授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15733:IR18‐ECJ209 日本文化・社会論(R) § 15734:IR-ECR209 日本文化・社会論(R) 2022 春セメスター 月3 国際関係学部 竹内 隆夫 2

キャンパス

衣笠

授業施設

敬学館KG009号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 この授業では、①日本社会の社会関係や地域社会の基礎的な構造の把握と、②近世以降の時間枠のなかで、社会がどのように変動してきたのか、人々はそれにどのように対応してきた(いる)のかについて分析することを中心の課題にしている。
 近世と近世以降とでは、社会構造に大きな変化が生じている。政治・経済の仕組みは激変したが、それらと並行して社会の基礎的な関係性も変化したのか。授業ではここに焦点をあてて、具体的なテーマを設定して明らかにする。
 社会観・価値観・行動様式といった巨視的な視点(変化しにくい)と特定の時間枠での状況をみる微視的な視点(変化しやすい)とを併用して、日本社会を分析する。
 ジェンダー論的な視点も取り込んで、日本社会の男女のあり方も検討する。
 授業は講義形式で行うが、課題に即する質問(ほぼ高校までの知識の再確認)を受講者に問う形で双方向的に理解を深めたいので、質問に対処できる用意は備えておいてほしい。
 対面授業に参加できない場合は、ライブオンライン授業に参加となるが、レジュメは事前にmanabaにアップするので、予習をすること(授業に参加する場合も同様)。

受講生の到達目標

 日本で生育していたとしても、必ずしも明確に認識しているとはいえない日本の文化や社会について、歴史的な流れを踏まえて再認識(あるいは初認識)してもらいたいと願っている。
 そのためには、これまで当たり前のこととして、とくに疑問を抱かなかったことに対して、受講生の方々は、授業に参加することにより、
 ①この授業のテーマを通して新しい何かを発見できること(新たな問題意識の発見)
 ②その問題意識を展開させて、自分自身の考えを明確にすること
 これらが、この授業における受講生の到達目標となる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

 日本をテーマに取り上げている科目なら何でもよい。日本についての予備知識をたくさん身につけたうえで履修してほしいから。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回

東日本と西日本

生態学的差異、文化的差異、社会的差異

第2回

日本社会の近代化

近代日本の特徴、近代産業の特徴

第3回

日本人の社会関係

居住様式、民族的性格、文化的特徴

第4回

世間と社会

日本人にとっての「社会」、個人と社会、和語と外来語

第5回

公と私

義理・人情、上下関係・平等関係、自己責任

第6回

人民把握・支配の関係

近代以前・以後、現代、家父長制

第7回

地域社会(1)近代以前

村、本百姓、共同体、個人

第8回

地域社会(2)近代以降

村・町・市の様相、階層構成、経済の高度成長以降

第9回

家(1)近代以前

家とは何か、家と地域社会、家業・家産

第10回

家(2)近代以降

明治民法と家、家と近代社会

第11回

家族

家と家族、結婚・離婚、少子化・高齢化

第12回

死者と墓

民俗慣行、霊魂観、家と死者、先祖観

第13回

女性の地位(1)近代以前

女性の位置、ライフサイクル、女性労働

第14回

女性の地位(2)近代以降

家庭内地位、法的地位、ライフサイクルと地位

第15回

教育(近代以前・以降)

寺子屋、学びの多様性、男女格差

授業実施形態

【BCPレベルが1もしくは2の場合】
・全授業回数の1/2を超える回数の授業を対面形式で行い、残りの授業回についてはWeb授業を行います。
・担当教員の連絡先は初回授業までにmanaba+Rコース内に記載します。
・初回授業については受講生数が確定していないことからWeb授業を実施します。
・学期の途中にBCPレベルが3以上に変更になった場合は、原則Web 授業を行います(対面授業は実施しません)。
・下記の条件に該当し、対面授業に参加できない学生がいた場合は、対面授業回についてもWebフォローを実施します。該当する学生は、初回授業までを目途に担当教員に申し出てください。

[Webフォロー対象となる条件]
①基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い学生
②基礎疾患や持病がある等、感染した場合に重症化するリスク(※)の高い同居家族がいる学生
③海外との往来制限により、学生本人が渡日・入国できない場合
(※) 呼吸器疾患、糖尿病、心不全等の国が定める基礎疾患を有する場合

【BCPレベルが3もしくは4の場合の場合】
・原則Web授業を行います。Web授業の形態についてはmanaba+Rのコース内で案内します。
・学期の途中にBCPレベルが2以下に変更になった際は、対面授業を再開する場合があります。

※立命館大学のBCPレベルについては以下URL先の1. 立命館大学における新型コロナウイルス感染症に関する対策を参照。
http://www.ritsumei.ac.jp/news/detail/?id=1679

授業外学習の指示

 各テーマの授業を受講する前に、manabaにアップされているレジュメを必ず精読(予習)するようにしてほしい。そこでの疑問点は、授業内やメール等による質問で解消することができる。また、自分なりに疑問点を参考文献などによって、精査することも重要になる。これらの作業により、授業への参加意識の向上にもつながってくる。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

各回のテーマに基づいて課題を与えるので、その提出物について、各人の取り組み状況を判断し評価する。

成績評価方法(備考)

上記にもあるが、小レポートを提出してもらう。
①提出された内容が、字数を含めて課題に即したものとなっているか
②より客観的な考察かどうか:参考文献の引用と記載(剽窃は厳禁)
各回の取り組みの累計を、平常点としての評価の判断材料とする。

受講および研究に関するアドバイス

 レジュメにcf.やex.として記入していることは、関連事項であり、口頭でも説明するが、参加者がその内容をレジュメの課題と合わせて展開できるものでもある。自分なりに調べて考えてほしいという期待も含めている。調べてもわからないという場合は、メールによる個別の対応を予定している。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

教科書は使用しない。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
照葉樹林文化 上山春平編 中公新書
続・照葉樹林文化 上山春平他著 中公新書
牛肉と日本人 吉田忠 農村漁村文化協会 4540911066
くらべる東西 おかべたかし・文、山出高士・写真 東京書籍 9784487810338
日本社会の構造(第二版) 福武直 東大出版会 413052013x
適応の条件 中根千枝 講談社現代新書 4061157000
日本社会とは何か 浜口恵俊 日本放送出版協会 414001833x
日本研究原論 濱口恵俊 有斐閣 4641076065
日本社会で生きるということ 阿部謹也 朝日新聞(文庫) 4022573562
世間体の構造 井上忠司 講談社(文庫) 784061598522
タテ社会の人間関係 中根千枝 講談社現代新書 4061155059
菊と刀 R.ベネディクト、長谷川松治訳 講談社学術文庫 4061597086
恥の文化再考 作田啓一 筑摩書房
日本人はなぜいつも「申し訳ない」と思うのか 長野晃子 草思社 4794212666
「恥の文化」という神話 長野晃子 草思社 978479217288
家と家父長制 永原慶二他編 早大出版部 4657926020
東アジアの家父長制 瀬地山角 勁草書房 4326651946
日本社会の基層構造 長谷川善計他著 法律文化社 4589015811
中世は核家族だったのか 西谷正浩 吉川弘文館 9784642059244
近世農村と村・家・国家 大藤修 吉川弘文館 4642033289
縁組と女性 田中真砂子他著 早大出版部 4657038133
婚姻覚書 瀬川清子 講談社学術文庫 4061597450
死者の花嫁 佐藤弘夫 幻戯書房 9784864880974
江戸の乳と子ども 沢山美香子 吉川弘文館 9784642058414
墓石が語る江戸時代 関根達人 吉川弘文館 9784642058643
墓をめぐる家族論 井上治代 平凡社新書 4582850626
忘れられた日本人 宮本常一  岩波文庫 40331641x
忘れられた人類学者 田中一彦 忘羊社 9784907902162
女の民俗誌 宮本常一 岩波現代文庫 4006030444
女性史としての近代 薮田實 校倉書房 4751726102
須恵村の女たち R.J.スミス、E.L.ウィスウェル、河村望、斎藤尚文訳 御茶ノ水書房 4275007700
家と教育 井ヶ田良司他編 早大出版部 4657066145
縮小ニッポンの衝撃 NHKスペシャル取材班 講談社現代新書 9784062884365

参考書(使用頻度、その他補足)

民俗学には、柳田国男、宮本常一や赤松啓介などの著作集が出版されているので、関連する内容の本を選んで講義内容と参照されたい。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html