授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14081:民法Ⅵβ(相続法)(J) 2023 秋セメスター 月1 法学部 木村 和成 2

キャンパス

衣笠

授業施設

存心館ZS310号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 民法典第5編相続について講義します。
 講義は、いずれの部分においても、基本的に、「各制度・条文(規定)の趣旨」および「判例による条文の解釈とその論理」の説明で構成されます。学説については、それらの延長上において、必要な範囲で言及するにとどめます。まずは制度・条文(規定)の趣旨、判例の考え方をしっかり押さえることが重要です。

 授業内容に関する質問については、【授業実施形態】の項を参照してください。また、提出課題・定期試験に関しては、適宜講評を行います。

受講生の到達目標

(1) 各制度・条文(規定)の趣旨を理解すること。
(2) 判例による条文の解釈とその論理を理解すること(判例の考え方に問題がある場合は、その問題点を理解した上で、判例と異なる考え方についても理解を深めること)。
(3) 具体的な紛争に接した場合に、以上の理解を踏まえ、適切な法規範を適用し、論理的で説得力のある結論を導き出すこと。

事前に履修しておくことが望まれる科目

民法Ⅰ~Ⅳ。単位が取得できているかどうかは別として、これらの講義で取り扱われた基本的な内容を理解していることを前提として講義を進めます。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

相続法入門

相続、家庭裁判所、調停、審判、人事訴訟

2

相続人

相続人の種類と順位、相続欠格、廃除

3

相続財産の承継

相続財産となるもの、ならないもの

4

相続財産の共有

共有の対象となるもの、ならないもの

5

相続分

法定相続分、指定相続分、具体的相続分

6~7

遺産分割

相続分の取戻し、遺産分割協議

8

相続人による相続の選択

熟慮期間、単純承認、相続放棄、限定承認

9

相続と第三者

対抗要件、遺産分割、相続放棄、財産分離

10

相続人の不存在

相続財産法人、特別縁故者

11~12

遺言

普通方式遺言、特別方式遺言

13

遺贈、「相続させる」旨の遺言、配偶者の居住の権利

包括遺贈、特定遺贈、配偶者居住権、配偶者短期居住権

14~15

相続権・相続分の侵害とその回復、特別の寄与

相続回復請求、遺留分侵害額の請求

授業実施形態

この授業が予定されている曜日・時限に教室にて対面形式で授業を行い、同時にオンラインでライブ配信します(授業音声のみ。板書などの映像配信もなし。)。受講生の選択肢としては、①対面で受講、②教室外でライブ配信で受講、③授業後に配信されるライブ配信の録音で受講(当該授業週のみ聴取可)のいずれかになります。

 ※ オンラインでの参加については、事前申請を必要としません。オンラインで参加しようとする者は、授業開始前までにmanaba+Rに掲載されるURLに各自アクセスしてください。

 ※ 質問はすべて授業の前後に対面で受けることとし、オンラインでの各種質問や問い合わせには(メールも含む)対応しません。

 ※ 対面形式の授業が原則となるので、ライブ配信は、受講生の便宜のための補助的な位置づけにすぎません。そのため、画像・音声通信の途絶、接続不良等のトラブルが生じた場合でも別途の対応は行いません。もちろん、授業中でのオンラインでのコンタクト(チャット等)にも対応しません。

授業外学習の指示

毎回予習をすることで、講義が格段に理解しやすくなります。
毎回復習をすることで、単位が格段に取得しやすくなります。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 60

BCPレベルにより、定期試験が実施できない場合は、定期試験に代えて定期試験期間にオンラインで試験を実施します。詳細はmanaba+Rで告知します。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
40

課題は2回実施予定。詳細については初回授業で説明します。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
親族・相続(Legal quest 民法6) 前田陽一ほか 有斐閣 9784641179530 令和4年改正の補遺ありhttps://www.yuhikaku.co.jp/static_files/17953_tuiho.pdf
民法判例百選Ⅲ 親族・相続(第3版) 大村敦志ほか 有斐閣 9784641115644
判例プラクティス 民法Ⅲ 親族・相続(第2版) 松本恒雄ほか 信山社 9784797226393

教科書(使用頻度、その他補足)

上記の教科書類は、予習・復習用に活用してください(講義中に用いることはしないので購入は任意)。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

詳しくは初回講義時に説明します。参考書についても、各自の必要に応じて入手してください。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

レジュメは初回に15回分を1冊にして配布します。manaba+Rでも配布しますので、2週目以降はそちらで対応してください。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/