Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
30689:[2025 Fall]Philosophy (EA) 2025 Fall Tue2 College Of Economics,College of Gastronomy Management,College of Sport and Health Science (tentative name) TANABE MASATOSHI 2

Campus

BKC

Class Venue

Co-learning403

Language

Japanese

Course Outline and Method

哲学は、歴史に名を残す哲学者たちが、「人間」についてさまざまに理解して考え抜いた歴史の積み重ねです。
本科目では、このような「哲学の歴史の積み重ね」の一端を、〔限られたかたちとはなりますが〕古代から現代へと、時代順に取り上げていきます。

※本科目は、講義形式によります。

Student Attainment Objectives

以下の二点を、基本的な到達目標とします。

・哲学についての基本的な知識を得ること。
・哲学者の考え方を手がかりとして、“受講生のみなさん自身が考える力”を身につけること
(特に、先入見や偏見にとらわれない“自由で批判的な思考能力”を身につけること)。

Recommended Preparatory Course

本科目は、他の特定の科目の履修を前提としません。哲学にかんする予備知識がない状態でも受講できるようにします
(ただし、高等学校の「倫理」の履修経験、または、高等学校の「倫理」の内容に相当する知識があると、本科目の履修が“より容易になる”ものと思われます)。

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

導入講義

【20分の「+R授業」があります。詳細はmanaba+Rを参照】

授業全体の概要について説明します。
また、「哲学」の意味や位置づけについても取り上げます。

2

ソクラテスとプラトン

ソクラテスとプラトンの人間観について、「個人の魂の不死」に焦点を当てて、取り上げます。

3

アリストテレス

アリストテレスの人間観について、〔ソクラテスやプラトンとの〕「魂の見方の違い」に焦点を当てて、取り上げます。

4

キリスト教

キリスト教の人間観について、〔ソクラテスやプラトンとは異なる思想的背景や由来から成立した〕「個人の魂の不死」に焦点を当てて、取り上げます
(その際には、「最後の審判」の考え方が重要な手がかりになります)。

5

マキャベリ

マキャベリは、人間についての“現実的かつ過酷な見方”を前提とした政治哲学を展開しました。
マキャベリの人間観と政治哲学について、取り上げます。

6

デカルトと〔いわゆる〕大陸合理論

デカルトは人間を精神と身体に分けて、「〔身体に対する〕精神の優位」を説きました。
デカルトの人間観に加えて、〔デカルトの人間観から大きな影響を受けた、いわゆる〕大陸合理論における「理性中心主義(精神中心主義)」について、取り上げます。

7

〔いわゆる〕イギリス経験論

〔いわゆる〕イギリス経験論においては、「経験を出発点とする哲学」の立場が打ち出されました(ただし、これは「経験が哲学の出発点である」という意味であって、「経験だけで哲学が完結する(理性が必要ない)」という意味ではありません)。
生得観念をもたない「白紙」状態で生まれてくる人間が、世界をどのように経験して理解していたのかについて、ロックの哲学に焦点を当てて、取り上げます。

8

カント

カントが三つの側面に分けた理性--純粋理性、実践理性、判断力--のうち、純粋理性と実践理性に焦点を当てて、カントが人間をどのように理解していたのかについて、取り上げます。

9

マルクス

マルクスは現実の社会〔資本主義社会〕を分析することを通じて、資本主義社会がさまざまな「疎外」を人間にもたらすことを指摘しました。
この「人間の疎外」について、取り上げます。

10

ニーチェ

ニーチェは人間を〔ニーチェ自身の基準に従って〕「強者」と「弱者」に峻別したうえで、強者と弱者の間に「平等」は成り立たないという〔ある意味で〕過酷な哲学を主張しました。
ニーチェの人間観について、〔ニーチェのいう意味での〕「強者」と「弱者」の相違に焦点を当てて、取り上げます。

11

フッサール

フッサールの現象学において、「人間の世界理解」がどのように位置づけられているのかについて、「現象学的態度」と〔人間が日常的にとらわれている〕「自然的態度」の違いに焦点を当てて、取り上げます。

12

ハイデガーとメルロ=ポンティ

フッサールの現象学は、20世紀の多くの哲学者に影響を与え、「現象学運動」を引き起こしました。
「現象学運動」を代表するハイデガーとメルロ=ポンティに焦点を当てて、ハイデガーの「現存在」の考え方と、メルロ=ポンティの「身体の哲学」の考え方について、取り上げます。

13

フーコー

人間が社会や共同体を形成する際に、「支配する側」と「支配される側」に分かれることを避けることはできません。その権力は、もともと〔支配される側から見れば〕「外から/上から強制されるもの」とされてきました。
ところが、近現代においては、「自ら進んで従うもの」へと、権力は変質しました。
このような「権力の変遷」を明らかにしたのが、フーコーです。
フーコーの権力論について、取り上げます。

14

総括講義

授業全体の内容を振り返りながら、「西洋哲学が人間をどのように理解してきたのか」について、改めて確認していきます。
これに加えて、定期試験に代わるレポート課題についても説明します。

(授業の進行状況により、上記のスケジュールに関しては変更される可能性があります。予めお含みおきください。)

Class Format

・第1回の授業については、受講者数が確定していないため、〔20分の「+R授業」相当分を含めて、全体を〕「メディア授業」(manaba+Rを活用したオンライン授業)で実施します。
メディア授業の実施に際しては、レジュメ・資料と授業動画(Zoom動画)を「manaba+Rを通じてオンデマンド配信する」ようにします
(みなさんの都合のよいときに、授業に取り組むようにしてください)。

・第2回以降の授業については、「対面授業」で実施する予定です。

Recommendations for Private Study

授業で取り上げる哲学者についての入門書・解説書をあわせて読むと、授業内容の理解が深まるでしょう。どのような入門書・解説書があるかについては、〔限られたかたちとなりますが〕レジュメや資料で紹介するようにします。

また、授業に際しては、入門書・解説書に加えて、多岐にわたる参考文献を提示します。
参考文献のすべてを読む必要はありません(物理的に不可能でしょう)。
それでも、みなさんがそれぞれに関心をもったテーマ・哲学者にかかわる文献を“自発的に”読むことを、心がけるようにしてください。そうすることによって、授業内容に対するみなさんの理解がより一層深まることでしょう。
自ら進んで、積極的・自発的に学習することなくして「大学での学び」は成り立ちません。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

具体的には、以下の割合となります。

・毎回の授業で提出してもらうコミュニケーション・ペーパーへの取り組み(全15回分を合計して):30%
・学期末に提出してもらうレポート課題:70%

Grade Evaluation Method (Note)

(コミュニケーション・ペーパーへの取り組み)
毎回の授業終了後に、コミュニケーション・ペーパーの提出を求めます。コミュニケーション・ペーパーの内容を平常点評価の対象とします。
なお、コミュニケーション・ペーパーに氏名を書くだけ(いわゆる「出席点」)では、その回の授業にかかわる平常点評価の対象となりませんので、そのつもりでいてください。

(レポート課題)
授業内容を前提とした「レポート課題」を出題します。
授業で提示する内容を「材料」として、みなさんがそれぞれ、どのように「哲学」と向き合ったかを問うような課題を出題する予定です。

Advice to Students on Study and Research Methods

授業の内容を“聞くだけ”ではなく、授業で取り上げられた参考文献を自発的に読んだり、授業の内容を手がかりにしてみなさん自身の考えを深めたりするといったかたちで、能動的・積極的に授業に取り組むことを、担当教員としては強く希望します。

(対面授業の受講に際して)
私語、携帯電話(スマートフォン)の使用等、他の受講生にとって迷惑となるような行為を行わないようにしてください。携帯電話(スマートフォン)は、電源を切るかマナーモードに設定のうえ、授業に臨むようにしてください。
なお、注意しても迷惑行為が改まらない場合は、相応の措置をとります。

Textbooks

Textbooks (Frequency of Use, Note)

特定の教科書を用いることはありません。毎回、レジュメを配布する予定です。 なお、各回の授業に際して、manaba+R上にレジュメのファイルをアップロードするようにします。 欠席した方は、各自でmanaba+Rからレジュメのファイルをダウンロードして、内容を十分に確認するようにしてください。

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
『哲学の歴史』 内山勝利ほか編 中央公論新社 4124035187 全12巻+別巻1巻(ISBNコードについては、第一巻のものを挙げておきます)。
『西洋哲学史--理性の運命と可能性』 日下部吉信、服部健二、谷徹ほか 昭和堂 481220223X
『物語 哲学の歴史--自分と世界を考えるために』 伊藤邦武 中公新書 4121021878
『ヨーロッパ思想入門』 岩田靖夫 岩波ジュニア新書 4005004415
『西洋哲学史』 今道友信 講談社学術文庫 4061587870
『世界哲学史』 伊藤邦武ほか編 ちくま新書 4480072918 全8巻+別巻1巻(ISBNコードについては、第一巻のものを挙げておきます)。
『哲学史入門』 谷徹ほか NHK出版新書 4140887214 全3巻(ISBNコードについては、第三巻のものを挙げておきます)。

Reference Books (Frequency of Use, Note)

以上で挙げた参考文献は、西洋哲学の全体的な流れを概観する際に有益と思われるものです(ただし、西洋哲学の全体的な流れを概観する文献はきわめて多岐にわたりますので、ごく一部を挙げることしかできていません)。 なお、取り上げるテーマ・哲学者にかかわる参考文献を授業中に紹介するようにします。関心をもった文献については、積極的に読んでみるようにしてください。

Web Pages for Reference

日下部吉信先生の公式ブログ「シリーズ・ギリシア哲学講義」
URL http://kusakabe-yoshinobu.seesaa.net/

「古代ギリシア哲学」への理解を深めるうえで、有益なコンテンツが多数掲載されています。

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Communication Paper,Learning Management System (manaba+R),Talk with Students

Other Comments

授業で提示される内容は、「みなさん自身が“考える”力をつける」ための“材料”でしかありません。
その“材料”を活かすも殺すもみなさん次第です。
材料を手に入れて眺めるだけで満足するのではなく、“材料”を手がかりにして、みなさん自身が“自分で考える”ことを大切にしてほしいと、担当教員としては考えています。

そのような“積極的な姿勢”が、定期試験に代わるレポート課題に取り組む際にも、大きな助けになることでしょう。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/