授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
50541:[2025 春セメスター]PLC特殊講義(土地・家屋の調査)(P) 2025 春セメスター 金2 政策科学部 上原 拓郎 2

キャンパス

OIC

授業施設

AS257講義室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 土地や建物は我が国の法令上「不動産」と定義され、国民の貴重な財産であるとともに、国家の基盤でもあり、誰もが重要なものであると認識していることは言うまでもありません。また、不動産以外のものは動産であり、不動産と動産とでは法令上まったく異なる取り扱いがなされます。しかし、多くの国民は不動産と動産の違いや不動産とはどういうものであるかについて正確な知識を持っているとはいえません。
 わが国の法令下では、不動産たる土地と建物は個別に所有権の対象となり、所有権者(所有者が誰であるのか)や不動産の物理的現況(その不動産はどこにあるどういうものであるのか)といった重要な情報については、誰もがわかるように登記をして公示(情報公開)をすることで、大切な不動産の取引の信頼性を確保したり、税の公平性を確保したりして、国家の基盤がつくられています。そして、不動産の正確な物理的現況を不動産登記簿上に反映するために、「不動産の表示に関する登記」の手続きが不動産登記法令により定められています。
 近年、日本国内では空き地や空き家をはじめ現に利用されていない、または利用が困難な土地や建物の急増が大きな社会問題となっています。その原因のひとつが相続時に登記が行われていないこと(相続未登記)にあると考えられ、その対策として令和5年4月からは相続土地国庫帰属制度が開始されるとともに、民法及び不動産登記法が大きく改正され、令和6年4月からは相続登記が義務化されるなど、不動産を取り巻く環境はドラスティックに変化しています。このようにこれら不活性化した不動産の問題解決においても不動産登記制度の活用が今後も期待されており、その登記制度の基礎となる不動産の物理的現況の正確な把握と公示、すなわち国家資格者たる土地家屋調査士が業とする表示に関する登記制度の充実が、ますます重要性を増しています。
 本講座では、国民の生活と経済活動に不可欠であり国家の基盤でもある不動産について、複数人の現役土地家屋調査士が教壇に立ち、オムニバス形式により民法および不動産登記法における基礎的な知識と、その調査・測量および登記手続き、更には土地境界問題を解決する手続き等をわかりやすく解説します。また、これら土地の境界と不動産の表示に関する登記や国家基盤たる地図整備事業等の解説を通して、境界問題解決や良好なまちづくりを進めていくために必要不可欠な土地家屋調査士の業務を学んでいただきます。

受講生の到達目標

(1)不動産登記法の役割と仕組み及び不動産に関係する民法の基礎知識を理解し説明することができる。
(2)不動産の表示に関する登記等の解説を通して、土地家屋調査士の業務と社会的な役割について理解し説明することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

ガイダンス

~マンガでわかる土地家屋調査士のしごと~
【+R授業】詳細はmanaba+Rを参照

2

国家基盤たる「表示の登記」の調査実務

~法務局へ行ってみよう!登記簿の編成、登記情報の見方~

3

日本の土地制度の歴史的沿革①

~境界はどのようにしてできたのか(近世(江戸)以前)~

4

日本の土地制度の歴史的沿革②

~境界はどのようにしてできたのか(近代(明治)以降)~

5

土地に関する表示の登記

~その実務と実際~

6

境界論

~公法上・私法上の境界、占有境界、登記との関係~

7

基盤情報の一つである地図とは

~地籍調査、不動産登記法14条の地図~

8

地籍整備に必要な測量に関する理論と実務

~これでバッチリ、登記所に備える図面の見方~

9

建物に関する表示の登記(普通建物)

~登記できる建物の認定 これ建物なのですか?~

10

建物に関する表示の登記(区分建物)

~今住んでいるマンションは一体だれのもの?~

11

まちづくりにかかせない不動産に関連する各種の法律

~各種法律からみる不動産取引の実務~

12

立命館大学の不動産

~私たちの大学の不動産を考えてみよう~

13

境界紛争発生のメカニズム

~境界紛争を未然に防げ~

14

境界紛争の解決手段

~境界紛争解決における土地家屋調査士の役割~

授業実施形態

対面方式を原則とします。

授業外学習の指示

専門語については参考書、用語集(https://seesaawiki.jp/tochitate_chousa/)等を参考にしながら学習してください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

小テスト及びレポートにより評価する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
土地家屋調査士白書2024 日本土地家屋調査士会連合会/編 日本加除出版 9784817849618 過去の白書はウェブで書籍データを無料公開中
土地家屋調査士をめざす人へ 法学書院編集部 法学書院 9784587622152

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

http://www.chosashi.or.jp/ (日本土地家屋調査士会連合会ホームページ)
https://www.chosashi.or.jp/association/whitepaper/ (過去の土地家屋調査士白書 ウェブ無料版)
http://seesaawiki.jp/tochitate_chousa/ ((講義)土地・家屋の調査 用語集)

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

特に優秀な成績を修めた者若干名を表彰する予定である。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/