授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
16022:[2025 秋セメスター]国際福祉社会論(S) 2025 秋セメスター 月2 産業社会学部 大村 和正 2

キャンパス

衣笠

授業施設

学而館GJ401号教室

授業で利用する言語

日本語

Japanese

授業の概要と方法

【授業の概要】
「福祉国家」は国家(or政府)が主として福祉の供給を担うことを想定している用語であるのに対して、「福祉社会」は社会が福祉の供給において大きな役割を母すことを想定している概念である。国家や政府は概念の定義やイメージは比較的明確であるのに対して、社会という語が何を意味しているのかは少しあいまであるように思われる。福祉研究の領域では、市民の自発的なボランティア活動やNPOのような非営利団体の部門、あるいは地域における社会関係や家族等が想定される。これらの「社会」が福祉の供給において、重要な役割を果たしているにせよ、政府や市場との関係を抜きに福祉の問題を語ることはできない。また福祉社会を語る場合、市民の主体的な活動の重視という理念もあれば、「小さな政府」の追求という文脈で語られる場合もある。本授業は福祉を担う社会の様々なアクターの役割と特色、国家や市場との関係、福祉問題をめぐる政治・経済的な争点について扱う授業である。20世紀後半から21世紀現在、市場主義的な要素が福祉社会に及んでおり、福祉国家論との関連も含め、市場主義的な影響が強まる中での福祉社会や福祉国家のあり方を考察したい。
本授業の名称は「国際福祉社会論」であるが、国際福祉社会という概念が実態として存在しているとは考え難い。しかし福祉国家や社会保障制度と同様、日本の福祉社会を考える場合、欧米諸国等の海外の事例との比較等の視点を抜きに論じることはできないだろう。本講義では欧米諸国等、海外の問題も積極的に取り上げる。


【授業の方法】
本科目は大学設置基準および立命館大学産業社会学部則において、区分を教室での対面授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。
教室でオリジナルの講義プリントを配布して、板書しつつ、授業内容を説明する。
受講者数が非常に少ない場合、授業のテーマに関連する新聞記事コピーを配布して、その問題を考えてもらうというやり方を取る場合もある。
(実際の受講者数を見て、受講者の希望も聞いて判断したい)。


受講生の到達目標

・福祉における市民のボランティア活動、NPO等の非営利団体、社会的企業、地域社会等が果たす役割を理解する。
・福祉の供給における国家(公的セクター)、市場(民間セクター)、社会(ボランティア・セクターorサード・セクター)の関係や論点を理解する。
・福祉における市場化の問題を理解する。
・上記に関して、日本のみならず、欧米諸国の問題や国際的な動向、比較の視点を理解する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1<対面授業>+R授業実施

授業ガイダンス

授業の方針。
「福祉社会」とは何か。
本授業における「国際」の意味。
「+R授業」は第1回授業で実施する。
第1回授業の開始以前にmanabaを確認すること。manabaに授業ガイダンスの資料を掲載するので、第1回授業を受けるまでに確認しておいて欲しい。
詳細は「manaba+R」を参照。

2<対面授業>

福祉供給における3つのセクター

・公共セクター
・民間セクター
・公共財と公共サービス
・「市場の失敗」
・「政府の失敗」

3<対面授業>

ボラタリー・セクターor市民社会セクター①

・英国のチャリティ団体
・非営利団体(NPO)ー米国を中心に

4<対面授業>

ボラタリー・セクターor市民社会セクター②

・米国のNPO論

5<対面授業>

貧困対策における国家と社会

・イギリスの救貧法(16世紀・エリザベス朝時代)
・イギリスの救貧法(19世紀・産業革命時代)

6<対面授業>

ボラタリー・セクターor市民社会セクター③

・ヨーロッパ諸国の協同組合

7<対面授業>

福祉の市場化の動向①

・1970年代の経済危機と福祉国家の変容
・「政府の失敗」論
・「小さな政府」論

8<対面授業>

福祉の市場化の動向②

・福祉における準市場

9<対面授業>

福祉の市場化とNPO

・「NPOの事業化」の動向

10<対面授業>

社会的企業①

・社会的企業の定義など
・米国型とヨーロッパ型①

11<対面授業>

社会的企業②

・米国型とヨーロッパ型②
・具体例:ビック・イシューなどの事例

12<対面授業>

ガバナンス論と公民協同パートナーシップ論

・ガバナンス論
・公民のパートナーシップ論

13<対面授業>

具体的事例①

・イギリスの地域再生政策における地域の公民パートナーシップやローカル・ガバナンス

14<対面授業>

具体的事例②

・日本の地域若者サポートステーションや学習支援
・その他、授業のまとめなど。

授業実施形態

教室での対面授業。講義形式が基本。課題提出(1回)を予定。
+R授業は第1回で実施します。詳細はmanaba+R参照

授業外学習の指示

・講義プリントや授業内容のノートやメモはしっかり確認して下さい。
・授業では必要に応じて新聞やテレビで報道されている時事的問題も取り上げます。
受講生各位も自主的に新聞やテレビで報道されている時事的問題に目を配るようにして欲しい。
この授業に関連するトピックに限らず。
ネット情報には使えるものと使えないものがあります。ネット情報を使用する場合は、情報を発信している媒体が何か留意して下さい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 90

授業の大テーマに関する論述問題。持ち込み可。(暗記の要素は除きたい)。授業内容の理解、問題への考察力、論理性、オリジナリティ、文章力等を総合的に判断する。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
10

授業に関連した社会的な問題に関して、新聞や雑誌の記事を用いたレポートを課す予定。
テーマは広い意味で福祉社会論の事例に関連するものなら何でも良い。
ネット情報は新聞や雑誌の記事が掲載されているものに限る。
受講者数が著しく少なく、授業内で平常点用の課題を行うことができる場合には、平常点の比重を引き上げる可能性がある。

成績評価方法(備考)

授業内容や基本事項の理解、論理展開、取り上げる事例の説明と考え方、オリジナリティ、文章力を総合的に評価。

受講および研究に関するアドバイス

・授業で板書することなどはしっかりノートやメモに取るようにして下さい。

・新聞やテレビ等で報道されている時事問題には目を配って下さい。

・関連する本も読むようにしましょう。

・授業の進捗状況により、記載している講義計画の順番は変更される可能性がある。

・その時々の判断で、ニュースで報道されている時事的問題の解説を行う場合もある。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特定の本をテキストに指定しない。随時、オリジナルのプリントを配布する予定。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/