Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
34002:[2025 Spring]Practical Seminar on Economics Ⅱ (14) 2025 Spring Wed4 College Of Economics NISHI HIROSHI 2

Campus

BKC

Class Venue

Ad-seminario403

Language

日本語

Course Outline and Method

 スタンダードな経済学では、徹頭徹尾、合理的で利己的で自制的な経済主体を想定し、これらの主体間の経済的取引(モノやカネの取引)から生み出される結果を研究します。
 しかし、現実のわれわれは完全には合理的に計算できないし、他者も思いやるし、誘惑に負けてついついやらなければならないことを先延ばししてしまいます。こうした、どうしようもなく人間らしいわれわれは、いったいどのようにして意思決定をしているのでしょうか。経済学が想定するほど合理的ではない個人がそれぞれ活動していてもなお、経済全体がある程度、安定的に動き続けているのはいったいなぜでしょうか。
 実践経済演習IIでは、経済主体がどのような意思決定を行うのかを「行動経済学」と「仕掛学」を軸にして学ぶことにしました。
・「行動経済学」ではさまざまなヒューリスティックス、バイアス、期待効用理論とその批判、時間割引、社会的選好、メンタルアカウンティング、ナッジといった基礎を学びます。
・「仕掛学」では仕掛けの例、基本、その仕組み、発想法について学び、自分たちで仕掛けを計画できるようにトレーニングを積みます。
・最終的にはこれらを融合することで、たとえば学校でも実装可能な仕掛けを自分たちでも考えてみます。
・これらに加えて、美しいスライドのデザイン、オーディエンスを巻き込む話し方を磨くことを目的に、学生の報告ベースで演習を進めます。

Student Attainment Objectives

 受講生は:
(1)行動経済学の基礎を学び、経済的意思決定(なにをどのように決めるか)において、人はなぜ経済学が想定するほど合理的に行動できないのか、替わりにどのような方法で意思決定をおこなっているのか理解します。
(2)仕掛け学の基礎を学び、いろいろな意味で合理性を欠く人をうまく動かすにはどのような仕掛けが必要なのかを考える力を楽しみながら修得します。
(3)行動経済学の基本と仕掛け学の基本と実践例を学び、自分たちでもなんらかの仕掛けをクリエートすることに挑みます。
(4)演習は学生によるプレゼンテーションを通じて進めます。たくさんの発表を経験することで、スライドの美しい見せ方、キレとユーモアのあるプレゼンテーション目指してトレーニングを積みます。

Recommended Preparatory Course

基礎演習、実践経済演習Ⅰ

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

「【+R授業】新2回生対象履修登録ガイダンス」

【+R授業】新2回生対象履修登録ガイダンス

2

クラスガイダンス

 自己紹介、授業の進め方、教科書についての説明をします。

3

グループワークの基礎作り

 プレゼンテーションを行うグループ・ビルディングとプレゼン資料作成の基礎を学びます。

4-13

行動経済学と仕掛け学

 行動経済学と仕掛学に関するテキストをもとに、輪読・プレゼン・トピックスを決めたディスカッションをサーキットしてます。
 テキストについて、仕掛学は3章を3回で、行動経済学は9章を7回(省略する章あり)で学ぶ予定です。
 あわせて、それぞれのグループで身近な社会問題を把握し、それを解決するためにふさわしい仕掛けについて創造します。各グループが独自に考えた仕掛けについては、最終的にプレゼンテーションをつうじてお披露目してもらいます。

14

まとめ:仕掛けお披露目会

 行動経済学と仕掛け学での学びをもとに、各グループで作成した仕掛けについてプレゼンテーションとピアレビューを行います。

Class Format

 対面形式で実施します。

Recommendations for Private Study

・学びにおいてはさまざまな資料を「読み」、「まとめ」、「文章と口頭で表現する」、他者の話を「理解する」といった基礎を大事にしてください。
・意欲と好奇心、楽しみあふれる授業を創っていきましょう。
・毎回、学習する箇所をきちんと事前に熟読してきてください。
・点(一回)としての学びから有機的な線(ストーリー)ができあがるように学びましょう。
・報告担当者は事前に報告内容をまとめ教員に期日までに提出してください。
・オーディエンスが十分に理解できるような報告と資料作成を心がけてください。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

平常点(毎回の内容の理解,発表、仕掛けの出来といった総合評価)による。

Grade Evaluation Method (Note)

 学生はグループになって報告するパートについてのスライドやレジュメを準備します。
 ゼミのメンバーと協力し、効率的、計画的な学習および切磋琢磨できる関係と規律をもって学習を進めてください。
 報告の放棄や無断欠席は厳禁であり、単位授与を認めないことがあります。

Advice to Students on Study and Research Methods

 単なる読書ならば一人でもできます。しかし、演習はみんなで学ぶ場所です。この演習では一人ひとりが演習の主役であるという当事者意識をもって、他者を尊重しながら取り組む協創の場であってほしいと思います。
 演習の参加者には、学問を楽しむこと(愉快活発)、互いに知識と人間性を磨きあって高めること(切磋琢磨)、学問的困難を乗り越えるために基礎能力を磨くこと(本立道生)を心掛けてほしいです。

Textbooks

Textbooks (Frequency of Use, Note)

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか? ダニエル・カーネマン 早川書房 4150504105
ファスト&スロー(下) あなたの意思はどのように決まるか? ダニエル・カーネマン 早川書房 4150504113
実践仕掛学: 問題解決につながるアイデアのつくり方 松村真宏 東洋経済新報社 4492224149

Reference Books (Frequency of Use, Note)

 『ファスト&スロー』は、認知行動科学に関する重要な内容が分かり易く書かれています。

Web Pages for Reference

大阪大学シカケラボ http://mtmr.jp/ja/
錯思コレクション100 https://www.jumonji-u.ac.jp/sscs/ikeda/cognitive_bias/cate_d/

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Learning Management System (manaba+R),Talk with Students

Other Comments

 担当教員の専門は「制度と進化の分析的政治経済学」と「日本経済論」であり「行動経済学」自体が専門ではありません。ですが、専門領域に登場する経済主体(経済活動を行う人間)は、いったいどのように意思決定をしているのだろうか強く関心をもち、みなさんとともに理解を深めたいと思っています。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/