Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
17090:IR18‐HJ301 Advanced Seminar (61) § 17091:IR-GR301 Advanced Seminar (61) 2024 Fall Mon5 College Of International Relations TORIYAMA JUNKO 2

Campus

KIC

Class Venue

RYOYUKAN RY309

Language

Course Outline and Method

 「ジェンダー」という用語が学問において用いられる際には大きく分けて二つのことを意味しています。一つ目は、性別に関わる構造化された格差です。雇用における性別差別、議員数における性別間不均衡、家庭内暴力、あるいは性的マイノリティの権利といった問題は、「ジェンダーイシュー(ジェンダー的課題)」と呼ばれることがあり、この時使われる「ジェンダー」が指しているのが、性別に関わる構造化された格差です。そして二つ目は、格差を問う、という物の見方(視角)です。物事を学術的に分析する際に用いる視点としての、ジェンダー視座、あるいはジェンダー視点、と言われる場合には、こちらの意味で用いられます。ここで問われる格差には、性別に関わるものだけでなく、経済状態、人種、宗教、国籍といったありとあらゆる格差が含まれます。学問分野としての「ジェンダー学」は、この二つの両方を包括するものとして発展してきました。むしろ、一つ目に挙げた性別に関わる格差を考える中で発展し、重視されるようになったのが二つ目の視座としての「ジェンダー」だ、といった方が正確かもしれません。
 このゼミでは、現代社会に見られる性別に関わる格差を検討するのはもちろんのことながら、格差を問う視点という二つ目の意味の「ジェンダー」を意識しながら現代社会の諸問題と幸せの在り方を考えます。格差は、私たちが考えるより多くのできごとに、外から見えやすい形を取らずに埋め込まれているものです。私たちは多くの場において、そうした格差を、当たり前で当然のものだとみなす、差別をする側の「強者の論理」を社会的に正しいものとして学んでいます。格差は、私たちが前提としている社会構造に組み込まれているものであるだけに、同じ社会構造を基盤とする「常識」から物事を眺めても、格差を見ることはできません。そこにあるのが当然なものにあえて注意を払うことしないのは当たり前でしょう。そのため、構造化された格差を見るためには自分自身のこれまでの当たり前を離れる必要があります。その方法としてジェンダー学では、社会一般に広く流通する「強者の論理」だけでなく、差別される側の「弱者の論理」を自分自身の中に見出す訓練をします。ジェンダー学を学べば、世界の見え方は大きく変わってくるでしょう。
 ジェンダー学では、こうした個々人の経験や体験に基づく批判的思考を重視します。学問として、それを学ぶ一人ひとりの個性と関心の持ち方に大きな比重が与えられています。そのため、各自の研究テーマは自ら関心があるものを選ぶことになります。それぞれのテーマについての発表、討論、応答を通じて、自分自身との関係の中で、研究テーマを深め、これまでに言われてきたのではない、自分なりの物事の解釈を発展させていきましょう。

Student Attainment Objectives

ジェンダーという概念とそれが拠って立つ理念を理解し、その概念に準拠して世界を語れるようになる
ジェンダー視座を用いて、物事を批判的に検討できるようになる
ジェンダーという視座から私たちが生きる現代社会の問題を考え、議論できるようになる
ジェンダーという視座から、社会改変を目的に動き出すことができるようになる。

Recommended Preparatory Course

ジェンダー論 /Introduction to Gender Studies

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1-15

ゼミの運営方法

3回生前期:文献研究(輪読、文献表の作成)、テーマ設定
3回生後期:各自のテーマについての調査報告、討論
4回生前期:各自のテーマについての分析、論文構成についての発表、討論
4回生後期:各自のテーマについての論文報告、討論

Class Format

Recommendations for Private Study

課題文献を指示しますので、必ず精読をお願いします。授業時間は議論にあてるため、文献の内容紹介は行いません。担当発表になった場合には、レジュメの作成をお願いします。
質問、相談がある場合には、担当教員に積極的に質問し、助言をもとめてください。
近年はオープンゼミにも積極的に参加する学生が増えています(3回生)。オープンゼミへの参加は必修ではありませんが、自分から関心をもった物事に取り組み、自分から動ける姿勢を高く評価しますので、オープンゼミ等の学内・学外イベントへの積極的な参加も高く評価しています。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

タームペーパー40%

日常点評価60%
プレゼンテーション30%、授業への貢献30%を目安に評価します

Grade Evaluation Method (Note)

Advice to Students on Study and Research Methods

新聞、テレビ、インターネット、書籍でアクセスできる、既存の情報に不満を感じてください。不満を感じるためには、その情報とは違った価値基準が必要になります。何に不満を感じるのか、それが何に基づくものなのか、どうすればそれを解消できるのか、常に考える姿勢を養ってください。

Textbooks

Textbooks (Frequency of Use, Note)

特に指定しません

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
政治学の批判的構想 ジェンダーからの接近 衛藤幹子 法政大学出版局 4588625357
他者の苦しみへの責任 ソーシャルサファリングを知る A.クラインマン他 みすず書房 462207592X
ジェンダーにおける「承認」と「再分配」 格差、文化、イスラーム 越智博美、河野真太郎編著 彩流社 4779120810

Reference Books (Frequency of Use, Note)

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Talk with Students,Other (Separate instructions will be provided)

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URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html