授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
10015:社会保障政策 (S) § 10016:福祉行財政論(S) 2023 秋セメスター 月1 産業社会学部 大村 和正 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG401号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
本授業は社会保障の制度・政策の概要と基本的原理、および論点や争点を扱う。主たる対象は日本の社会保障制度・政策であるが、必要に応じて、海外の制度・政策にも言及して、比較の視点からも社会保障制度・政策を理解することを目指したい。(担当教員の関心や専門から、イギリスを中心とする欧米諸国を取り上げる予定)。社会保障は基本的人権の社会権を実現するための重要な制度・政策であり、財政支出において最大の支出項目であるが、他方で財源の制約、雇用の流動化や少子高齢化など現代におけるリスクの変容、「小さな政府」を主張する新自由主義的な声の高まりなどで、今日大きな変化にさらされている。社会保障制度・政策をめぐる学問的蓄積を学ぶことで、学生諸君の人生にも大きな影響を与えている社会保障をめぐる問題を理解して、自分なりに考察できるようになることを目指したい。

【授業の方法】
本科目は大学設置基準および立命館大学産業社会学部則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。
基本的には教室での対面授業。特定の本をテキストには指定しないで、オリジナルのプリントを配布して、板書しつつ説明する。毎回授業の最後にコメント用紙に授業内容への疑問などを記入、提出してもらい、具体的な授業内容への質問には、次の授業で回答や補足説明を行う。随時、新聞やテレビで報道されている時事的な問題を解説したい。
教室での対面授業が基本であるが、コロナ感染状況の悪化等に対応して、(大学の指示に基づくなど)オンライン授業への切り替え、もしくは対面とオンライン型を併用する場合もある。

受講生の到達目標

・社会保障の制度や政策の基本事項を理解できる。
・社会保障の制度や政策と現実の政治・経済の動向との関連性を理解できる。
・社会保障制度・政策に関して日本と海外(主として欧米諸国)との比較の観点から考察できるようになる。
・社会保障などに関して、時事的なニュースで話題になっている問題を理解できるようになる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1<対面授業>

授業ガイダンス

・授業の方針
・社会保障とは何か
・社会保障を学ぶことの意義
・政策研究の視点ーJ.キングダンの「政策の窓」論

2<対面授業>

社会保障制度・政策の歴史的背景

・産業革命と資本主義の確立
・19世紀の貧困
・夜警国家論
・労働運動
・ドイツ・ビスマルクの社会保険制度導入の歴史的背景

3<対面授業>

ビスマルク式の社会保険制度

・社会保険とは何か
・労働者組織の相互扶助
・職域ごとの社会保険

4<対面授業>

米国のニューディール政策と社会保障

・世界恐慌
・ニューディール政策とケインズ主義的財政経済政策
・米国の社会保障制度

5<対面授業>

べヴァリッジ報告とイギリスの福祉国家政策

・べヴァリッジ報告の歴史的背景
・べヴァリッジの社会保障制度とその原理

6<対面授業>

イギリス・べヴァリッジ式社会保障政策の限界

・イギリス社会保障政策におけるべヴァリッジ方式の理念と実態、限界。
・イギリスの年金政策の問題
・イギリスの医療制度の問題

7<対面授業>

日本の社会保障制度①

・日本の社会保障制度の概要

8<対面授業>

日本の社会保障制度②

・日本の年金制度の特色と問題
・職域ごとの社会保険方式の矛盾
・賦課方式
・少子高齢化の影響

9<対面授業>

日本の社会保障制度③

・「税と社会保障の一体化」
・消費税

10<対面授業>

1970年代以降の変化①

・1970年代の経済危機と戦後福祉国家コンセンサスの終焉
・イギリスのサッチャー政権
・「福祉国家の後退」論

11<対面授業>

1970年代以降の変化②

・制度論
・制度の経路依存やロックイン効果
・福祉国家の持続説

12<対面授業>

新しい社会保障政策論①-ワークフェアとアクティベーション

・英国や米国のワークフェア政策
・ヨーロッパ諸国のアクティベーション政策

13<対面授業>

新しい社会保障政策論②-ベーシックインカム

・ベーシックインカムの理念
・ベーシックインカムをめぐる論点

14<対面授業>

G.エスピン=アンデルセンの比較福祉レジーム論①

・脱商品化と社会階層化
・社会民主主義レジーム
・保守主義レジーム
・自由主義レジーム

15<対面授業>

G.エスピン=アンデルセンの比較福祉レジーム論②

・脱家族化
・女性の社会進出
・「働き方改革」

授業実施形態

【注意】
BCPの運用停止に伴って、2023年度春学期より対面授業を受けるにあたっての配慮は行いません。
新型コロナウイルスに罹患した場合等については、学び支援サイトを確認してください。

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

【授業形態】
BCPレベル1~2:対面授業
BCPレベル3~4:メディアを利用した授業(「ライブ配信/オンデマンド」)

【配慮要件(BCPレベル1以上の場合)】
以下の要件に該当する学生に対しては、(「ライブ配信/オンデマンド」のいずれか)での配慮を行う。
 ①基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合)の高い学生
 ②基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合)の高い同居家族がいる学生
 ③海外との往来制限により、学生本人が渡日・入国できない場合

【備考】
※「授業スケジュール」は、BCPレベル1~2を想定して記載している。変更があった際は別途manaba+Rに周知を行う。
※受講登録の結果によっては、出席調整またはメディアを利用した授業に切替えを行う場合がある。

授業外学習の指示

・授業後、プリントや板書事項を各自で確認。
・高校までの社会科(政治・経済、現代社会、世界史、日本史、地理)の基礎知識は必要。
 授業でもある程度は説明するが、高校までの基本事項が十分定着していない人は、各自でおさらいや確認の作業が必要。
・(授業との関連の有無にかかわらず)新聞やテレビで報道されている時事的問題には注意を払って欲しい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 100

授業で扱ったテーマに関する論述問題。持ち込み可。
授業内容の理解度、文章表現、問題に対する発展的考察、オリジナリティなどを総合的に評価。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

・授業の時は必要なことをノートもしくはメモに取るようにして欲しい。

・新聞やテレビ等で報道されている時事的問題に目を配って欲しい。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特定のテキストは指定せず、随時、オリジナルなプリントを教室で配布する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
社会保障入門2022 社会保障入門編集委員会 中央法規出版
はじめての社会保障[第18版] 田中耕太郎他 有斐閣
福祉国家 D. ガーランド 白水社
社会福祉学 平岡公一、鎮目真人他 有斐閣
比較福祉国家―理論・計量・各国事例 鎮目真人・近藤正基編著 ミネルヴァ書房

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/