授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
16067:IR18‐HJ301 専門演習(41) § 16068:IR-GR301 専門演習(41) 2022 春セメスター 木4 国際関係学部 河村 律子 2

キャンパス

衣笠

授業施設

諒友館RY206号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

食料・農業問題と聞くと、国関的には開発途上国における食料不足問題をまず思い浮かべると思います。SDGs では飢餓の撲滅を目指していますが、目標達成は程遠いです。FAO によると世界の飢餓(慢性的栄養不足)人口は、2014 年まではおだやかに減少していたものの、その後は増加傾向にあり19 年は約7 億人とされています。さらに今年はCOVID-19 のために1 億人から2 億人の増加があるだろうとの予測もあります。COVID-19 が直接的に食料生産に影響を与えているのではありませんが、フードサプライチェーンの至るところが影響を受けていますし、経済的な打撃により食料へのアクセスが困難になる人々・家族・社会があります。通常でも政情不安や経済危機による食料不安があるのですが、今年はそれが顕著に表れています。
食料をめぐる課題はほかにも多くあります。日本の食料自給率(供給熱量ベース)は38%と低く、主な先進国の中では最低の水準です。現在2030 年に45%とする政府目標が立てられていますが、それは実現可能でしょうか。生産物の3分の1 が廃棄されるともいわれる食品ロス問題、間接的に消費しているヴァーチャルウォーター、地球環境問題の食料生産への影響なども重要です。一方で、食や農を社会の根本的な構成要素として見直す動きや、都市への一極集中ではなく地方分散型社会をめざす動きも出てきています。これらも注目に値するものです。
このように、食料をめぐる課題は様々です。ゼミでは主として食料や農業に関連する課題を取り上げていきますが、もう少し視点を広げて、環境や地域開発に関する課題や関係領域も含めて討議していきたいと思います。
個人の研究テーマは各自の問題意識に沿って決めていきます。食料問題や地域問題をどこか遠い世界のものとしないで、自分の身近な問題として考えてほしいと思います。そのために、現場とのつながりを大切にしていきます。
そのひとつとして、京都府南丹市日吉町で2009 年度に京都府の支援のもと始めた「ふるさと共援活動」を、南丹市、大学、そして京都府の支援をうけながら継続してきました。高齢化や耕作放棄地の増加といった課題をかかえた地域において、地域の方々と学生が共に地域活性化を考えて活動していこうと始めたもので、地元の朝市でカフェを開いたり、お祭りに参加したりしてきました。2020 年度からは外部からの支援はなく、また、COVID-19 のために活動ができていませんが、21 年度も「地域を元気に」の概念にもとづき、ひきつづき活動する予定です。学生の皆さんのアイディアを実地に活かす経験になると思います。

受講生の到達目標

地域・食料・農業等の諸課題について考察力を高める。
論文作成のプロセスを理解し実践する。
他のゼミ生との協力のもと実社会との連携を実践する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

とくにありません。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1~15

ゼミの運営方法

ゼミは3・4 回生合同で行います。2 年間の流れはおおよそ次のようになります。
3 回生春学期:共通認識を深めるための輪読と各自のテーマ設定のための文献研究。
3 回生秋学期:各自のテーマを深めた研究報告。オープンゼミナール参加の場合は、その準備を優先的に進めます。
4 回生:各自のテーマの発展と卒論執筆に向けた研究報告。
ゼミ合宿は、実施している年としていない年とがあります。ゼミ生の希望に沿って決めていきます。
日吉町での活動には、原則として参加してください。

授業実施形態

BCPレベルに応じて教員から説明します

授業外学習の指示

個人発表・グループ発表ともに周到な準備が必要です。しっかり関連文献を読み込んでください。加えて、発表に直接関係しないような文献も多く読むことを勧めます。また、日々のニュースには問題意識を深める素材がたくさんあるので、新聞を読むことを習慣づけてください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
40

タームペーパー

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
60

平常点評価

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

ゼミには積極的に参加してください。報告には周到な用意が必要ですし、報告を聞く側は、報告の中から疑問点を見つけて質問し、それによって理解を深める責任があります。そうした真剣な参加態度を求めます。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
食の終焉 ポール・ロバーツ ダイヤモンド社 9784478007471
日本の食と農 神門善久 NTT 出版 4757140991

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

http://www.pref.kyoto.jp/daigakukyodo/hitomachi_gaiyou.html (京都府「1 まち1 キャンパス事業」)
https://ameblo.jp/ir-ritsuko/ (河村ゼミのブログ)

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

過去の卒業研究(卒業論文)テーマ一例
日本における食品ロス問題とフードバンクの可能性
国内外から見た地理的表示に関する研究 -国内における地理的表示法の施行に向けて-
日本のオーガニック思考誕生の背景と消費社会との関係
水産養殖業を取り巻く環境とその持続可能性
日本の水産物輸出について-水産物貿易から見る課題と展望
貧困解決アプローチとしてのフェアトレードの可能性
地域と途上国をつなぐ国際協力
マイクロファイナンスの有効性-金融は貧困層を救えるか-
バイオ特許に関する国際的枠組みの研究-アメリカのバイオテクノロジー企業を事例に-
他者理解-文化の一要素・食と宗教から価値観を考える
児童の権利から見る児童労働の現状とその展望について
アフリカにおけるジェンダーの平等
日本の中学高校における英語教育の展開と課題-グローバルな人材になる為には-
異文化理解とコミュニケーションから見た外国語教育-タイと日本を比較して-
オーバーツーリズムの実態と解決策
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URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html