授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14436:[2025 秋セメスター]ヨーロッパ法(J) 2025 秋セメスター 月5 法学部 徳川 信治 2

キャンパス

衣笠

授業施設

存心館ZS311号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 ヨーロッパ法に関する入門科目として位置づけられる。現在、ヨーロッパでは、欧州連合が立法する、いわゆるEU法の比重はきわめて大きいものがある。また、実際に欧州諸国では、ブリュッセル(欧州連合諸機関)で立法された規則、指令などがあらゆる分野で大きな影響を与えており、欧州連合加盟国の国内法との関係でも無視できない法状況にある。日本も、欧州連合加盟国との間において密接な関係を築いており、そのためヨーロッパがどのような法体系を有しているのか知ることは重要である。
 またヨーロッパには、欧州連合だけではなく、欧州評議会という国際機関が存在し、ここでは人権分野の活躍が有名であるが、さらに薬物乱用、サイバー犯罪、人身取引、テロ、偽造医薬品対策、女性に対する暴力等における分野においても活動が行われている。とりわけ人権分野では、欧州人権裁判所が設立され、ヨーロッパの人権法分野に大きな影響を及ぼしている。
 こうした欧州連合と欧州評議会の2つの国際組織が創り上げているヨーロッパ法の概要について解説し、学生諸君のヨーロッパ法に関する基本的な知識の習得を目指す。
 まず、最初に欧州評議会の活動、とりわけ人権分野における法秩序について概観したうえで、欧州連合の法秩序について考える。

 授業内容に関する質問は、manaba+Rによるアンケート機能を利用したコミュニケーションやメール、添削依頼等、オンラインで随時受け付ける。質問に対する回答については、原則としてmanaba+Rにおいて行う。

受講生の到達目標

1.欧州連合について基礎的な知識を確立することができる。日本法との関連性について認識を深める。
2.欧州評議会、欧州人権裁判所について基礎的な知識を確立することができる
3.欧州連合及び欧州評議会・欧州人権裁判所の活動と、日本法との関連性について認識を深めることができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

国際法総論Ⅰ・Ⅱ

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回

イントロダクション:ヨーロッパ法とはどのように形成されてきたか。
【+R動画:事前概要動画(オンデマンド約20分)を含む】

第2次世界大戦と統合への発展、大ヨーロッパと小ヨーロッパ
【教科書】第1回

第2回

ヨーロッパ人権秩序①:欧州評議会・欧州人権裁判所の取り組み

欧州評議会・欧州基準の形成と国際監視手続

第3回

ヨーロッパ人権秩序②:欧州評議会・欧州人権裁判所の取り組み

欧州人権条約・欧州人権裁判所・個人申立手続と判決執行

第4回

ヨーロッパ人権秩序③:欧州評議会・欧州人権裁判所の取り組み

欧州人権条約・欧州人権裁判所・個人申立手続と判決執行

第5回

EUはどのように形成されたか①;EUの統合とEU法・加入・脱退

国家主権と超国家組織、EU法の法源
【教科書】「EU法を学ぶ前に知っておくべきこと」、第1回

第6回

EUはどのように形成されたか②;EUの統合とEU法・加入・脱退

国家主権と超国家組織、EU法の法源
【教科書】「EU法を学ぶ前に知っておくべきこと」、第1回

第7回

EUはどのように統治されているか①;EUの権限と諸機関・立法と民主主義の赤字

欧州理事会、理事会、コミッション(委員会)、欧州議会、機関間バランス、通常立法手続、民主主義の赤字、補完性原則
【教科書】第12回・第13回

第8回

EUはどのように統治されているか②;EUの権限と諸機関・立法と民主主義の赤字

欧州理事会、理事会、コミッション(委員会)、欧州議会、機関間バランス、通常立法手続、民主主義の赤字、補完性原則
【教科書】第12回・第13回

第9回

EUはどのように統治されているか③;EUの権限と諸機関・立法と民主主義の赤字

欧州理事会、理事会、コミッション(委員会)、欧州議会、機関間バランス、通常立法手続、民主主義の赤字、補完性原則
【教科書】第12回・第13回

第10回

EU法の原則とそれを支える司法制度はどのようになっているのか①;EU法の実効性確保・基本権保障

EUの諸価値と目的、EU法の直接効果、国内法に対する優越性、先決付託手続、同等の保護理論
【教科書】第2回・第3回・第15回

第11回

EU法の原則とそれを支える司法制度はどのようになっているのか②;EU法の実効性確保・基本権保障

EUの諸価値と目的、EU法の直接効果、国内法に対する優越性、先決付託手続、同等の保護理論
【教科書】第2回・第3回・第15回

第12回

EU法の原則とそれを支える司法制度はどのようになっているのか③;EU法の実効性確保・基本権保障

EUの諸価値と目的、EU法の直接効果、国内法に対する優越性、先決付託手続、同等の保護理論
【教科書】第2回・第3回・第15回

第13回

EU内では個人はどのような権利や取扱いを受けるのか①;EU市民権と外国人・刑事司法協力

人の自由移動、自由・安全・司法領域と第三国民、司法協力、欧州逮捕状
【教科書】第8回・第10回

第14回

EU内では個人はどのような権利や取扱いを受けるのか②;EU市民権と外国人・刑事司法協力

人の自由移動、自由・安全・司法領域と第三国民、司法協力、欧州逮捕状
【教科書】第5回、第8回・第10回

授業実施形態

対面授業で実施します。

授業外学習の指示

・事前に教科書の該当部分を通読しておき、わかること・わからないことを明らかにしておくこと。
・レジュメを事前に配布するので事件や条約などについては予め確認しておくこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 50

ヨーロッパ法の内容と考え方が修得できているかという観点から、基本的事項がおさえられているかどうかを確認して、到達目標の達成度を評価する。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
50

小テスト(複数回実施する)の評価30%、対面授業における発言に相当する受講者のmanaba+R上での内容(コミュニケーションへの書きこみ等)の評価20%
以上のことは、原則manaba+R上において実施する。

成績評価方法(備考)

定期試験を除く、評価物(教室内実施の場合も含む)は、原則すべてmanaba+R上で実施するため、各自ディバイスの用意が必要である。

受講および研究に関するアドバイス

・常に新聞の国際面を目を通して、実際に世界で起きていることを把握し、授業で学んだこととの関連性を意識してほしい。
・ヨーロッパ法を理解するに当たっては、複数の条約の関連性を意識することが求められるため、条約集で当該条約の構造や関連条文を参照するようにしてほしい。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
ベーシック条約集 浅田正彦 東信堂 必携である。直近のものでもかまわないが、講義では最新版を使用する
はじめてのEU法[第2版] 庄司克宏 有斐閣 9784641048355 EU法にかかわる分野において必携である

教科書(使用頻度、その他補足)

講義にテキストや条約集を持たない諸君がいますが、常に参照してもらう予定ですので必携です。ノートは必ず別に作成すること。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
EU法 中西優美子 新世社
新EU法 基礎篇 (岩波テキストブックス) 庄司 克宏 岩波書店
国際機構論講義 最上敏樹 岩波書店
テキストブック国際人権法 第3版 阿部浩己・今井直・藤本俊明 日本評論社 人権の地域的保障:ヨーロッパの章を参照。
EU法基本判例集 第3版 中村民雄・須網隆夫 日本評論社
欧州評議会入門 : 「人権の守護者」 齋藤千紘・小島秀亮 信山社

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/