Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
15807:IR18‐HJ301 Advanced Seminar (15) § 15808:IR-GR301 Advanced Seminar (15) 2023 Fall Thu4 College Of International Relations KIMIJIMA AKIHIKO 2

Campus

KIC

Class Venue

RYOYUKAN RY204

Language

Japanese

Course Outline and Method

この演習は、地球社会を平和学する。平和学とは戦争の原因と平和の条件を探究する学問であり、法学、政治学、社会学、歴史学、考古学、文化人類学、心理学、ジェンダー研究などさまざまな学問の方法を貪欲に用いて、戦争/武力紛争の原因と平和の条件を探究する努力をしている。平和学は医学に近いかもしれない。医学は病気の原因を究明し、それを克服する方法を考える。平和学は戦争などの暴力の原因を明らかにして、それを克服する方法、政策を考えるのである。地球社会全体でさまざまな危機──破綻国家、核拡散、環境破壊、テロリズム、排外主義等々──が深まり、制御不能の感覚が広まっているいま、人類の生き残りのための学問、未来をつくる学問が平和学なのである。ゼミ生各自の研究テーマの報告/ゼミ生全員によるディスカッションという方法で、地球社会を平和学したい。
 この演習はまた、正規の授業時間外にゼミ生が自発的にプロジェクトに取り組むのを伝統、特徴としている。近年は、中国・上海の復旦大学、韓国のキョンヒ大学の国際関係学部の学生たちと、英語で学生平和対話(China-Japan-Korea Student Peace Dialogue)をすることが重要なプロジェクトになっている。新型コロナウイルス感染症の状況次第でまだ流動的であるが、8月の最後の週に、韓国のキョンヒ大学を訪れて、復旦大学、キョンヒ大学の学生たちと、平和対話を行いたいと考えている。中国、韓国、日本の大学生がface-to-faceで率直な議論をすることは東アジアの平和をつくるためにもっとも必要なことの1つである。これら、中国の復旦大学、韓国のキョンヒ大学の学生たちとの英語による平和対話は、国際関係学部の学びの集大成といえる。
 2020年度から、日本国内の他大学の国際系学部のゼミとの交流を行っている。2020年度は同志社大学グローバル地域文化学部の浅羽ゼミと、2021年度は同志社の浅羽ゼミに加えて、上智大学総合グローバル学部の中内ゼミと交流した。日本の他大学の国際系学部のゼミとの交流も有意義である。

Student Attainment Objectives

1 ゼミ生自身の研究課題に適切な学問的方法でアプローチし、最終的に卒業論文に結実させる。
2 ゼミ生自身が自己の「平和責任」を自覚して、平和をつくる主体となる。それは学部卒業後、さまざまなかたちで──企業で、公務員として、ジャーナリストとして、あるいは大学院で──なされるだろう。
 ゼミの卒業生は、ジャーナリズム(NHK、TBS、よみうりテレビ、テレビ東京、読売新聞、毎日新聞等)、官庁(厚生労働省、防衛省、東京都庁、京都市役所等)、企業(双日、ソニー、パナソニック、滋賀銀行、野村證券、大和証券、JR東海、野村総研、みずほ総研、アクセンチュア、JTB、ベネッセ、ユニクロ、ソフトバンク等)、教員(兵庫の県立高校、大阪府の小学校、東京の私立中学高校)、大学院(東京大学、一橋大学、慶応大学、東京芸術大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、アメリカン大学、SOAS、コヴェントリー大学、高麗大学等)等の進路に進んでいる。

Recommended Preparatory Course

「平和学入門」等を受講していると役に立つと思う。が、これらの科目の履修をゼミの条件とはしない。

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1-15

ゼミの運営方法

ゼミ生による主体的なゼミ運営を期待している。ゼミ長を中心に、各ゼミ生がゼミの仕事を自発的、積極的に分担してほしい。正規の授業はもちろん、各プロジェクトについてもゼミ生のコミットメントを求める。
 毎週のゼミは、3回生・4回生合同で行なう。各ゼミ生の研究テーマ・卒論テーマの報告とそれにもとづくディスカッションである。専門演習は90分であるが、それではとうてい内容を終えることができないので、専門演習に続く90分も時間をあけておいてほしい。
 夏休みおよび春休みに合宿を実施することがある。これまでに行なった合宿は、沖縄(2006 年9 月)、広島(2007 年3 月)、鹿児島(2007 年8 月)、広島(2008年9 月)、東京(2009 年3 月)、沖縄(2009 年9 月)、長崎(2010 年3月)、ソウル(2010年8月)、高知(2011年3月)、横浜/東京(2011年8月)、上海(2011年11月)、舞鶴/京都(2012年3月)、広島(2012年8月)、東京/横浜(2013年3月)、東京(2015年3月)、沖縄(2017年2月)等である。合宿では毎回、その地元の大学の平和学のゼミと交流している。これまでに交流したのは、沖縄国際大学石原ゼミ、広島女学院大学篠原ゼミ、鹿児島大学木村ゼミ、明治学院大学高原ゼミ、沖縄の学生平和ガイド(琉球大学が中心)、長崎大学舟越ゼミ、韓国の高校生・大学生選抜チーム、高知大学岩佐ゼミ、フェリス女学院大学横山ゼミ、復旦大学選抜チーム、同志社大学和田ゼミ、広島で開催された東北アジア平和構築インスティテュートの参加者(東アジア各地の出身)、明治学院大学学生サークルPeace☆Ring、沖縄国際大学前泊ゼミである。また毎回、その地域の「平和博物館」を見学している。沖縄県平和祈念資料館、広島平和記念資料館、大和ミュージアム、知覧特攻平和会館、靖国神社・遊就館、第五福竜丸展示館、原爆の図・丸木美術館、長崎原爆資料館、岡まさはる記念長崎平和資料館、ソウル西大門刑務所、韓国独立記念館などを見学した。

Class Format

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

各回の授業実施形態については、本科目のmanaba+Rコースニュース等で案内します。また、第1回目の授業実施形態については、第1回目授業開始までに上記コースニュース等でお知らせします(※)。なお、授業配慮等の取り扱いについては、manaba+R「国際関係学部生のページ」および「学び支援サイト」で確認してください。
国際関係学部生のページ:https://ct.ritsumei.ac.jp/ct/course_1728150
学び⽀援サイト:https://www.ritsumei.ac.jp/pathways-future/
(※) 第1回目授業の授業実施形態を確認するためにはmanaba+Rの早期利用申請を行う必要があります。早期利用申請の詳細は、2023年度履修・登録の手引きを御確認ください。なおmanaba+Rで早期利用申請をおこなっても受講登録にはなりません。受講登録期間中に改めて登録を行う必要があります。

Recommendations for Private Study

毎週のゼミでは、ゼミ生による卒論テーマ・研究テーマに関する報告とそれにもとづく全員でのディスカッションを行い、それに加えて、プロジェクトの準備を行う。1週間前に翌週のテーマを予告するので、それに関する準備をしてきてほしい。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

タームペーパー 40%
毎週の授業への出席と議論への貢献度 60%

Grade Evaluation Method (Note)

Advice to Students on Study and Research Methods

Textbooks

Textbooks (Frequency of Use, Note)

Reference Books

Reference Books (Frequency of Use, Note)

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Talk with Students,Other (Separate instructions will be provided)

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URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/