授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
16588:IR18‐EBJ308 経済政策論(R) § 16589:IR-EBR309 現代経済事情(R) 2024 秋セメスター 火1 国際関係学部 森岡 真史 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG001号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

[概要] 資本主義経済は市場における企業や家計による自由な合意(契約)に基づく経済活動を基本としているが,その円滑な機能は,市場の枠組を整備し,市場の限界を補い,市場内外で生じる諸問題に対応するさまざまな政策ーー恒常的な制度および臨機の措置ーーによって支えられている。本講義では、日本政府が作成している経済関連の白書(統計書)を素材として,現代の経済政策に関する基本的事項を学ぶ。したがって直接の対象は日本経済であるが,トピックに応じて国際比較の視点も取り入れる。また,狭義での経済政策だけでなく,より広範な社会政策のうちで経済との関わりが深いものについても取り上げる。
 [方法] 『経済財政白書』他の政府系白書から特に経済政策に関わる部分をピックアップし,スライドに基づいて講義を行う。毎回の授業後,manaba上で、授業に関する感想・質問の提出を求める。また各回の授業で出された質問については次回以降の授業で紹介・回答する。授業は基本的に教室で行うが,補講が必要な場合には,オンデマンド型の動画受講の形式で実施する。

受講生の到達目標

1. 資本主義経済における経済政策の必要性と役割について理解し,説明できる。
2. 経済政策が掲げる課題や目的の多様性と複合性について理解し,説明できる。
3. 現代日本でとられている経済政策の特徴と傾向について理解し,説明できる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

経済政策の目的と種類

資本主義と経済政策,経済政策の目的,経済政策の種類

2

マクロ財政・金融政策

物価上昇率,物価目標,デフレ,インフレ,金融緩和,財政収支,債務残高
文献:『経済財政白書』

3-4

賃金・雇用政策

労働需給,労使交渉,雇用慣行,男女間賃金格差,転職,最低賃金,同一労働同一賃金
文献:『経済財政白書』『労働経済白書』『男女共同参画白書』

5-6

労働(働き方)政策

働き方改革,非正規労働者,有期雇用,正社員化,女性参画労働時間,労働条件,最低賃金,雇用と解雇,時間外労働,メンタルヘルス,過労死,労働災害,労災補償
文献:『厚生労働白書』『過労死防止対策白書』

7-8

製造業振興政策

人材育成・人材確保,能力開発,研究開発,デジタルトランスフォーメーション,脱炭素,オープンイノベーション,サプライチェーン,イノベーション,企業立地,創業支援,事業承継
文献:『経済財政白書』『製造基盤白書(ものづくり白書)』『中小企業白書』『小規模企業白書』

9

貿易・投資政策

グローバルバリューチェーン,経常収支,国際通商システム,インバウンド需要,経済安全保障
文献:『経済財政白書』『通商白書』

10-11

人口政策

人口減少,特殊出生率,非婚化,住宅費,教育費,子育て費用,移民,結婚支援,出産支援,保育・子育て支援,虐待防止,男性の家事・育児参画
文献:『経済財政白書』『厚生労働白書』『男女共同参画白書』『少子化対策白書』『高齢社会白書』

12

福祉政策

高齢者福祉,障害者福祉,児童福祉,ひとり親世帯,介護,ケア労働,セーフティネット,年金制度
文献:『厚生労働白書』『少子化対策白書』『高齢社会白書』

13

消費者政策

消費者事故,消費者被害・トラブル,詐欺,消費者契約法,エシカル消費
文献:『消費生活白書』

14-15

食料・資源・エネルギー政策

食料自給率,食料安全保障,食の安全,農業・農村振興,漁業振興,エネルギー価格,エネルギー需給,福島復興,GX,化石燃料,再生可能エネルギー,脱炭素,気候変動,生物多様性,持続可能性
文献:『食料農業農村白書』『水産白書』『エネルギー白書』『環境白書』

授業実施形態

全ての回を対面で実施します。ただし,補講が必要となった場合については,動画のオンデマンド視聴の形で行います。

授業外学習の指示

1. 各回の授業に向けて,事前に読むべき白書の該当のページを指示するので,最低限,その部分を読んで授業に参加すること(白書は一般向けにわかりやすく書かれているため,おおまかな内容の理解にそれほど大きな困難はないはず)。60分程度は予習にあてて下さい。
2. 各回の授業後,質問・感想カードの提出を含めて,30分程度は理解の確認および疑問点・論点の整理にあてて下さい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

毎回の授業についての質問・感想カードの提出,1回2点×15=30点。中間レポート(1200字程度)の提出20点,最終レポート(4000字程度)の提出50点。

成績評価方法(備考)

中間および最終レポートでは,授業でとりあげた経済政策もしくはそれ以外に皆さんが興味を感じた経済政策についての論述を課します。

受講および研究に関するアドバイス

現在の日本の経済・社会に関わるさまざまなトピックを広く扱うので,新聞の記事・ニュースと照らし合わせれば,理解が広がるだろう。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

シラバスに記載した政府白書を用いる。これらは全て各省庁のサイトからダウンロード可能である。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
経済政策論 瀧澤 弘和他 慶応大学出版会 4766422627 経済政策の諸論点を包括的に整理。

参考書(使用頻度、その他補足)

授業では直接は使わないが,経済理論とのつながりに関心がある人にお勧めします。

参考になるwwwページ

e-stat 統計で見る日本 https://www.e-stat.go.jp (政府統計全般のガイド)
内閣府「経済財政白書」 https://www5.cao.go.jp/keizai3/whitepaper.html
内閣府「男女共同参画白書」https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/index.html
内閣府「高齢社会白書」https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/index-w.html
厚生労働省「労働経済白書」「厚生労働白書」「過労死防止対策白書」https://www.mhlw.go.jp/toukei_hakusho/hakusho/index.html
こども家庭庁 「少子化対策白書」https://www.cfa.go.jp/resources/white-paper/
経済産業省「中小企業白書」「小規模企業白書」https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/index.html
経済産業省「製造基盤白書」
https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/index_mono.html
経済産業省「通商白書」https://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2023/index.html
消費者庁「消費者白書」https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/
農林水産省「食糧農業農村白書」https://www.maff.go.jp/j/wpaper/w_maff/r4/index.html
資源エネルギー庁「エネルギー白書」https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/
環境省「環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書」https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,インタラクティブシート,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html