授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
13388:[2025 春セメスター]IR18‐HJ301 専門演習(22) 2025 春セメスター 月5 国際関係学部 川村 仁子 2

キャンパス

衣笠

授業施設

恒心館KS304号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【+R授業について】
この科目は授業に関連する活動時間を含めると+R授業に相当する授業時間数を確保できるため、+R授業を実施しない。

このゼミでは、紛争やテロ、社会の分断、
技術の発展に起因するようなグローバルなリスクとグローバル秩序の関係に焦点を当て、多角的に検討することを目的としています。
現在、紛争やCOVID-19のパンデミックをはじめ、世界は様々なリスクにさらされ、これまで人間が築き上げてきた価値や制度に揺らぎが生じています。また、社会のデジタル化や、AI、宇宙技術、ナノテクノロジー、遺伝子工学といった科学技術の発展は、人類の「希望」となるのか「脅威」となるのかという両義性を常に有しています。そして、それらを私たちの社会がいかに受容し、いかに管理していくかということは、人文・社会科学の重要な課題です。
そこでこのゼミでは、①どのようなグローバル・リスクが存在するのか、②それらは身近なことからグローバルなことまで、どのような影響を与えているのか、あるいは与えうるのか、③それらにどのように対応すべきかを、国際関係学、政治学、法学、社会学(オートポイエーシス理論やフランス社会学)、倫理学、哲学、解釈学などと関連づけて学びます。

受講生の到達目標

① ゼミでの自由なディスカッションが、これまで日常生活や授業のなかで当たり前のことだとみなしてきたけれども、立ち止まって考えてみると実はよく分からないことをもう一度考え直してみる機会になれば良いと思います。
② このゼミが、身近なテーマから大きなテーマまで、社会の表に現れている現象そのものだけではなく、それらがいかに現れたのかという「本質」について一緒に考えていく思考実験の場になればと期待します。
③ そして、ゼミでの活動や卒業研究を通じて自ら課題を見つけ、課題の解決策を考え、それを検証することができるようになることを目指します。

事前に履修しておくことが望まれる科目

政治学、法学、社会学、国際関係学、国際政治学、国際法、国際行政学などを受講していることが望ましいですが、受講していなくても特に問題はありません。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1-14

ゼミの運営方法

 ゼミは3回生、4回生合同で行います。ゼミの運営方法は、毎年学生と一緒に考えています。基本的には、1年目の春学期はテキストを一緒に選び輪読(各回の担当者に報告してもらい、みんなでディスカッション)を行います。1年目の秋学期は主にオープンゼミナールへの参加を含め、各学生が関心のあるテーマを選び、春学期で学んだことと関連付けながら自らの研究を進めます。2年目は、1年目で行ったことをさらに発展させ、卒業論文の執筆を行います。
 ゼミ研修は、毎年学生と相談した上で実施するかどうかを決定します(ただし、状況次第では、実施を希望しても中止になる可能性があります)。参加は任意です。2017年度は倉敷・直島、2018年度は金沢・白川村、2019年度はソウル、2022年度は国際交流基金関西国際センター、沖縄でゼミ研修を行いました。

授業実施形態

 

授業外学習の指示

基本的な授業外学習としては、以下の3点をあげます。
① 事前にテキストの指定箇所を読み、自分が疑問に思った点や興味を持った点、みんなでディスカッションしたい点を整理してくること、
② ゼミで取り上げたテーマについて様々な視座からから自分の頭で考えてみること、
③ ゼミでのディスカッションの内容を自分のテーマにつなげて研究を行うこと。
その他については、イントロダクションおよび各回の授業のなか、またはmanabaの掲示板で指示します。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

タームペーパー:40%
自ら選んだテーマへの理解(歴史的背景、思想、理論など)、論理性などで評価します。

日常点評価:60%
1. ゼミへの積極的な参加(20%)
2. 報告・レジュメ(30%)
3.ディスカッションでのコメント(10%)

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

大学は自ら考え行動する場所です。皆さんには自分がやりたいことを実現するだけの力があり、望めばその力を試すことができるでしょう。しかし、何もしなければ大学生活はあっという間に過ぎてしまいます。「学生」でいるあいだは、自分の能力を見限らず、様々なことに興味をもち、挑戦してください。このゼミは、知的探究心のおもむくままに、学問と実験に打ち込むことができる空間にしたいと思います。様々な議論に心弾ませながら、共に「真理の森」を彷徨いましょう。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

学生の意見を聞いて一緒に選定します。ちなみに、2017年度はジャン・ジャック・ルソー『人間不平等起源論』(講談社、2016年)、2018年度は斎藤純一『公共性』(岩波書店、2000年)、持永大・野村正康・土屋大洋『サイバー空間を支配する者』(日本経済新聞社、2018年)、2019年度はポール・ブルーム『反共感論』(白揚社、2018年)、2021年度はアミン・アマルーフ『アイデンティティが人を殺す』(筑摩書房、2019年)、2022年度はウルリッヒ・ベック『世界リスク社会論』(筑摩書房、2010)、2023年度はエーリッヒ・フロム『悪について』、2024年はシェリー・タークル『つながっているのに孤独』(ダイヤモンド社)をテキストとしました。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

授業のなか、あるいはmanabaで適宜紹介します。

参考になるwwwページ

授業のなか、あるいはmanabaで適宜紹介します。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

過去の卒業研究(卒業論文)テーマ一例
「人工知能の発展と人間の条件の変容」
「Autonomieを探して ~ライシテによる自律的個人の創造~」
「先端化学技術をめぐるグローバル・ガバナンス~AIロボットを例として~」
「AI時代におけるベーシックインカムの有用性—『食うために働くべからず』の実現のために—」
「社会と新技術の関係 〜遺伝子組み換え作物、ゲノム編集作物から考える〜」
「外交における女性の活躍の意義 ―「認識」の重要性と「女性」の戦略的活用―」
「国際関係から考える人間の想像力」
「進化論から考える社会システム理論」
「わたしという人間の終わり方 〜死と芸術〜」
「国際社会における宗教の位置づけ—「政教分離・論理・科学」の時代において「非科学的・非社会的」でない宗教—」
「現代の日本のパブリック・ディプロマシーにおける民間が果たす役割の重要性について」
「多様化する社会における演劇作品上演の社会的意義と可能性」
「近代日本における西洋法思想及び『主権』概念の受容と天皇制との葛藤」
「損害回復と民刑分離の限界」
「日本におけるAIガバナンスの方向性」など
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/