授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14438:[2025 春セメスター]特修憲法(JA) 2025 春セメスター 水5 法学部 倉田 玲 2

キャンパス

衣笠

授業施設

存心館ZS302号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 おなじみの日本国憲法は、誰もが「法の下に平等」(第14条第1項前段)な「個人として尊重される」(第13条前段)ために「人類普遍の原理」(前文第1段)を掲げて「基本的人権」(第11条、第97条)を保障している「国の最高法規」(第98条第1項)であり、立憲主義の考え方に忠実に、自由主義や民主主義や平和主義の考え方を反映して、権利と権力の関係を構造的かつ系統的に最適化しようとしているところに存在理由があります。このような日本国憲法の着実な使いこなし方を科目の名称のとおり特修してもらう授業として、憲法判例の要所や憲法学説の勘所を憲法分野の事例問題の解答に活用する技法を能率よく修得してもらうために、司法試験予備試験論文式試験の憲法の過去問(2024年度〜2013年度の問題と出題趣旨)を新しい順に各回の主要参考資料として活用します。どのようなアウトプットが求められるのかを知ることにより、どのようなインプットが求められるのかを考えて、インプットからアウトプットへの変換に必要な技を磨く学びの機会は、将来の進路として狭義の法曹を目指すのであってもなくても、たしかに役立てることができるでしょう。そのような練習や訓練の機会を提供する授業として、憲法を特修してもらいます。
 各回の授業の手がかりにする司法試験予備試験論文式試験の過去問は、あくまでも主要参考資料として利用します。毎回のように答案を作成してもらうわけではなく、むしろ各年度の出題趣旨に引用されている最高裁判所の判例の趣旨などを批判的に考察してもらうことにより、人権問題などの憲法問題を解くのにも使える学び方を学んでもらいます。

受講生の到達目標

 この授業の受講生は、この授業の満足な履修により、憲法判例の要所や憲法学説の勘所の理解を深めて、それらを憲法分野の事例問題の解答にも役立てることができる程度に使いこなすことができるようになります。司法試験法の第1条に、「司法試験は、裁判官、検察官又は弁護士になろうとする者に必要な学識及びその応用能力を有するかどうかを判定することを目的とする国家試験とする」と定められていますが、この授業の受講生は、この授業の満足な履修により、このような種類の「学識及びその応用能力」の基礎を固めて初歩を着実に踏み出すことができます。

事前に履修しておくことが望まれる科目

憲法I 法政特殊講義(法曹準備演習)

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

信教の自由(その1)

主要参考資料:2024(令和6)年司法試験予備試験論文式試験問題と出題趣旨に関連する憲法判例
※ +R授業(VOD)も実施

2

取材の自由(その1)

主要参考資料:2023(令和5)年司法試験予備試験論文式試験問題と出題趣旨に関連する憲法判例

3

労働基本権

主要参考資料:2022(令和4)年司法試験予備試験論文式試験問題と出題趣旨に関連する憲法判例

4

表現の自由(その1)

主要参考資料:2021(令和3)年司法試験予備試験論文式試験問題と出題趣旨に関連する憲法判例

5

取材の自由(その2)

主要参考資料:2020(令和2)年司法試験予備試験論文式試験問題と出題趣旨に関連する憲法判例

6

信教の自由(その2) & 外国人(未成年者)の人権

主要参考資料:2019(令和元)年司法試験予備試験論文式試験問題と出題趣旨に関連する憲法判例

7

中間到達度検証テスト実施(70分間)&要点解説(25分間)

8

内心の自由 & 表現の自由(その2)

主要参考資料:2018(平成30)年司法試験予備試験論文式試験問題と出題趣旨に関連する憲法判例

9

財産権

主要参考資料:2017(平成29)年司法試験予備試験論文式試験問題と出題趣旨に関連する憲法判例

10

表現の自由(その3) & 結社の自由(その1)

主要検討材料:2016(平成28)年司法試験予備試験論文式試験問題と出題趣旨に関連する憲法判例

11

違憲審査権

主要参考資料:2015(平成27)年司法試験予備試験論文式試験問題と出題趣旨に関連する憲法判例

12

職業選択の自由 & 結社の自由(その2)

主要参考資料:2014(平成26)年司法試験予備試験論文式試験問題と出題趣旨に関連する憲法判例

13

立候補の自由&結社の自由(その3)

主要参考資料:2013(平成25)年司法試験予備試験論文式試験問題と出題趣旨に関連する憲法判例

14

最終到達度検証テスト実施(70分間)&要点解説(25分間)

授業実施形態

 原則として全14回を対面授業として実施する予定ですが、初回についてはVODによる+R授業も実施する予定です。授業時間中に実施する中間到達度検証テスト(第7回)と最終到達度検証テスト(第14回)は、いずれも教室に集合してもらい、教室において取り組んでもらい、実施後の教室において要点などを解説する予定です。

授業外学習の指示

 中間到達度検証テストを実施する予定の第7回と最終到達度検証テストを実施する予定の最終回を除く各回の授業については、それぞれの主要参考資料である司法試験予備試験論文式試験の問題と出題趣旨に目を通して、関連する最高裁判所の判例の趣旨を確認しておく予習が好ましく、各回の授業の後に学びの成果を定着させる復習とあいまって、受講生の到達目標への到達度を堅実に高めることになるでしょう。試みに答案を作成してみるような予習や復習までは要求しませんが、答案の構成の仕方を想定しながら予習や復習にも励むと、中間到達度検証テストや最終到達度検証テストに発揮される学びのパフォーマンスが向上するばかりでなく、狭義の平常点評価(日常的な授業における取組状況の評価)の対象となる学びのパフォーマンスも向上するでしょう。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

 定期試験(筆記)は実施しません。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

 レポート試験(統一締切日を締切とするレポート)も実施しません。

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

 受講生の到達目標への到達度を検証するために、第7回の授業時間中に中間到達度検証テストを、最終回の授業時間中に最終到達度検証テストを、それぞれ実施します。いずれも憲法問題としての事例問題に取り組んでもらう論文式の筆記試験として実施することにより、憲法判例や憲法学説の理解度が反映される答案の完成度を評価します。成績評価の素点の20%を中間到達度検証テストに、50%を最終到達度検証テストに、それぞれ配分して、残りの30%を狭義の平常点評価(日常的な授業における取組状況の評価)に配分します。狭義の平常点評価は、予習の成果が反映され、ほかの受講生の学びにも資するような授業時間中の発言や担当教員に対する鋭敏な質問などを、この授業への貢献度として評価します。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

 日本国憲法の規定を根拠として保障されている「基本的人権」(第11条、第97条)のうち、とりわけ「学問の自由」(第23条)や「その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利」(第26条第1項)などを、立命館大学法学部の将来有望の優秀な学生らしく、自分の権利としても、他人の権利としても、くれぐれも大切にしてください。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書は指定しません。日本国憲法の取扱説明書のような概説書を活用するとよいでしょう。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
憲法判例百選I〔第7版〕 長谷部恭男・石川健治・宍戸常寿(編) 有斐閣 9784641115453
憲法判例百選II〔第7版〕 長谷部恭男・石川健治・宍戸常寿(編) 有斐閣 9784641115460
\ START UP / 憲法判例50!〔第3版〕 上田健介・尾形健・片桐直人(編) 有斐閣 9784641228467
憲法〔第8版〕 芦部信喜(高橋和之補訂) 岩波書店 9784000616072
基本講義 憲法〔第2版〕 市川正人 新世社 9784883843459

参考書(使用頻度、その他補足)

ここに例示列挙されている文献は、憲法判例の要所や憲法学説の勘所を理解して憲法分野の事例問題の検討などに活用するのに役立てることのできる参考書です。文字どおりの参考書として、担当教員が授業時間中に特定の文献の特定の箇所を読み上げるなどして紹介することもありますが、まことに当然のことながら、あくまでも例示列挙であり、限定(制限)列挙ではありません。

参考になるwwwページ

・司法試験予備試験(法務省)
 https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/shikaku_saiyo_index.html
・法学館憲法研究所
 https://www.jicl.jp
・平和憲法のメッセージ
 http://www.asaho.com/jpn/index.html
・日本国憲法の誕生(国立国会図書館)
 https://www.ndl.go.jp/constitution/index.html

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/