授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
10155:現代社会のフィールドワーク(GA) 2018 秋セメスター 火2 法学部,産業社会学部,国際関係学部,文学部,映像学部 山口 洋典 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG002号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

大学での学びは机を前に座って学ぶだけに留まるものではない。机の上での学びが「デスクワーク」とするなら、キャンパスを出て、まちの動きの只中で学ぶ「フィールドワーク」は、もう一つの学び方である。何より、「複雑に絡んだ現代社会に鋭いメスを入れ、謎や疑問を徹底的に解明する」といったフレーズは、テレビの中だけで通用するものではなく、むしろ、誰もが率先して「問い」に向き合う合い言葉として携えていってよいのではないだろうか。そこで本科目では、立命館における教養教育の柱の一つである「社会で学ぶ自己形成科目」の中核として、「座」と「動」を織り交ぜ、社会における問題の発見から解決までのシナリオを協働で探ることを目的する。
フィールドワークで重要なのは、軽快なフットワークと確固たるチームワークを発揮することである。そこで、本科目では、研究目的で行われる「アクションリサーチ」などの課題探求型のフィールドワークではなく、学習目的で行われる「サービスラーニング」の視点で、他者への関わりを通じた多様なコミュニティにおける主体的な学びの展開を図ることとする。結論から言えば、この科目は問題群(problems)から個別具体的な課題(issue)を見極め、見定めることができるよう、世の中への目利きとなることを意図とした科目として展開される。そして、受講生の率先した自主活動を重視し、現代社会における多様な問題への理解と、他者との相互作用の中での学びを促す。

※本科目は抽選科目となっているので、各学部の「履修・登録の手引き」の受講登録についてのページの案内に従って登録すること。

受講生の到達目標

1.大学以外での学びを体験し、NPO等の組織マネジメントやリーダーシップなどへの関心が高まる。
2.現代社会の問題群に対する自らの関心を明らかにし、問題の当事者と解決の担い手が誰か理解する。
3.今後自らが習得すべき専門分野を踏まえ、問題解決への接近にどのような学びが重要を見つけだす。

事前に履修しておくことが望まれる科目

地域参加学習入門

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

オリエンテーション:地域に入る上での気づきの準備

感性

2

フィールドワークのツボ:コミュニケーションとネットワーキング

協働

3

現代社会とシチズンシップ:「SMART」な目標設定

貢献

4

ポスト3.11のコミュニティデザイン:不可能性の時代の向こうに

共生

5

フィールドワークの実践(1):情報収集

知識

6

現代社会のキーワード(1):無縁社会

結縁

7

フィールドワークの実践(2):チームビルディング

連帯

8

現代社会のキーワード(2):絆

再生

9

フィールドワークの実践(3): クリティカル・シンキング

省察

10

現代社会のキーワード(3):シェア

互恵

11

フィールドワークの実践(4):熟慮による概念の補強

連結

12

現代社会のキーワード(4):格差

継承

13

フィールドワークの実践(5):コンセプトの統合

贈与

14

現代社会のキーワード(5):コミュニケーションデザイン

交歓

15

プレゼンテーションとラップアップ〜beyond borders, creating futere!〜

越境

授業実施形態

授業外学習の指示

授業運営においては、LINEやFacebookメッセーンジャーなどによりコミュニケーションを行っていきます。英語で「責任」を意味する「Responsibility」とは「Response(応答する)」「ability(能力)」のことです。受講生一人ひとりが、グループのメンバーの一員として、責任を果たすよう、積極的なコミュニケーションが重ねられていくことを期待します。
また、実践を通して学ぶ科目のため、実践のための知識と、実践での知識がうまく身についたかどうか、manaba+Rを用いてフィールドワークの技法を習得するための自動採点テストを最低2回実施します。開催時期と内容は授業内で指示します。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

チーム単位での取り組みの最終報告を最も重視し、そうした取り組みの過程におけるチームへの貢献度の相互評価をもって、総合的に成績を判定します。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
イシューからはじめよ:知的生産の「シンプルな本質」 安宅和人 英治出版 978-4862760852
関係性の学び方 サラ・コナリー、マージット・ミサンギワッツ(著)、山田一隆・井上泰夫(訳) 晃洋書房 978-4771021082

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

フェイスブック http://www.facebook.com
立命館大学サービスラーニングセンター http://www.ritsumei.ac.jp/slc/

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考