授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14339:[2025 秋セメスター]環境法Ⅰ(J) 2025 秋セメスター 水3 法学部 石橋 秀起 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 ① 授業の概要: 本講義は、環境法の歴史、環境法の基本理念と諸原則、および、環境私法と呼ばれる法領域について概説する。わが国の環境法は、公害事件に関する民事損害賠償訴訟の提起とその原告勝訴判決によって発展を遂げてきた。その意味において、環境私法について学ぶことは、わが国の環境法の発展を知る上できわめて重要である。
 ② 授業の方法: 毎回の授業は、担当教員が配付レジュメに基づき対象領域について概説する方法で行われる。本科目は、対面授業によって実施する。
 ③ 小テストおよび定期試験に対するフィードバック(講評)は、manaba+R において行う。

受講生の到達目標

 ① 環境法の歴史、基本理念、および、諸原則について理解することができる。
 ② 私法が公害被害者の救済や環境保護に対してどのような役割を果たしてきたかを理解することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

本講義が対象とする環境私法と呼ばれる法領域は、民法・不法行為法の応用編としての意義を有する。したがって、民法Ⅱ(債権各論)は受講しておいていただきたい。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

環境法序説

環境、公害、環境権、環境法の全体像(国内法のみ)、環境法の学習について

2~5の前半

環境法の歴史(1)~(4)

足尾鉱毒事件、大阪アルカリ事件、水質二法、公害対策基本法、公害国会、公害健康被害補償法、環境庁、四大公害訴訟、大阪空港訴訟、「差止め冬の時代」、都市型複合大気汚染訴訟、環境問題の国際化、拡大生産者責任、景観利益、原発事故

5の後半

環境法の基本理念と諸原則

環境権、持続可能な発展、汚染者負担原則、未然防止原則と予防原則

6

環境民事訴訟論(1)ー序説、権利・法益侵害、過失

違法性、受忍限度論、平穏生活権、結果回避義務違反、調査研究義務、新受忍限度論、「相当の設備」論、無過失責任

7

環境民事訴訟論(2)ー因果関係、共同不法行為

因果関係の証明度、蓋然性説、事実上の推定、疫学的因果関係論、関連共同性、コンビナート型大気汚染

8

環境民事訴訟論(3)ー共同不法行為、損害論、差止め

都市型複合大気汚染、個別積み上げ方式、包括請求、一律請求、差止めの法的構成

9

訴訟以外の紛争解決方法

公害紛争処理法、公害健康被害補償法、和解による解決

10

事例研究(1)ー水質汚染

水俣病問題

11

事例研究(2)ー騒音公害

大阪空港訴訟、厚木基地公害訴訟

12

事例研究(3)ー眺望・景観の保護
事例研究(4)ーアスベスト被害

眺望と景観、景観利益、京都仏教会事件、国立マンション訴訟、クボタショック、泉南アスベスト訴訟
【+R授業】詳細はmanaba+Rを参照

13

事例研究(4)ーアスベスト被害
事例研究(5)ー原発問題

建設アスベスト訴訟、原子力損害賠償法

14

事例研究(5)ー原発問題

福島原発事故、中間指針第五次追補、ふるさとの喪失

授業実施形態

 ① 本科目は、対面授業によって実施する。
 ② 第1回の授業のみ、対面受講型授業とライブ配信型授業とを併用する。

授業外学習の指示

【予習について】
 予習は不要である。

【復習について】
 毎回の授業において担当教員の話を理解できたとしても、その後何もしないでいると、すぐに忘れてしまうものである。また、毎回の授業において担当教員の話をきちんと理解できたと思っていても、その理解が間違っていたり、不十分であったりすることがある。そこで、記憶の定着を図るため、また、正確かつ十分な理解を確保するため、配付レジュメ、授業中に書いたメモ、教科書、六法などを使って復習をしていただきたい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 60

環境私法に関する基本的知識および法的思考力の有無・程度によって評価する。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
40

小テストを実施する。小テストの回数・配点・実施方法は、授業中に案内する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
公害・環境訴訟講義 吉村良一 法律文化社 978-4-589-03944-6

教科書(使用頻度、その他補足)

上記教科書は自宅学習用に指定するものであり、毎回の教室での授業においてこれを具体的に使用することはない。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
環境法判例百選[第3版] 大塚直=北村喜宣(編) 有斐閣 978-4-641-11540-8

参考書(使用頻度、その他補足)

図書館サイト内にある「TKCローライブラリー」において無料で閲覧できるため、購入する必要はない。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/