暇,「障害者ケアマネジメント」「多職種連携・ネットワーキング」等の支援実践について学びます.
・講義だけではなく,ビデオ視聴などによりリアリティをともなって理解できるようにすすめます. 共感的実感を講義の中で感じ、人権意識や平等ということについて我がものとしましょう。

【授業の方法】
本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

(1)障害のある人たちの,人権と発達の保障の歴史について学び,その概要が説明できる.
(2)障害のある人たちの生活の実態について,ライフステージに応じて理解し,説明することができる.
(3)今日の障害福祉の制度,障害者総合支援法・障害者権利条約についてそのしくみと課題について説明することができる.
(4)発達保障の考え方を理解し,その概要を説明できる.

事前に履修しておくことが望まれる科目

発達保障論、心理学や児童・発達心理学、社地域福祉論地域福祉論、社会福祉概論など

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回

〇受講ガイド・イントロダクション 
〇障害福祉の世界の扉を開いた人-糸賀一雄とその思想 
(課題レポート①)

・授業の到達目標・授業の進め方・成績評価方法等の説明・各回の授業概要と受講上の注意について
・「ラストメッセージ」糸賀一雄:「この子らを世の光に」
★課題レポート①(コミュニケーションペーパーでその日に提出)

第2回

〇糸賀思想 課題レポート①から
〇障害とは何だろうか

・糸賀一雄のしごと
・WHO国際障害分類ICIDH(1980)から WHO国際生活機能分類ICF(2001)
・人権モデルとは

第3回

〇障害と障害者をどう理解したらよいのか(障害者問題を社会問題として捉える)
〇障害者福祉制度の変遷①:
 (1)障害者福祉制度と生活実態の変遷(戦前~戦後)

ハンセン病 もののけ姫 女工哀史 花子とアン 障害者と戦争 優生思想 相模原障害者殺傷事件 私宅監禁
浮浪児狩り 措置制度 社会福祉の二面性 能力主義 就学猶予・免除と障害児施設
★課題レポート②告知:「相模原障害者殺傷事件」について調べ、今後このようなことが起きないために必要なことについて、レポートする。第5回までに提出すること
※第5回までに提出

第4回-第5回

〇障害者福祉制度の変遷②:
    (2)発達保障の理念と実践-措置制度と権利保障
 (3)基礎構造改革-措置から利用契約制度へ

オイルショック 発達保障 療育 重症心身障害児の発達 「夜明け前の子どもたち」 教育権保障 当事者運動 働きかけるものが働きかけられる
新自由主義 市場化 社会福祉基礎構造改革 介護保険 支援費支給制度 障害者自立支援法 障害者総合支援法
★課題レポート③:「入所施設は必要か?」第7回nomae までに提出してください

第6回

〇障害者と優生思想について (課題レポート②をうけてのコメントと講義)

・相模原障害者殺傷事件について
※課題レポート②の意見紹介とコメント 
・旧優生保護法の違憲判断
   障害者不妊手術について 最高裁判所大法廷での判決
・優生思想と内なる優生思想とは
・差別と虐待

第7回

〇障害者福祉制度の変遷③
 (4)障害者自立支援法から障害者総合支援法へ

・障害者自立違憲訴訟
・骨格提言、“Nothing About Us Without Us”⇒総合支援法 質は同じだった
・障害福祉サービス(生活介護 療養介護 就労継続支援 就労支援 居宅介護 共同生活援助 児童発達支援)の概要① 障害者
・脱施設化について考える

第8回

〇障害者福祉制度の変遷④

・障害福祉サービス(生活介護 療養介護 就労継続支援 就労支援 居宅介護 共同生活援助 児童発達支援)の概要② 障害児
・障害児通所支援における児童発達支援センターの役割と機能

第9回

〇障害者権利条約における国連人権委員会における、日本に対する審査と総括所見・勧告
〇日本における社会のあり方と障害者福祉を考察する

・次年度予算
・「我が事・丸ごと」共生社会の実現・全世帯型社会保障の実現とは
・社会福祉のあり方 公共性
・社会運動・市民運動と社会
・憲法改正と障害者福祉の関係

第10回

(ゲストスピーカー①)
相談支援専門員

障害福祉の実践現場から、相談支援に従事している職員さんの日頃の奮闘ぶりやその中で感じていることややりがい等々を聞いて理解を深める。

第11回

(ゲストスピーカー②)
障害福祉事業所の支援員 or 特別支援学校教員

障害福祉の実践現場から、相談支援に従事している職員さんの日頃の奮闘ぶりやその中で感じていることややりがい等々を聞いて理解を深める。

第12-13回

〇障害児者の暮らしと願い-ライフステージ毎に-

・発達保障とは
・乳幼児期の制度
・学齢期の制度
・青年成人期~高齢期障害者の制度
・青年成人期障害者のねがい
・発達と自立について考える
・障害者の労働について考える
★課題レポート④:障害者の自立について第15回までに提出

第14回

〇まとめと振り返り
〇障害者の人権保障と福祉の理念

・「障害者の自立」について考える--課題レポートの発表とコメント
・ノーマライゼーション ソーシャル・インクルージョン エンパワメント、発達保障等

授業実施形態

全14回を対面授業にて実施します。
【+R授業】授業として、14回の授業の進め方、成績評価などについてコンテンツに動画がありますので、必ず視聴してください。なお詳細については、manaba+Rにて周知します。

授業外学習の指示

障害児者や子ども、生活困窮者にかかわる事件や制度的変化などについて講義のなかで意見を聞くことがあります。障害者福祉に関連する社会の動きについては,常にメディア(テレビや新聞等)媒体の情報に関心をはらってください.
その時々において,講義の中でとりあげて,人権保障や発達保障という観点からどう考えるのかということで,議論や発言もしてもらいます.

 予習:  参考書を読む
     メディア(テレビや新聞等)媒体の情報を把握し、自分なりの意見を考える  60分
     課題レポートの作成                           90分
 復習:図書館でテーマに関連する書籍を読んでみる                 60分

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 45

満点45点で3題程度の問題を出す。
・考えを記述する論題
・説明をする論題
・穴埋めor〇✕問題(社福士試験に準ずる内容で)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

レポート試験は実施しない
平常時に課題レポートの提出を求める

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
55

・出席+コミュニケーションペーパー   28 
・講義の参加意欲や態度・姿勢      5
・コミュニケーションペーパーの内容評価 5+α
・課題レポートの提出          15
以上のような配分で成績の評価をします.

成績評価方法(備考)

定期試験45点 平常評価55点 合計100点を満点として評価します
平常点評価を重視します

受講および研究に関するアドバイス

・コミュニケーションペーパーは、授業後に提出。対面授業の人は手書きで、レジュメとともに配布した用紙で提出してください。出席の確認ともさせてもらいます。

・課題レポートは、4回実施します。
 課題レポートは締め切り日までにmanabaのレポートのところにWORDかPDFで提出。

・講義レジュメは、基本的にmanabaコンテンツに収納しています。復習などにも利用してください。

・障害者福祉論は,関連する領域も多いので,社会福祉関連科目とあわせて履修をすることが望まし意図考えます。そのなかで,多角的な視点と人権感覚,さらには事象を個人の発達系,集団・地域の系,社会発展の系という三つの系からとらえていく眼を持つことができることを目標とします。その学びの中で、障害のある人たちの福祉や生活への理解や,そこにある問題意識について,自分なりの考え方や評価がもてるように深めていってください.

・障害のある人ーない人,支援する人ー受ける人ではなく,ともに今を生きる同じ人間としての多様性とともに,その個人の尊厳においては独自性や個別性を認めつつも普遍的に無差別で平等であるということを,この講義のなかで自分の考え方に加えてほしいと思います.人間としてのあたりまえの権利として。

・わからない部分やもっと聞きたいところなどあれば,いつでもメールないしは研究室(修学館  3F 310)を訪ねてください.
mail : k-tamura@fc.ritsumei.ac.jp 

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特に指定しない。必要に応じ資料を配付する

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
『発達保障の道』 河合隆平 全国障害者問題研究会出版部 978-488134-685-3 2018
『発達のひかりは時代に充ちたか』 田村和宏 玉村公仁彦 中村隆一編著 クリエイツかもがわ 978-486342-204-9 2017
『気になる子の秘められた魅力』 近藤直子 クリエイツかもがわ 978-4-86342-330-5 2022
『障害者福祉』 新・社会福祉士シリーズ 14 福祉臨床シリーズ編集委員会 編 木全和巳 児嶋芳郎 深谷弘和 編 弘文堂

参考書(使用頻度、その他補足)

参考書のうち、1冊は熟読してください。

参考になるwwwページ

厚生労働省(障害者福祉):https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/index.html

こども家庭庁(障害児支援)
https://www.cfa.go.jp/policies/shougaijishien

内閣府(障害者の権利に関する条約):
https://www8.cao.go.jp/shougai/un/kenri_jouyaku.html

日本障害者協議会:http://www.jdnet.gr.jp/
全国障害者問題研究会:http://www.nginet.or.jp/
日本知的障害者福祉協会:http://www.aigo.or.jp/

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/