Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
16073:IR18‐HJ301 Advanced Seminar (51) § 16074:IR-GR301 Advanced Seminar (51) 2022 Spring Wed4 College Of International Relations NAKAMOTO MAOKO 2

Campus

KIC

Class Venue

RYOYUKAN RY208

Language

日本語

Course Outline and Method

「文化」は、人を繋げるものでもあり、また人を分断させるものでもあります。また「文化」は過去から積み重ねられ、受け継がれるものであると同時に、今を生きる人々が交流し、衝突するなかで新たに生まれてくるものでもあります。本ゼミでは、このような文化観に立った上で、現在の国際関係のなかの「文化」をめぐる諸問題を考えていきます。
まず共通のテキストを読み込むことによって、研究の前提となる融合的・動態的文化理論と、異文化理解の基礎知識を身に付けます。その上で個別にテーマを設定、研究し、その成果をゼミ内で共有します。さらに、そこから見えてくるグローバル化と文化をめぐる様々な問題を、ゼミ全体で考えていきます。
個別テーマは、自分が最も関心を持つこと、面白いと思うこと、重要だと考えることから、各自で選び決定します。常にアンテナを張って、興味関心の幅を広げて下さい。これまでゼミ生たちは自由に、様々なテーマで研究を進めてきました。ナショナリズム、レイシズム、オリエンタリズム、ジェンダー、多文化共生、移民、宗教に関するテーマから、音楽、映画、舞台、小説などを対象とする研究、食物、料理、衣類といった日常生活に関わるテーマから教育、ワークライフバランスといったテーマまで、ゼミ生の研究の多様性が本ゼミの特徴です。

Student Attainment Objectives

①世界の多様な文化の在り様を理解する。
② 「文化」を通した交流の歴史と、そのなかに存在する支配/被支配、抵抗、そして融合の問題について理解する。
③ 比較を通して、「自文化」を相対化する視点を身に付ける。

Recommended Preparatory Course

比較文化論、国際文化・社会学

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1~15

ゼミの運営方法

3回生は、春セメスターで文化理論に関するテキストを1~2冊選び、それを講読します。融合的・動態的文化理論を学び、その考え方を共有した上で、各自でテーマを設定し、個別研究・報告を行い、タームペーパーを執筆します。秋セメスターは、オープンゼミナールに参加します。オープンゼミナール終了後は、各自が春セメスターに引き続き個別研究を行い、報告し、タームペーパーを執筆します。
4回生は、春セメスターは3回生の報告に対するコメンテーターを務め、それと同時に、個別の面談、指導を通して卒論に向けての個別研究を進め、タームペーパーを執筆します。秋セメスターは各自のテーマに関する最終報告を行い、卒論を執筆します。

Class Format

BCPレベルに応じて教員から説明します

Recommendations for Private Study

テキストおよび参考文献は、自分の報告箇所以外の部分もしっかり読んできて下さい。
テキスト、参考文献の講読を通して、できるだけ早く、自身の研究テーマを見つけるよう心がけて下さい。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)
40

論理的構成、資料

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
60

授業内での報告、発言および授業後の課題を総合して評価します

Grade Evaluation Method (Note)

Advice to Students on Study and Research Methods

文献や資料を丁寧に読む込む習慣を身に付けること、「比較」の視点を常に持つこと、「当然」とされているものの見方や習慣を「歴史的構築物」として見直すこと、この三点を大事にして下さい。

Textbooks

Textbooks (Frequency of Use, Note)

ゼミの初回に、3回生の希望を聞いて決定します。2021年度は宮島喬『多文化であることとは』と、ミヒャエル・ヤイスマン『国民とその敵』を読みました。

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
国境の越え方 西川長夫 平凡社
文化と帝国主義 E.サイード みすず書房

Reference Books (Frequency of Use, Note)

その他、適宜授業中に指示します。

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Talk with Students,Other (Separate instructions will be provided)

Other Comments

過去の卒業研究(卒業論文)テーマ一例
「スペインの多言語状況」「日本における移民のアイデンティティ形成」「黒人女性の権利獲得について」「これまで、そしてこれからの〈日本文化〉とは」「日本の〈おもてなし〉とホスピタリティ」「大衆文化が日韓関係に与える影響」「スウェーデンに見る福祉政策とジェンダー」「日本のたけし、世界のキタノ」「ボスニア・ヘルツェゴビナにおける‘民族’の形成」「海外の人気から見るマンガの持つソフト・パワー」「脱文脈化する文字 ―近代社会における文字のあり方―」「砂糖とサトウキビをめぐる旅」「世界商品としてのチョコレート」「ジャズの歴史」「ヒップホップから見るアメリカ」「日本の移民政策」「英語と言語帝国主義」「グローバル化と日本食」「グローバル化と都市」等々。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html