| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
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| 15940:[2025 秋セメスター]生徒指導・進路指導の理論と方法(小学校) (S) | 2025 | 秋セメスター | 水3 | 産業社会学部 | 海老瀬 隆博 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
生徒指導と進路指導に共通する目的は何でしょうか。それは「子どもにとっての最善の利益」を実現することにあります。つまり「子どもの幸福」の実現が目的なのです。これは、日本も既に批准している「子どもの権利条約」を、学校教育の現場においても生かしていく実践であり、いわゆる「チーム学校」としての取組により成果が上がる実践であると考えられます。また、小学校教育における進路指導としては、体験を通して学ぶキャリア教育を中心に取り上げます。
本授業では、最初に「生徒指導とは何か」を歴史的な視点から捉えます。日本の学校教育の特色との関連から考察することを通して、これまでの生徒指導のあり方をふり返り、その内容や方法の変遷について、まず理解を深めたいと思います。それにより、生徒指導は単に問題行動の防止や事後対応のための機能に止まらない、教科等の学習指導と並んで、日常の教育活動の中核を成すべきものであることが明らかになることでしょう。
そして今、子どもが社会との調和を図りながら、自己の生き方をセルフコントロールできるような力(自己指導能力)を身に付けることを支援するのが、生徒指導の大切な取組となっています。現代社会に生きる子どもたちの発達段階を捉えながら、豊かな児童生徒理解のもとに、学校や教師がどのような指導や援助をするべきか、12年ぶりに改訂された「生徒指導提要」(文部科学省・令和4年版)を読み解きながら、生徒指導の意義と原理、その目的について考察しましょう。
次に、生徒指導の方法、体制と組織、法令について、さまざまな学校現場の優れた実践を事例にして考察します。生徒指導は、教師が個人で取り組むものではなく、「チーム学校」として、学校全体が組織的・計画的に取り組むべきものであることが理解できるでしょう。また、生徒指導の機能が有効に働き、それが充実すれば、授業における学習指導も充実に向かう条件が整うなど、生徒指導と学習指導には不可分の相互性があります。生徒指導が学習指導と並んで学校教育の両輪に例えられるのはそのためです。
配慮を要する児童生徒に関する生徒指導として、個別の問題事象(不登校・いじめ・非行等の問題)に関する指導と援助のあり方を考察します。ここからは、毎回の授業でグループ討議等の対話的な学びを積極的に取り入れる予定です。続いて、教師や親といった大人の側に、問題の主な要因があると思われる事象(体罰と虐待・授業崩壊と学級崩壊等)に関して、解決の方法や取組について探ります。さまざまな事例をもとにして、小学校教師の立場から考察してみましょう。
進路指導は、キャリア教育について学びます。キャリア教育の定義、育成する資質・能力、各教科におけるキャリア教育の実践等について考察します。京都市のキャリア教育(生き方探究教育)の実践事例から、各校の授業や生き方探究館の教育活動に見られる、子どもの学びの姿を捉えることで、その理解を深めたいと思います。
【授業の方法】
本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。
受講生の到達目標
〇生徒指導の充実と学習指導の充実は、相互性をもっていることが理解でき、その双方に取り組むことが、教師の仕事として極めて大切であることを説明できる。
〇生徒指導上の諸問題について、その現状と課題を理解できており、解決に向かう取組への展望をもつことができる。
〇子どもにかかわるさまざまな立場の大人の一人として、その幸福を願って、子どもを豊かに理解し、不適切なかかわりをしないように心掛けることができる。
〇キャリア教育の目的と内容が理解でき、その充実を図る必要性について説明できる。
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
| 授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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| キーワード・文献・補足事項等 | |
| 1.対面授業 |
〇授業についてのガイダンス
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講師の自己紹介/授業の内容・構成/到達目標と評価/本授業への学生の思い・教員の願いを共有する意義/自らを育てた小学校教育をふり返って/小学校教師という職業/生徒指導と進路指導に対するイメージ |
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| VOD(+R授業) | 〇授業の進め方(詳細)について |
授業で提供される資料(PDF化したPowerPoint等)/本時の授業ワークシート「ふり返り」欄への記述/授業通信と前時の「ふり返り」/中間レポートとまとめレポートの提出/評価(成績)/予習と復習 |
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| 2.対面授業 |
〇生徒指導の歴史と変遷
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生徒指導と生活指導/訓育・訓練としての生徒指導/生徒指導と子どもの人権/現代社会に生きる子ども |
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| 3.対面授業 |
〇生徒指導の意義と原理
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生徒指導の定義と概念/生徒指導提要(文部科学省)/社会的自己実現/自己指導能力/社会的自立を促す生徒指導/学習指導と生徒指導の相互性 |
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| 4.対面授業 |
〇生徒指導の方法〈指導と援助〉
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子ども(児童生徒)理解と生徒指導/子どもの発達課題/現代の子どもの対人関係/指導と援助 |
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| 5.対面授業 |
〇生徒指導の体制と組織・法令
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チーム学校/外部人材の導入と活用/家庭、地域、関係機関との連携・協力/組織的で計画的な取組/生徒指導にかかわる法令 |
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| 6.対面授業 |
〇生徒指導と授業・学級経営
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授業と生徒指導/学級経営と生徒指導/小学校における学級づくり/「学級」集団と「学習」集団との違い |
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| 7.対面授業 |
〇不登校の理解と対応
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不登校(問題)の定義/不登校児童生徒数の推移/近年の不登校の特徴/コロナ禍と不登校の関連/不登校に対する基本的な考え方/不登校への対応と援助/具体的事例から学ぶ |
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| 8.対面授業 |
〇いじめの理解と対応
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いじめ(問題)の定義/いじめ認知件数の推移/いじめの実態/いじめへの対応/いじめの予防/具体的事例から学ぶ |
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| 9.対面授業 |
〇非行の理解と対応
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非行(問題)を理解する視点/非行を起こす子どもが抱える問題/非行と現代社会/非行への対応/指導と援助/具体的事例から学ぶ |
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| 10.対面授業 |
〇体罰と虐待の理解と対応
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体罰の定義/教師の指導力・指導の手だて/虐待の定義/現代社会と家族/地域や関係機関との連携・協力/法令による抑止 |
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| 11.対面授業 |
学級崩壊・授業崩壊の理解と対応
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学級崩壊・授業崩壊の状況と原因/学級集団と学級経営/学級崩壊・授業崩壊の予防/教師の授業力/教師の人間関係能力 |
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| 12.対面授業 |
キャリア教育〈その1〉
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キャリア教育の定義/ガイダンス機能/進路指導とキャリア教育/育成する力・基礎的汎用的能力/キャリア教育の視点で捉え直す教育活動 |
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| 13.対面授業 |
キャリア教育〈その2〉
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特別活動とキャリア教育/総合的な学習の時間とキャリア教育/各教科の授業とキャリア教育/キャリアパスポート/京都市の「生き方探究教育」/京都市の教育施設「生き方探究館」が取り組む教育活動/これからのキャリア教育 |
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| 14.対面授業 |
〇生徒指導・進路指導についてのまとめ
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これまでの授業の振り返り/まとめ/レポート作成についての説明 …35分間
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授業実施形態
授業外学習の指示
〇授業を通して得た知識(情報)から、新たな問いを見出し、さまざまな方法で調べ、多面的に思考するという、学びのプロセスを重視します。その問いに対する答えを自ら明らかにしようとすることが大切です。本を読んで調べたり人に話を聞いたりして、学びを深めましょう。主体的・対話的に学ぶことで深い学びが実現するというのは、子どもも大人も同じです。
〇学生ボランティア等で学校教育に参画し、子どもたちとのかかわりを通して学ぶという経験を積極的に積まれることを推奨します。
成績評価方法
| 種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
|---|---|---|
| 定期試験(筆記) | 0 | |
| レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
0 | |
| 上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | 〇提出される「授業ワークシート」の記述内容、授業への意欲や態度から総合的に評価する
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成績評価方法(備考)
〇出席は毎回確認する。2/3以上の授業への出席と、その際の「授業ワークシート」等の提出をした受講生のみを評価の対象とする。
〇授業開始前、講師(教員)宛に、理由を含めた欠席の届けを提出した受講生については、manaba+Rのコンテンツ欄にアップされた授業内容のPDF資料を読んで、「授業ワークシート」に記述をし、次回の授業の際に提出することを認める。記述内容に応じて若干の加点をする。
〇10分以上の遅刻は、欠席の扱いとする。(特に考慮すべき事情がある時は除く。その場合は申し出ること)
受講および研究に関するアドバイス
〇授業中に、参考となる書籍等を紹介しますので、ぜひ積極的に読まれることを期待します。
〇学校現場の現状や課題、子どもたちの様子や教師の仕事等について知ることが大切です。学生ボランティアの活動等により、学校教育に参画する機会を積極的に設けることを推奨します。
〇本授業は、教員免許の取得や教職に就くことにつながる授業です。授業に臨む態度や構えについては、それに相応しいものとなるよう、厳に注意するようにしましょう。
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/