授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
35027:実践経済演習Ⅱ(15) 2024 春セメスター 月4 経済学部 大野 敦 2

キャンパス

BKC

授業施設

アドセミナリオ210号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

〈科目概要〉
本授業は、経済学的思考をベースに実社会の課題にアプローチし、提案を目指すPBL型授業です。Project Based Learningという名前の通り、グループに分かれてプロジェクトとしてアウトプットを出すプロセスで学びを深めます。

具体的には以下の三つがベースになります。

(a)日常の演習形式の授業で論理的思考力の構築
(b)外部講師を招いた授業で実践形式で課題解決力の構築
(c)プロセス全体を通すことで、プロジェクトのマネージメント力の構築

そのため、

・経済学に対する基礎的理解が充分にある
・グループでアウトプットを出すことにコミットメントできる
・感性や感覚ではなく論理で社会を分析したい
・分析対象に対する深い興味や共感を持てる

という人に適しています。やや特殊な授業であるため、必ずシラバスを最後まで読み、内容を理解し、同意したうえで登録してください。登録した段階で、内容に同意しているとみなします。


この授業は、学術系YouTuberである「でんがん」氏とコラボします。

日常でんがん
https://www.youtube.com/@nichijo_dengan

でんがん氏からは以下の2つのリクエストが来ています。

(1)経済学の考え方を用いて驚きを伴った動画案を提案して欲しい
(2)「日常でんがん」チャンネルの課題を分析し、その課題を解決する施策を提案して欲しい

つまり、受講生のみなさんは、これまで学んできた経済学の知識を生かしながら、動画やチャンネルのコンサルタントあるいはプロデューサーとして、でんがん氏の可能性をより拡げる道を考えます。上記の2つのリクエストに応えることが、プロジェクトのアウトプットになります。

でんがん氏の過去の動画を授業外で個別に視聴し分析するだけではなく、でんがん氏から直接情報を収集する機会を作るために、授業に三回お招きする予定です。まず4月にトークをしていただき、でんがん氏の想いを知ります。次に、授業で論理的思考法やインタビュー方法を学んだ後、6月に5人一組のグループに分かれ、グループごとにでんがん氏に対面インタビューを行います。そのインタビューで得られた知識や修正された仮説をもとに、アイデアを考えます。プロジェクトの最後は、実際にでんがん氏の前で最終プレゼンを行い、講評していただきます。もしも、でんがん氏に面白い!やりたい!と感じてもらえた場合は、その提案が動画になります。

上記の部分が(b)の部分です。この授業は、YouTuberとわちゃわちゃ遊ぶ授業ではありません。実際に、でんがん氏の話を聞くとわかりますが、視聴者に自分だけしかできない価値を提供するために、日夜色んなことを考えられています。

みなさんも同様に、提案を行う際は、まず、市場調査、顧客調査、競合分析、日常でんがんチャンネルの強みや弱みを分析します。この分析プロセスは経済学部での学びそのものです。その上で、何を新しさとして見出すのかというアイデアを、対象に対する批判的思考を伴った観察眼と興味と愛着から生み出していきます。まさに経済学者のアルフレッド・マーシャルが述べた「冷静な頭脳と温かい心」(Cool Head but Warm Heart)が求められます。

この考える技術が、去年まで授業担当教員が担当していたPBL科目で演習形式で教えてきたものです。今年も継続してこの技術をメインに授業を行います。コンサルや広告など、自分の知性で価値を創造する業種と相性が良く、この技術を基礎的技術として身に付けた場合、次年度から始まる企業のインターンなどに応用できるはずです。

上記の部分が(a)の部分です。日常の授業では、担当教員から、分析のやり方やアイデアの生み方など、提案を行うにあたって必要不可欠な概念のレクチャーが行われます。この部分は、論理的思考力の構築と密接に関連しています。

PBL授業が目指すアウトプットである提案は、現実世界では政策提言と言われます。経済学で、トレード・オフという概念を習ったと思いますが、経済的な施策をするということはすなわち、誰かの資源を奪うということを意味します。提案をするというのとは誰かの人生の資源配分に関与するという覚悟のいる行為です。この授業の場合は、提案した動画が当たらなかった時、でんがん氏の人生に影響を及ぼす可能性もあります。提案とはとても重要で責任感が必要な行為です。そして、うまくいかなかった時、それを慰めることができるのは、コミットメントへの真剣さと一生懸命考えな抜いたという過去です。つまり、対象と課題に対する深い興味と共感と考え抜く責任感が必要不可欠です。

この授業では、アイデアを出すための技術だけではなく、他者にコミットする姿勢も学ぶことができます。こうした姿勢をプロジェクト全体を通して学ぶのが(c)の部分になります。

うまくいってもいかなくても、本授業を通して得られた経験と能力は、コンサルタント、広告代理店、編集者などのマスメディア、意外かもしれませんが製造業などのメーカーなど冷静な頭脳と温かい心を必要とする業界でのキャリアを考えるにあたって、非常に重要なものになるでしょう。しっかりと経済学部での学びとキャリアを考えたい人はぜひ登録してください。

<登録にあたっての留意事項>

授業中の様子は撮影が行われ、でんがん氏のチャンネルに登場する可能性があります。(その場合は学部として、事前に内容チェックをさせてもらう予定です。)つまり、受講生の声や顔がでんがん氏のチャンネルで「立命館で動画企画をデザインしてもらいました!」というようなタイトルの動画として登場する可能性があります。このことに同意できる人のみ受講登録されてください。

個人の肖像権や編集権や著作権について放棄することを同意できることが必要になります。また、その同意書にも初回授業の際にサインを行っていただきます。

授業内のやり取りはニックネームで行う予定であるため、ニックネームを提供することと、その呼称で呼ばれることに同意していただきます。

最終報告会は7月21日、7月27日、7月28日、8月4日のいずれかに行われます。そのため、上記四日間は受講登録時点で必ず日程を開けておき最終確定までその状況を維持してください。最終日程は6月上旬に確定させます。


<お願いするコミットメント>
PBL型の授業であるため、以下のコミットメントをお願いします。

・毎回の授業への出席
・中間発表、最終発表での発表
・グループワークでの授業外の共同作業
・授業でのアウトプットを目指した授業外での個人インプット

受講生の到達目標

(1)構築的に考える論理的思考力
(2)アイデアを論理的思考に落とし込む能力
(3)チームで働くために自我を抑制する能力
(4)自己の思考に対する批判的思考能力

事前に履修しておくことが望まれる科目

社会経済学あるいはミクロ経済学あるいは経済数学Ⅰを履修しておいてください。
二回生前期に開講される国際政治経済学を「必ず」同時履修してください。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

ガイダンス、自己紹介、今後の学習方法について

2

外部講師による講演

3-7

基礎的技能の育成

論点思考、仮説思考、インタビュー方法、資料の読み方

8

外部講師へのインタビュー

グループごとに15分の時間内で外部講師にインタビューを行っていただきます。

9-13

基礎的技能の育成

アイデアの作り方、競合分析

14

最終提案のプレゼン

外部講師に対して最終提案のプレゼンを行い、評価を頂きます。

15

振り返りの発表

最終提案のプレゼン結果に対して自分たちの振り返りを行い、今後どのような学びを行う必要があるかを総括します。

授業実施形態

・第 1 回〜15 回を対⾯にて実施
・参加いただく外部講師からの要請によってはZoom授業となることがあります。
・必要に応じて事前学習用のビデオ教材を動画としてアップします。


授業外学習の指示

毎回の授業では、授業外の調査・分析のアウトプットを行います。
そのため、グループワークでの授業外の共同作業と個人での作業が必要不可欠な科目となります。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

最終プレゼン55%
日常的な授業における都度の課題の到達度45%

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

でんがん氏からのリクエストである「(1)経済学の考え方を用いて驚きを伴った動画案を提案して欲しい」に応えるために、経済学への理解と興味があることが必要です。一年生後期に開講される学部専門科目のミクロ経済学、社会経済学、経済史入門のいずれかで、A以上の成績を取っていることが望ましいです。また、でんがん氏が理系の学術YouTuberであるため、経済数学を受講されている人も親和性があるかもしれません。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

テキスト執筆時点の段階では教科書を指定しませんが、何冊かの必読書を指示する予定です。指定があった場合は漏れなく購入し熟読するようにしてください。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html