授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15855:[2025 秋セメスター]メディア技術史(S) 2025 秋セメスター 月3 産業社会学部 飯田 豊 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG402号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

「新しい○○が△△を変える」という言い回しが、世の中にはいろいろとある。たとえば、SNSが政治を変える、ビッグデータが経済を変える、AIが仕事を変える、オンライン授業が教育を変える、マッチングアプリが恋愛を変える、メタバースが社会を変えるなど、とくにデジタルメディアに関する事例は枚挙にいとまがない。それにともなって、新聞やテレビなどが伝える情報を批判的に読み解くという意味でのメディア・リテラシーだけでなく、インターネットを基盤とするデジタルメディアが遍在する社会を生き抜くための素養を身につけることが、小学校から大学にいたるまで、教育の現場で重視されるようになってきた。

もっとも、新しいメディアの「新しさ」を深く追究しようと思えば、結局のところ、古いメディアとの比較を避けて通ることはできない。新しいメディアをめぐるさまざまな現象に興味をもち、積極的に解釈や分析を積極的に試みることは重要だが、同時に、目の前で起こっていることを近視眼的にとらえるのではなく、過去の事例から学び、現在にいかす思考を身につけることが望ましい。

したがって、メディアについて理解するうえで、技術史の思考法はきわめて有用である。電話やラジオ、テレビが日常生活と不可分に結びついた20世紀を経て、インターネットやスマートフォンが普及した現在、メディアと人間、あるいは技術と社会の関係はどのように変わってきたのだろうか。この授業では、われわれの日常に根ざしたさまざまなメディア技術の成り立ちに目を向け、その将来までを展望する。

受講生の到達目標

(1)近代社会におけるメディア・コミュニケーションの発展が、どのようにして技術的に実現されてきたのかを理解し、それを適切に説明できるようになる。

(2)「メディア」と「技術」の相互関係に対する理解を深め、それを適切に説明できるようになる。

(3)メディアの技術変容と不可分に関わりながら発展してきたメディア論、情報社会論の基礎的な思考法を理解し、それを適切に説明できるようになる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

イントロダクション ―メディア技術史とは何か

メディアとは、メディア技術史とは、技術決定論、技術の社会的構成、メディア・リテラシー

2

出版:技術としての書物

3

電信:コミュニケーションの近代化

4

新聞:メディア論的思考の覚醒

5

写真と映画:映像の「前」世紀

6

電話:テレプレゼンスの欲望

7

ラジオ(1):”あつまり”のメディア

8

ラジオ(2):メディア論的思考の系譜Ⅰ

9

テレビ(1):テレビが見世物だったころ

10

テレビ(2)─メディア論的思考の系譜Ⅱ

11

ビデオ:放送技術からコミュニケーションのメディアへ

12

ケーブルテレビ:難視聴対策からニューメディアへ

13

これからのインターネット:ソーシャルメディアのリテラシー

14

これからの放送:「テレビ離れ」の半世紀

授業実施形態

第1〜14回、対面で実施します。
【+R授業】は第7回で実施します。詳細については、manaba+Rで周知します。

授業外学習の指示

授業内容に関する資料や動画を事前に共有することがあるので、当日までに目を通しておくこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

【レポート(50%)】メディア技術史に関する基礎的な知識に加えて、メディア論や情報社会論の思考法について、総合的な理解ができているかどうかを評価します。事象を論理的に説明できているかどうか、要領よくまとめて書けているかどうか、自分の考えを述べることができているかどうかを重視します。

【コミュニケーションペーパー(50%)】コミュニケーションペーパーの提出を求め、その内容にもとづいて平常点評価をおこないます。たんなる出席による加点措置はおこないません。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
メディアの歴史から未来をよむ 飯田豊 NHK出版 9784149110912

教科書(使用頻度、その他補足)

原則として、教科書の章構成にそくして、授業を進行します。したがって、該当箇所をあらかじめ読んだうえで、授業に臨むようにしてください。教科書はほぼ毎週使用します。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
テレビが見世物だったころ ―初期テレビジョンの考古学 飯田豊 青弓社 9784787233998
メディア論の地層 ―1970大阪万博から2020東京五輪まで 飯田豊 勁草書房 9784326654253
現代文化への社会学 ―90年代と「いま」を比較する 高野光平・加島卓・飯田豊編著 北樹出版 9784779305870
新版 メディア論 水越伸・飯田豊・劉雪雁 放送大学教育振興会 9784595323522
メディア技術史 ―デジタル社会の系譜と行方 飯田豊編著 北樹出版 9784779305320

参考書(使用頻度、その他補足)

授業内容を発展的に学ぶための参考書であり、授業で利用するわけではありません。上記は一例であり、授業内で随時、紹介します。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/