授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15862:[2025 夏集中Ⅱ]メディア社会専門特殊講義(SE) 2025 夏集中Ⅱ 産業社会学部 河原 理子 2

キャンパス

衣笠

授業施設

学而館GJ301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
 ジャーナリズムの果たすべき役割として、「権力の監視」と「声なき者に声を」という二つがあるといわれています。「声なき者」というのはやや古めかしい言い方ですが、パワーを持つ人が適切にそれを行使しているのかをチェックするとともに、声が伝わりにくい人たちのことや見えにくい課題を社会に示して、一人ひとりが判断する材料を提供する、という役割の大切さは変わりません。この授業では、こうした活動を手がかりに、「共感的理解」とは何か、また、誰もが発信者になりうる時代の「表現の自由と人権」について、考えていきます。

【授業の方法】
本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

・ジャーナリズムの果たすべき役割について理解を深める。
・「見えにくい課題を世の中に示す」役割について考え、見えにくい光景や届きにくい声があることに思いをはせられるようになる。
・それらが世の中に届けられる過程にどのようなものがあるのかを知り、情報を受け取った人々、報じられた人々、発信者にどのような効果を及ぼすのか、可能性と限界、効果と悪影響の両面から考えられるようになる。
・自分も情報の消費者・発信者であることを自覚して、必要な心構えと、表現の制約の是非について考えられるようになる。
・授業で示されるようなテーマについて、借り物ではない自分の考えを述べられるようになる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

ガイダンス

講師の自己紹介、報道界とジェンダー、偏り、聞こえやすい声とそうでないもの

2

「共感のジャーナリズム」は可能なのか

犯罪被害者と取材報道、二次被害、被害者支援

3

「日常のなかにひそんでいる問題」をどう伝えるか

ニュースとは何か、偏見、差別、ハンセン病、強制不妊手術

4-6 (第2日)

インタビューの基本、ゲストの話を聴く

聴く態度、応答

7-9 (第3日)

その場に居続けて見えるもの / 地方紙の仕事、ゲストの話を聴く

10-12 (第4日)

映像の仕事

過酷な現実をどう伝えるか、フレームの外の現実、「ハゲワシと少女」

+R授業

20分のオンデマンド授業

前週末(8月末)までにmanabaにあげる予定です。13回目の授業開始までに視聴してください。

13-14 (第5日)

SNS時代の表現の自由と人権、まとめ

誹謗中傷、侮辱罪、検閲、原爆、記者は国益を超えられるのか

*第5日は午後のみの授業です。授業内容は変更する可能性があります。詳細は第1回に伝えます。

授業実施形態

対面授業
9/1月曜から9/4木曜までは2,3,4限に、最終日の9/5(金)は3,4限に対面授業をします。
「+R 授業(20 分のビデオ・オン・デマンド授業等)」は、前週末までに掲示する予定です。最終日9/5の昼までに視聴して、質問があれば授業時間内に聞いてください。

授業外学習の指示

 新聞、テレビなどのニュース、映像や長文のドキュメンタリー作品を見る
 できれば、関心のあるテーマについて新聞を読み比べてみる

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

出席、コミュニケーションペーパーの内容、質問や討論など授業への積極的参加。3分の2以上(14回のうち9回以上)の出席が望ましい。やむを得ない事情で6回欠席となる場合は、追加課題を出すことがありうる。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

 正解のない問いもあります。わからないことは質問し、自分なりの考えを述べられるようにしましょう。授業は、グループワークをとり入れながら進めます。お互いに、話し、聞いて、違う考えを知り、学び合いましょう。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
〈犯罪被害者〉が報道を変える 高橋シズヱ・河原理子編 岩波書店 4000244299
戦争と検閲 石川達三を読み直す 河原理子 岩波書店 9784004315520

参考書(使用頻度、その他補足)

必要な部分は授業で示しますが、読んでおくと理解が深まります

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,学生との直接対話

備考

 担当者の実務経験について

【実務経験内容】
 本講義の担当者は、2020年まで朝日新聞社に約37年間勤め、社会部記者、編集委員などをしてきました。その過程で、被害者取材、心に傷を負った人の話を聴くことの大切さを実感するとともに、どのように接したらよいのか、悩み、模索してきました。2000-2011年には、社外で、事件のご遺族とともに「犯罪被害者の話を聴く」有志記者勉強会を開き、多くのことを教えられました。
 また、現在は東京大学のプロジェクトのひとつとして「Trauma Reporting 研究会」を営み、よりよい方法を探求しています。
https://baiforum.jp/projects/trauma_reporting/

【実務経験と授業の関連性】
 上記の経験と問題意識を、授業内容に反映させます。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/