授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15294:IR18‐EAJ306 国際機構論(R) § 15295:IR-EAR306 国際機構論(R) 2023 秋セメスター 水3 国際関係学部 龍澤 邦彦 2

キャンパス

衣笠

授業施設

恒心館KS209号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

国際社会の主要な行動主体の一つである国際機構について、この講義では、国際社会の制度化に伴う国際公役務概念(国際秩序の確立と維持、国際的な社会的、衛生的保護、教育的文化的発展、国際経済規制等の活動)の出現とその実施機関としての国際機構という文脈において国際機構を把握する。具体的には、国際機構の設立、その存続と機構改革、終了という国際社会での国際機構の一生ともいえる現象を国際法、国際行政学、国際政治学の観点から、かつ、一般的に国連とその専門機関を含む世界的およびEU、NAFTAその他の地域的国際機構を参照しながら、概説する。同時に、時間的に余裕があれば、国際機構と並んで、特に、欧州において独自の発達を遂げた国際公施設(基本的に国際合意により設立されながら、個人への公役務の提供を目的とする、国際管理に依拠する、英仏海峡トンネル、核処理施設等の公的な施設)についても概観したい。
毎回の授業の終了時に、授業内容に対する質問やコメントなどを求め、それらのうちの特徴的なものについては、次回の授業の冒頭で取り上げ、紹介や補足的な説明を行う。

受講生の到達目標

現代国際社会の複雑さの一端に触れ、また、当初、国家に比して二次的行動主体と見られていた国際機構が近年のグローバリゼーションに伴うグローバル・ガバナンスにおいて如何に重要な役割を果たしているかを理解する。今日の国際機構を、決して、国家間の関係の文脈にのみ位置づけるのではなく、国境を越えた個人の活動にも関係付けて考える。

事前に履修しておくことが望まれる科目

国際連合論、国際行政学及び国際法等の関連科目。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

はじめに

国際機構の活動空間たる国際社会の概要、国際機構の捉え方及び国際社会における公役務の実施機関としての国際機構の発展

2

国際機構の定義

法人格を有する国家団体として、基本法としての国際条約により設立される国際機構、様々な理由によるその定義の例外。

3

国際機構と下部機関及び非政府間機関

国際機構とUNDP、UNHCR、UNICEF、UNCTAD等との相違、及び非政府間国際機関の定義と国際機構との関係

4

加盟国間の機関と異なる恒常的機関の存在

国際機構の構造及び国際議会フォーラムとしての国際機構

5

国際機構の法人格

国際的及び国内的法人格、特に国際機構の準立法権限について、国連その他の瀬名モナ機関とEUの相違。

6

黙示的管轄権を含む権限

憲章により明示的に与えられたものではないが、憲章の目的を達成するために必要とされる国際機構の黙示的権限とその他の権限 、特に、国連及びその専門諸機関とEUの相違。

7

国際機構の創設

設立条約交渉と締結、設立条約の発効と機関の設置及び機能開始

8

国際機構の活動と機構改革

国際機構の活動の法的基礎、及び設立条約の修正と改正、国連及びEUの機構改革の事例

9

国際機構の継承

継承の法技術の多様性

10

国際的規制緩和による国際機構の民間企業への転換

1994年の米国に始まる国際的衛星通信の規制緩和と国際衛星通信機構の民間企業への転換の事例

11

国際機構の終了

国際機構設立条約の終了と機構の清算

12

 国際行政法の観点から見た国際公務員制度

事務局長と国際公務員、その他の国際要員

13

国際行政の哲学と諸原則

国際機関により行われる国際行政の哲学的指針や諸原則

14

国際行政裁判制度

国際公務員に関わる事件を処理する国際行政裁判制度と国際公務員法の概略

15

国際機構の将来的展開

EUの事例を参照しての国際機構の将来的発展の可能性。EUは連邦国家を目指すのか又は従来の国際機構の単なる発展形かという単純な議論を超える展望。

授業実施形態

各回の授業実施形態については、本科目のmanaba+Rコースニュース等で案内します。また、第1回目の授業実施形態については、第1回目授業開始までに上記コースニュース等でお知らせします(※)。なお、授業配慮等の取り扱いについては、manaba+R「国際関係学部生のページ」および「学び支援サイト」で確認してください。

国際関係学部生のページ:https://ct.ritsumei.ac.jp/ct/course_1728150
学び⽀援サイト:https://www.ritsumei.ac.jp/pathways-future/

(※) 第1回目授業の授業実施形態を確認するためにはmanaba+Rの早期利用申請を行う必要があります。早期利用申請の詳細は、2023年度履修・登録の手引きを御確認ください。なおmanaba+Rで早期利用申請をおこなっても受講登録にはなりません。受講登録期間中に改めて登録を行う必要があります。

授業外学習の指示

講義の中で適時読むべき本や資料を支持するので支持された範囲を読んでくるように。その他に、国際法及び国際政治学の知識は必須なので、最初の講義の中で支持する本を通読しておくこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

レポート 70%
出席30%

成績評価方法(備考)

受講態度については、授業への積極的、建設的な参加にはプラスを、授業の妨げになるような態度についてはマイナス評価を加味する。

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
グローバル秩序論 川村仁子及び龍澤邦彦 晃洋書房 2022年3月刊行

教科書(使用頻度、その他補足)

3月刊行の「グローバル秩序論」(特に、その第1部、第3章、第2節1及び2その他)を教科書に使用する。またmanabaに掲載する講義録も併用します。その他は講義の中で適宜支持する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
新版国際機構論 横田洋三編著 国際書院 4-87791-104-9C1032
国際機構と国際協力 国際法学会 三省堂 4-385-31547-7
国際組織法 佐藤哲夫 有斐閣 4-641-04634-4
国際関係法 龍澤邦彦 丸善プラネット 4-944024-28-2

参考書(使用頻度、その他補足)

適時、各テーマに沿った参考文献、論文リストを配布予定。

参考になるwwwページ

国際機関人事センターの各国際機関の次のサイト参照。http://www.mofa-irc.go.jp/

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

授業内容、スケジュールは若干の変更があり得る。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/