Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
10396:Gender and Diversity (GA) § 10397:Gender Studies (GA) 2022 Fall Fri3 College Of Law,College Of Social Sciences,College Of Letters,College of Image Arts and Sciences IDA HIROYUKI 2

Campus

KIC

Class Venue

MEIGAKUKAN MG202

Language

日本語

Course Outline and Method

本年度は、ジェンダー論の基礎を踏まえつつ、特に「生きづらさに対して、主流秩序からの離脱を提起し、主流秩序による優劣・損得がなくなることがダイバーシティである」という視点の理解を目指す。「社会のなかの生きづらさと自分の生き方の見直しかた」を「主流秩序・ジェンダー秩序」概念を通じて考えていく。自分に自信がない、人を比べてしまう、劣等感がある、自分は女子力が低い、自分は男らしくない、人からよく見られたい、SNSにはまっている、外見を良くしたい、他人は皆敵だと考えている、いじめられた体験が尾を引いている、競争に勝たないとダメだと思っている、自己主張できない、お金をとても稼ぎたい、恋愛で悩んでいる、束縛したり怒ってしまうなどといった思いを再検討する。「ブスと笑い」「美人をほめること」の問題性を考えていく。その為に、生きづらさの隠れた正体としての「主流秩序」という新しい概念を学び、主流秩序の一部であるジェンダー秩序を自覚したうえで、その問題点を認識し、主流秩序・ジェンダー秩序にどのような態度をとるか、自分なりの解を見出す力をつけ、そことダイバーシティ理解を結びつける。主流秩序への3つのスタンスを考える訓練をし、脱主流秩序の方途を探る。ジェンダー、ダイバーシティとはなにか、性差別・性暴力・デートDVとは何か、異性愛男女2分法の問題点、家族単位システムの問題点、変革の基本思想としてのシングル単位思考、脱暴力、課題の分離、ダイバーシティ、承認欲求へのスタンスなどをおさえていく。アドラー心理学の知見も利用する。映像を多用してその理解を補助する。予習的に多くの映像を視聴することを義務とする。
大きくは前半が主流秩序、ジェンダー秩序の理解、後半がデートDV論。予習として毎回、多くの参考動画を視聴し、毎回、かなり長い「課題へのレポート」(1000字から2000字程度)を出してもらいます。その感想を共有しますので、それを毎週読むことも義務とする。それによってお互いの意見を知ることができる。課題に対して、私からの応答もMANABAで記します。

Student Attainment Objectives

今の社会を構成する主流秩序、その中でのジェンダー秩序、とはどのようなもの であるかを認識する。
その利点と問題点を認識し、主流秩序・ジェンダー秩序にどのような態度をとるか、自分なりの解を見出す力をつけ、そことダイバーシティ理解を結びつける。
性は多様であるにもかかわらず、男女異性愛の性の枠があることの生きにくさ、不自由さ、性差別の現状とジェンダー秩序というものがあふれていることを認識する。
現実的な性差別縮小社会としての西欧型社民主義の実情を知る。
そうした主流秩序、ジェンダー秩序に自分がとらわれているということを理解し、主流秩序への3つのスタンスを考える訓練をし、脱主流秩序の方途を探る。そこに関しての、アドラー心理学の「優越/劣等コンプレックス」「課題の分離」「承認欲求からの離脱」「ギブ&ギブ」を知る。
ジェンダー、ダイバーシティとはなにか、性差別・性暴力・デートDVとは何か、異性愛男女2分法の問題点、家族単位システムの問題点、変革の基本思想としてのシングル単位思考、脱暴力、課題の分離、群衆心理、傍観者効果などの諸概念を理解する。
親密な関係においても、権力関係が生じていることを認識できるようにする。
その為の端緒としてデートDVとはなにかを知り、それを見抜く目をもつ。シングル単位観点からのDVについての新しい認識について理解する。
性暴力の実態を知る。ストーカーやSNSの問題、束縛の危険性、別れについての新しい考えなどを学ぶ。
相談の乗り方をしる。DV問題と主流秩序の関係性を誓いする。大学生の周りのハラスメントとそこへの対処能力の向上を理解する。

Recommended Preparatory Course

なし

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1 【メディア講義:オンデマンド】

概論 主流秩序・ジェンダー秩序とは何か・・・一般論 私たちの心理と行動を縛っているもの

この講義全体の概論と、主流秩序概念の入門的説明
テキスト3章
初回だけメディア講義(オンデマンド型)、 2回目以降は基本、対面型講義

第2回【対面】

性(ジェンダー)についての入門論

主流秩序というものを考える + ダイバーシティとジェンダー概念の基礎
ジェンダーとは? 男女二分法の問題 性の多様性 LGBTQ(性的マイノリティ)とは

第3回【対面】

ダイバーシティの理解、ジェンダー秩序の理解:美の秩序を中心に

「美の秩序」、美人が有利、ブスと笑い問題、ダイエット問題
から【生きづらさの心理を考えていく】

第4回【対面】

主流秩序への3つ【4つ】のスタンス

主流秩序のプラスとマイナス、連立方程式、カツアゲ場面で何ができるか、主流秩序への3つ【4つ】のスタンス、間接介入 などの学び

第5回【対面】

アドラー心理学と主流秩序――競争、劣等感からどう離脱するか

目的論、優越コンプレックス、劣等コンプレックス、課題の分離、承認欲求からの離脱、ギブ&ギブなどの理解を通じて、主流秩序からの離脱のヒントを学ぶ

第6回【対面】

主流秩序からの離脱の展望としてのシングル単位社会

家族単位の意識と制度、家族(カップル)単位社会の問題、シングル単位の意識と制度、その具体像としての北欧社会、対比としての日本社会の諸問題

第7回【対面】

主流秩序の背景にあるものを見抜いて、脱主流秩序の方途を探る――『群衆心理』や「ネルケさん」を学ぶ

主流秩序(ジェンダー)から自由になるために:群衆心理を学ぶ、ダイエット・モデル問題、LGBTQ、承認欲求問題、生きづらさ、を主流秩序とつなげてとらえる・・ネルケさんの生き方から学ぶ

第8回【対面】

北欧諸国の例から、ジェンダー平等・ダイバーシティの具体像を知る

保育、育休、児童手当、学費、税金、労働時間、管理職、役割、などの諸制度の実際

第9回【対面】

ガタロさんの生き方から学ぶーー主流秩序から自由になるという希望+ デートDV入門①

ガタロさんの生き方、前半振り返り、デートDVとは何か、定義と種類
テキスト1章

第10回【対面】

デートDVを学ぶ意義と被害者・加害者の心理

デートDVを学ぶ意義、デートDVの認定方法、DVの図の理解、被害者・加害者の心理
テキスト1章

第11回【対面】

デートDVではない、非暴力・対等・尊重・健康的な関係=シングル単位思考法の関係

デートDVではない関係って?・・だれもが被害者にも加害者にもならないために ・・・・等な関係[非DV]。シングル単位思考法。 課題の分離、「毒親問題、共依存」を反面教師に:テキスト 2,3章

第12回【対面】

性におけるDV 性的同意、性暴力、性の教育 

良い関係の実際、デートDVではない対等な関係とは: シングル単位、課題の分離を深める + デートDVの種類の一つとしての性的DV、性的暴力、レイプドラッグ問題、「性的権利」のシングル単位版が「性的同意」 テキスト「コラム」2,3章

第13回【対面】

嫉妬・束縛、ストーカー、別れ方、リベンジポルノ

テキスト4,5章:嫉妬・束縛、別れ方、ストーカー、リベンジポルノ、SNSへの注意など

第14回【対面】

SNS問題, DV相談の乗り方、主流秩序とDV、加害者の更生、児童虐待とDV   

ネット・SNS、サイバーストーカーとか様々なだまし、SNSでの危険性 → シングル単位で適度な距離を、カップルアプリ 位置情報の危険
DV論の最後:相談の乗り方、加害者更生プログラム、虐待とDVの関係、虐待をなくしていくためにどうしたらいいか

第15回【対面】

全体振り返りと「ジェンダーとハラスメントと主流秩序」   

全体振り返り、ジェンダーとハラスメントと主流秩序、性暴力、ダイバーシティと主流秩序   

Class Format

初回はWEB(メディア利用、遠隔、オンデマンド型講義)で講義をします。
第2回から第15回まで対面授業とします。
ただしコロナの広がりに応じて、BCPレベル3〜4 の場合、WEB授業【オンデマンド】形式にて授業を実施します。
講義内容は対面であろうと、WEB配信であろうと同じです。
コロナの危険性が低い場合、対面型講義をしますが、特別に大学で定められた条件の人のみ、リモート参加を許可します。講義の前に教員の許可を得た人のみ対象とします。
いずれにおいても、授業の前に「予習」として「参考動画を見ること」と「テキストを読むこと」、「前回の学生さんの意見を読むこと」を義務付けます。

Recommendations for Private Study

授業の前に「予習」として「参考動画を見ること」と「テキストを読むこと」、「前回の学生さんの意見を読むこと」を義務付けます。
MANABAの「ニュース」(お知らせ)で参考動画のURLを示します。
テキストは最終reportにも使いますので先に通読しておいてください。
毎週、予習として参考動画を見ていただきます。1時間から2時間以上かると覚悟して下さい。観る価値あるものですので、やる気ある人には好評です。最低、「必見」のものを観ておくこと。
 また毎回の学生さんの感想【伊田のコメント付き】をMANABA+Rに紹介するので、それも読んでください。
疑問や話したいことについては、授業の後に教員に質問にいって直接対話することが望ましいです。WEB授業になった場合はメールでも可能です。
毎回、授業内容に沿った課題を出すのでそれにこたえてください。毎回1600字程度以上となります。
つまり合わせると授業外学習の時間が1回につき、2時間から3時間ほどとかなりかかります。
大学設置基準では、講義2単位の場合は、授業30時間、予復習に最小60時間となっていますので、たいへんかと思いますが、頑張ってください。
2021年度、このやり方で、やる気のある多くの学生さんが頑張られて、成果があったので、苦労する甲斐はあると思います。単位を軽く取りたいという人は無理ですので受講しないでください。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

評価は基本、最終レポートで行う。加えて毎回課題の提出が必要。そのレポートをMANABA+Rで提出する。課題と評価方法については詳しくは授業で提示するが、講義に参加し、主流秩序・ジェンダー秩序とデートDVを正しく理解して、それと自分のかかわりを深く検討しているかを評価基準とする。1600字以上の毎回の課題にもこたえることが必要。

Grade Evaluation Method (Note)

第4回ぐらいの時に、詳しくレポート課題を示す予定。
主流秩序への3つのスタンスについて書けるかどうか、デートDVを理解したうえで、DVではない関係も考えられるか、テキストの内容を消化して表現できるか、講義全体を総合的に理解できているかを見ていく。
課題は大きく4つあり、最終レポートの分量は合計8000字以上となる。

Advice to Students on Study and Research Methods

できればジェンダーや社会問題や生き方に関心ある人が望ましいが、特に事前の知識は必要ない。
毎回、課題への返答(感想)は、授業後、MANABA+Rに提出してもらいます。
毎回、参考動画をみてから参加してください。この動画を見ると学びが深まりますが、見ないと、講義で話すことの理解が浅くなります。この講義にかける時間が長くなることを覚悟して、やる気のある人のみ参加することを推奨します。

Textbooks

Title Author Publisher ISBN Code Comment
シングル単位思考法でわかるデートDV予防学 伊田広行 かもがわ出版 978-4-7803-0995-0

Textbooks (Frequency of Use, Note)

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
短に考える人権 高井由起子編著 ミネルヴァ 2022年出版予定
DVと虐待 伊田広行 kindle 図書館にあります

Reference Books (Frequency of Use, Note)

Web Pages for Reference

この科目は、教養教育における6つの科目群のうち、「立命館科目」に位置付けられています。詳しくは、http://www.ritsumei.ac.jp/liberalarts/course/course-r.html/

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Learning Management System (manaba+R),Other (Separate instructions will be provided)

Other Comments

DV加害者更生教育プログラム NOVO でファシリテーターを行っています。
講義は、多くの参考動画を見ることが苦にならない人に参加してほしいと思います。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html