| Course Name | Year | Term | Period | Faculty / Graduate School | All Instructors | Credits |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 51946:[2025 Spring]Technology and Ethics (Q) | 2025 | Spring | Wed5 | College Of Policy Science,College of Image Arts and Sciences,College of Information Science and Engineering | SUZUKI TATSUO | 2 |
Campus
Class Venue
Language
Course Outline and Method
現代社会の科学技術の発達と利用にともなって生じてきた倫理的問題、すなわち生命倫理、環境倫理、情報倫理、工学倫理等々の問題について検討し、科学技術はいかにあるべきか、われわれは科学技術とどのようにかかわるべきかについて考える。
特に現代的問題として、「核・原子力の問題」及び「優生思想の問題」は上記の問題すべてを含み、同時に人間の存在と生存に対する脅威として、過去から未来に渡る「通時的倫理」をも含んでいる。したがって、これら問題は現在を生きる我々だけでなく、我々の子孫にまでその影響をおよぼすことも視野に入れ、考えていかねばならない問題である。特に「優生思想の諸問題」は生命の選別や多様性の否定につながる問題を含んでいる。と同時に、それを利用したナチス・ドイツが核兵器開発への道を開いたとも言える。その意味で、公共哲学を含む20~21世紀の科学と倫理の問題そのものである。
優生思想、社会ダーウィニズム、断種法と優生保護法、生命の選別と多様性の否定、原子核分裂の発見、原子爆弾の開発、原子爆弾の使用、日本における原子爆弾の開発計画、核物質・核分裂の平和利用、原子力発電の展開、放射性廃棄物、最終処分場
Student Attainment Objectives
2.核兵器開発がどのように行われたかを理解し、科学技術の倫理について説明できる。
3.日本の核開発の経緯を理解し、戦争と科学術の関わりを説明できる。
4.日本の原子力発電の需要と拡大の経緯を理解し、科学技術の功罪を説明できる。
5.核廃棄物の最終処分問題を理解し、科学技術の果たすべき役割を説明できる。
Recommended Preparatory Course
Course Schedule
| Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) | Theme |
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| Keyword, References and Supplementary Information | |
| 1 | なぜ核・原子力問題と優生思想の諸問題を取り上げるのか?あるいはなぜ「優生思想」と「核開発」が結びつくのか? |
核・原子力問題と倫理、科学技術と戦争、科学技術と政治、科学技術と社会、これらを取り巻く倫理問題、【+R授業】詳細はmanaba+Rを参照 |
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| 2 | 優生思想がいかにして生まれたか?優生思想と政治、ナチスによる政治利用 |
優生思想、ダーウィン、ゴールトン、社会ダーウィニズム、断種法、国家による人間の選別、T4作戦など非人権的政策 |
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| 3 | なぜナチス政権は成立したか?ナチスはなぜあれほどの権力を握ることができたのか? |
第1次世界大戦後から第2次世界大戦までの歴史、ヴェルサイユ体制、授権法の萌芽とナチスによる拡大解釈、優生思想と民族浄化の法制化、第1回映像鑑賞 |
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| 4 | 放射線・放射性物質・核分裂、ウランの人工的核分裂の発見、兵器への応用へ |
ナチス政権下での核分裂の発見、ハーン、マイトナー、ハイゼンベルク、ナチス政権の成立とユダヤ人科学者の亡命 |
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| 5 | ナチスによる新型兵器製造への恐怖、原爆製造への端緒 |
アインシュタインの手紙の真実、フリッシュ=パイエルスメモ、ドイツ・オーストリアから逃れた科学者を受け入れたイギリスとアメリカ |
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| 6 | なぜアメリカは原爆を開発できたか、原爆製造と科学者の責任 |
オッペンハイマー、マンハッタン計画、フェルミと原子炉、トリニティ実験、プルトニウムの発見と核兵器、、「フランク報告」を考える、京都は目標から外されたのか |
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| 7 | なぜ日本に原爆が投下されたのか、科学者に責任と罪の意識はあったか、冷戦前夜 |
オッペンハイマー、フランクリン・ルーズヴェルト大統領、チャーチル首相、ケベック協定とハイドパークメモ、トルーマン大統領、スティムソン陸軍長官 |
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| 8 | 日本の核兵器開発、科学者と軍の共同作業、日本はなぜ核兵器開発ができなかったか、戦後への眼差し |
仁科芳雄、理化学研究所と陸軍、荒勝文策、湯川秀樹、京都大学と海軍、理論と現実の落差、しかし理論があれば製造可能でもある |
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| 9 | 京都大学と海軍の核開発はどのようなものだったのか |
荒勝文策、湯川秀樹、京都大学、海軍、第2回映像鑑賞 |
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| 10 | ビキニ事件の衝撃と原子力の平和利用 |
核軍拡と核兵器拡散、アイゼンハワーの国連演説、ビキニ水爆実験による日本漁船への被曝事件と日米政府の対応、原水爆禁止運動の始まり、日米合同委員会が生まれた理由、科学者はその時どう動いたか |
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| 11 | 核の平和利用としての原子力発電、日本にいかにして原子力発電が導入されたか |
正力松太郎、日米の原子力協定、原子力委員会、湯川秀樹の役割、核兵器廃絶と原子力発電推進の矛盾 |
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| 12 | 夢の科学技術とその限界 |
中東戦争とオイルショック、夢の技術としての原子力と大阪万国博覧会、使用済み核燃料とプルトニウム、プルサーマル計画、高速増殖炉の計画と挫折 |
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| 13 | 放射性廃棄物をいかに処分するべきか |
最終処分場の問題、フィンランドとスウェーデン、オンカロ、日本における最終処分場問題は解決可能か |
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| 14 | 10万年後の安全? |
10万年先までの安全管理、それは可能なのか?、第3回映像鑑賞 |
Class Format
Recommendations for Private Study
また、基本的には毎回、各授業の内容を理解するための様々な書物などからとられたプリントを、授業日前までにmanaba+Rにて配布するので、授業までにそれらを読んでおくこと。なお30~60分の予習に相当する程度の分量と理解してもらうとよい。
また授業内容を踏まえ、各授業の復習を60分程度、配布プリントやレジュメやノートなどを読み返すことで復習をし、次の授業に備えること。
Grade Evaluation Method
| Kind | Percentage | Grading Criteria etc. |
|---|---|---|
| Final Examination (Written) | 80 | 授業の内容を理解しているかどうかを問う論述試験を行う。 |
| Report Examination (A report to be submitted by the unified deadline) |
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| Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment (Evaluation of Everyday Performance in Class) |
20 | 毎回の授業の終盤に、その日の授業内容に関する感嘆なレポートを提出してもらう。また映像鑑賞の際には、詳細なレポートをその場で記述・提出してもらう。次回の授業の冒頭に簡単な講評を行う。 |
Grade Evaluation Method (Note)
Advice to Students on Study and Research Methods
Textbooks
Textbooks (Frequency of Use, Note)
Reference Books
| Title | Author | Publisher | ISBN Code | Comment |
|---|---|---|---|---|
| 原子爆弾1938~1950年 | ジム・バゴット(青柳伸子訳) | 作品社 | 987-4-86182-512-5 | 新たに公開されたアメリカの公文書などの内容を踏まえた、詳細な原子爆弾の変遷に関わる書物 |
| 日本の核開発:1939~1955 | 山崎正勝 | 績文社 | 978-4-88116-075-6 | 詳細な資料分析による、日本軍と科学者による原子爆弾開発の経緯が詳細に描かれている |
| ロバート・オッペンハイマー:愚者としての科学者 | 藤永茂 | 朝日選書 | 978-4-02-259649-X | 「原爆の父」と称されるオッペンハイマーの評伝。特に「物理学者は罪を知ったか」という彼の言葉の真意を知るには良い書籍。 |
| 戦争の物理学 | バリー・パーカー(藤原多伽夫訳) | 白揚社 | 978-4-8269-0187-1 | 古代から現代までの戦争(武器)と科学技術の関係をわかりやすく解説している。一般に近寄りがたい原爆と水爆についても理解がしやすい。 |
| 荒勝文策と原子核物理学の黎明 | 政池明 | 京都大学学術出版会 | 978-4-8140-0155-2 | 京都大学の核爆弾開発の内実と戦後アメリカの科学者の事情聴取について詳細に描かれたもの。 |
| ヘンリー・スティムソン回顧録・下巻 | ヘンリー・スティムソン、マックジョージ・バンディ | 国書刊行会 | 978-4-336-06149-2 | 特に日本への原子爆弾使用への経過について、当事者の口から語られる言葉を読むことはあらゆる意味で意義深い。 |
| 徹底検証・使用済み核燃料 再処理か乾式貯蔵か | フランク・フォンヒッペル他 | 合同出版 | 978-4-7726-1116-9 | 原子力発電所をもつ各国が使用済み核燃料についてどのように考えているのかを詳細に記述されたもの |
| 疑う、知る、考える 哲学をはじめる | 青柳雅文 | ミネルヴァ書房 | 978-4-623-09633-6 | 哲学をはじめるための入門書。本講義受講のための格好の書物 |
| 安楽死・尊厳死の現在 | 松田純 | 中公新書 | 978-4-12-102519-7 | 優生思想の変遷に詳しく記述されている他、安楽死の問題を考える際にも知識を得ることができる。 |
Reference Books (Frequency of Use, Note)
Web Pages for Reference
How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)
Other Comments
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/