| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 13260:[2025 春セメスター]IR18‐GJ211 ヨーロッパ研究A(R) § 13261:IR-FR213 ヨーロッパ研究Ⅰ(R) | 2025 | 春セメスター | 木4 | 国際関係学部 | 星野 郁 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
4⽉1⽇までにmanaba+Rのコースニュースに+R授業の案内を掲載する。必ずmanaba+Rのコースニュースを確認すること。
ヨーロッパ研究Aでは、現代のヨーロッパが直面している経済・政治・社会問題を包括的に採りあげる。悲惨な二度の世界大戦を経て、ヨーロッパはこの70年余り恒久平和や民主主義、経済的に繁栄し安定した社会の実現を目指して鋭意努力してきた。ヨーロッパ統合はそのような試みの中心に位置していた。
しかし、グローバルな金融危機とそれに続くユーロ危機によって深刻な打撃を受け、未だその傷が癒えない中で、難民危機や反移民・反EUを掲げるポピュリズムが台頭し、イギリスのEU離脱の一因ともなった。その後、世界の他の地域と同様、新型コロナ危機に遭遇し、2022年早々ロシアのウクライナ侵攻によってウクライナ戦争が勃発した。それから既に3年が経過するも、未だに戦争が収まる兆しはない。ウクライナ戦争によって生じたエネルギーや食料価格の高騰は、収まりつつある反面、ヨーロッパ経済は不況に直面し、他方、再び増加し始めた難民・移民の流入は、ヨーロッパ中で反移民、極右ポピュリズム運動の隆盛を生んでいる。また、EUは長年環境保護、脱炭素化を精力的に推し進めてきたが、厳格なルール・規制を設定しようとするEUの試みは、発展途上国との軋轢も招いている。アメリカでは、1期目にEUと激しく対立したトランプが再び大統領に返り咲くことにより、米EU間で再び対立が生じる可能性が高まっており、EUと中国との関係も悪化している。
本講義では、そうしたヨーロッパ内外の現状と今後の課題について概説する。
受講生の到達目標
・一口にヨーロッパといっても、ヨーロッパは非常に多様な経済、社会、歴史、文化構造をもった国々から構成されており、その多様性は魅力でありつつも、他方でまさにその多様性がヨーロッパ統合のこれまで、そして今後の発展にとっても大きな課題を突き付けていることを理解する。
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
| 授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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| キーワード・文献・補足事項等 | |
| 1 | ガイダンス |
授業概要説明 |
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| 2 | ヨーロッパの歴史と現状 |
ヨーロッパおよびヨーロッパ統合の歴史、発展から危機の時代への転換、ユーロ危機、ギリシャ危機、難民危機、ブレグジット、ポピュリズム、反移民・反EU運動、ヨーロッパ周辺の混乱(中東・北アフリカ・ウクライナ)、ロシア・中国との対峙、米欧同盟の現状、温暖化、ウクライナ戦争とガザーイスラエル紛争に揺れるヨーロッパ、ヨーロッパ及びEUの行方 |
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| 3 | ドイツⅠ:奇跡の復興からヨーロッパの盟主へ |
ヨーロッパの大国ドイツ、奇跡の経済成長から盟主の座へ。
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| 4 | ドイツⅡ:ドイツの苦悩 |
難民危機と危機で露呈したドイツの弱さ、反移民・反イスラム運動、極右の台頭、新型コロナ危機、メルケル退任とショルツ政権誕生、厳しさ増す対中ロ関係、気候変動対策の課題、ウクライナ戦争で大転換を迫られるドイツ、ガザーイスラエル紛争の衝撃、反ユダヤ主義との苦闘 |
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| 5 | フランスⅠ:栄光の時代から憂鬱な時代への転換 |
フランス帝国の栄光、EUの盟主およびEU統合の牽引車、大きな国家、福祉国家、少子化対策、中道左派・リベラルによる多文化共生主義の実験、80年代以降の憂鬱、通貨統合に込められた思惑 |
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| 6 | フランスⅡ:フランス社会の混迷と行方 |
80年代以降の慢性的な低成長と高失業、ユーロ危機による悪化、ドイツとの競争力格差、低下する影響力、フランス社会の分裂、多文化共生の行き詰まり?(反EU極右勢力の台頭、イスラム・テロ、戦時状態への突入)、2017年マクロン政権の誕生から現在まで、新型コロナ危機と2022年大統領選挙、マクロン大統領2期目の課題 |
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| 7 | イギリスⅠ:イギリスとEU |
イギリスの対ヨーロッパ政策の変遷、イギリスにとってのEUのあるべき姿、サッチャーの遺産、1993年ヨーロッパ通貨危機、ユーロ不参加、30年にわたる新自由主義政策とユーロ危機の影響、EU離脱決定と背景 |
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| 8 | イギリスⅡ:EU離脱後の行方 |
EU離脱とその影響、EUと関係、アメリカへの再接近?アジアのとの連携? 見果てぬ大英帝国復活の夢?「グローバル・ブリテン」戦略の行方 |
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| 9 | 南欧1:衰退の危機に直面する南欧 |
南欧諸国(イタリア、ギリシャ、スペイン、ポルトガル)の政治・経済・社会の歴史と構造、ユーロ危機、難民危機、新型コロナ危機、加速する少子化、ヨーロッパで一番遅れたモデル!? |
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| 10 | 南欧Ⅱ:衰退の危機からの脱出は可能か |
EU復興基金による支援とグリーン化・デジタル化の試み、ギリシャの復活⁉︎ メローニ政権下のイタリアの復活⁉︎ 不安定さ続く国内政治と不安定さ増す近隣諸国関係(アフリカ、トルコ・中東) |
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| 11 | 北欧:北欧は理想的なモデルか? |
北欧の福祉国家の構造、高い競争力と所得の平等を両立をさせているEUの理想モデルとしての北欧(知識基盤型経済への対応、教育制度、労働市場改革、温暖化対策等)とその限界(強まる移民排斥、福祉ショービニズム)、ウクライナ戦争で高まるロシアとの緊張関係 |
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| 12 | 中東欧Ⅰ:苦難の歴史を経てEU加盟へ |
21世紀初めにEU加盟実現、EU加盟を通じた経済発展・国家のステイタス向上、最先端のIT国家への道(バルト諸国)、人口減少と強まるナショナリズム・EUとの対立、対中接近から離反へ⁉︎ ウクライナ戦争の衝撃 |
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| 13 | 中東欧Ⅱ:ヨーロッパの周辺から有力メンバーへ⁉︎ |
ウクライナ戦争で存在感高まるポーランド、バルト諸国と並びEUの対ロシア強硬姿勢の牽引者へ 孤立するハンガリー⁉︎ 混迷するウクライナ戦争の行方、対ロシア関係の行方は? |
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| 14 | 衰退の危機に直面するヨーロッパ⁉︎ EUとヨーロッパの行方 |
ヨーロッパ統合の理想と現実、危機こそがヨーロッパ統合を進化させる!? 危機からの脱出は可能か?戦略的自立⁉︎ インド太平洋地域への積極的関与? 地球温暖化問題解決の旗手? それともヨーロッパ世界の衰退? 長期化するウクライナ戦争、反ユダヤ主義と極右に揺れるヨーロッパ、問われるEUのあり方、ヨーロッパの行方 |
授業実施形態
授業外学習の指示
成績評価方法
| 種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
|---|---|---|
| 定期試験(筆記) | ||
| レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
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| 上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | 平常点(授業アンケートや課題の提出の状況)および課題レポートで評価する。平常点:60点、課題レポート:40点 |
成績評価方法(備考)
受講および研究に関するアドバイス
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
| 書名 | 著者 | 出版社 | ISBNコード | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 欧州統合は行きすぎたのか(上)(下) | G・マヨーネ | 岩波書店 | 978-4-00061224-1 | |
| 西洋の敗北ー日本と世界に何が起きるのか | エマニュエル・トッド | 文藝春秋 | 978-4-16-391909-6 | |
| ユーロ消滅?-ドイツ化するヨーロッパへの警告 | ウルリッヒ・ペッグ(島村訳) | 岩波書店 | 978-4-00-025418-2 | |
| EU(欧州連合)を知るための63章 | 羽場久美子編 | 明石書店 | 978-4-7503-3900-9 | |
| 欧州の危機―Brexitショック | 庄司克宏 | 東洋経済 | 978-4-492-44435-1 | |
| 新型コロナ危機と欧州ーEU・加盟10カ国と英国の対応 | 植田隆子編 | 文眞堂 | 978-4-8309-5123-7 | |
| 欧州複合危機 | 遠藤乾 | 中公新書 | 978-4-12-102405-3 | |
| 揺れる大欧州―未来への変革の時― | アンソニー・ギデンズ(脇阪訳) | 岩波書店 | 978-4-00-025421-2 | |
| 包摂・共生の政治か、排除の政治か――移民・難民と向き合うヨーロッパ | 宮島喬・佐藤成基 | 明石書店 | 978-4750348605 |
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/