授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
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14648:東洋史資料講読(LE) | 2020 | 秋セメスター | 火2 | 文学部 | 牛根 靖裕 | 2 |
キャンパス
衣笠
授業施設
清心館SE003号教室
授業で利用する言語
日本語
授業の概要と方法
講義テーマ《中国近世の筆記類を読む》
この授業の目的は、先ず原典資料としての漢文に習熟し、史学研究に必要な読解力を身に付けることにある。従って正確な漢文訓読が最終目標ではなく、資料の性格・文体・時代背景等を、原文だけではなく、関連する資料の読解もしつつ体得してもらうことが最も肝要である。
テキストは、楊瑀(1285〜1361)の筆記『山居新語』(『山居新話』とも)から選出したものを読み進める。撰者は杭州銭塘県出身で、天暦年間(1328〜1330)から至元六年(1340)まで、官僚として大都の朝廷や地方の官府にいた人物で、自身が見聞した元朝の諸制度、掌故、民情や社会状況について記している。撰者の筆記した文章を通じて、14世紀の元朝後期の東アジアの諸相をうかがうとともに、史料としての扱いにも理解を深めてもらう。
授業は、演習形式で行なう。各授業では、受講生を指名して、訓読・和訳・解説をしてもらい、その後、誤読等を正し、用例や語句についての解説を加える。また授業期間中に数回、小レポートを課し、講読資料の内容に関連する資料の調査を行なってもらう。
この授業の目的は、先ず原典資料としての漢文に習熟し、史学研究に必要な読解力を身に付けることにある。従って正確な漢文訓読が最終目標ではなく、資料の性格・文体・時代背景等を、原文だけではなく、関連する資料の読解もしつつ体得してもらうことが最も肝要である。
テキストは、楊瑀(1285〜1361)の筆記『山居新語』(『山居新話』とも)から選出したものを読み進める。撰者は杭州銭塘県出身で、天暦年間(1328〜1330)から至元六年(1340)まで、官僚として大都の朝廷や地方の官府にいた人物で、自身が見聞した元朝の諸制度、掌故、民情や社会状況について記している。撰者の筆記した文章を通じて、14世紀の元朝後期の東アジアの諸相をうかがうとともに、史料としての扱いにも理解を深めてもらう。
授業は、演習形式で行なう。各授業では、受講生を指名して、訓読・和訳・解説をしてもらい、その後、誤読等を正し、用例や語句についての解説を加える。また授業期間中に数回、小レポートを課し、講読資料の内容に関連する資料の調査を行なってもらう。
受講生の到達目標
(1)原典資料を正しく読み、適切な日本語に訳出することが出来る。
(2)原典資料の意味を正確に理解し、関連資料を捜索して提示することが出来る。
(3)資料を多角的に検証して、資料の意義や歴史的な背景を理解することが出来る。
(2)原典資料の意味を正確に理解し、関連資料を捜索して提示することが出来る。
(3)資料を多角的に検証して、資料の意義や歴史的な背景を理解することが出来る。
事前に履修しておくことが望まれる科目
漢文入門、漢文文献読解、漢文史籍読解など。
授業スケジュール
授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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キーワード・文献・補足事項等 | |
第1回 | 講義:ガイダンス
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『元史』/筆記類/『帰潜志』/『庚申外史』/『南村輟耕録』 |
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第2回 | 講義:14世紀の中国社会の概略 |
他言語社会/モンゴル/ウイグル/漢人/東西文化の融合 |
|
第3回〜第14回 | 演習:資料講読 |
読解と解説/質疑応答/討論 |
|
第15回 | 検証テスト(50分)とまとめ(40分) |
総括と解答解説 |
授業実施形態
授業外学習の指示
受講生全員で読み進めるため、必ず予習した上で授業に臨むこと。
成績評価方法
種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
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定期試験(筆記) | ||
レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
||
上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | ・授業での読解の精度と、質疑・応答の内容
|
成績評価方法(備考)
毎回の授業には、漢和辞典(電子辞書も可)を持参し、いつでも調べられるようにすること。
私語や携帯電話の操作など、真面目に学習する受講生の迷惑になる行為は、目に余るようであれば「欠席」扱い にします。大学が認める公欠、就職活動については配慮をする場合があるが、必ず事前に連絡すること。ただし、 その場合も10回以上の授業への出席を単位認定の必須条件とします。
私語や携帯電話の操作など、真面目に学習する受講生の迷惑になる行為は、目に余るようであれば「欠席」扱い にします。大学が認める公欠、就職活動については配慮をする場合があるが、必ず事前に連絡すること。ただし、 その場合も10回以上の授業への出席を単位認定の必須条件とします。
受講および研究に関するアドバイス
資料に記されている様々な歴史事象について、関連文献と合わせて読むことで、その事象がいったいどのような歴史的意義をもっているのかを考察することで、「歴史学」の研究手法に習熟してもらいたい。
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
講師が作成した資料を配布します。
参考書
書名 | 著者 | 出版社 | ISBNコード | 備考 |
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『アジアの歴史と文化 3 近世I』 | 竺沙雅章[監修・編集] | 同朋舎 | 4810408566 | |
『アジアの歴史と文化 7 北アジア史』 | 竺沙雅章[監修]・若松寛[編] | 同朋舎 | 4810408604 | |
『世界の歴史 9 大モンゴルの時代』 | 杉山正明・北川誠一 | 中央公論社 | 9784122050440 | |
『中国史 3 五代-元』 | 松丸道雄[編] | 山川出版社 | 4634461706 | |
『中国経済史』 | 岡本隆司[編] | 名古屋大学出版会 | 9784815807511 | |
『モンゴル時代の「知」の東西』(上・下) | 宮紀子 | 名古屋大学出版会 | 9784815809003, 9784815809010 | |
『漢籍の遥かな旅路:出版・流通・収蔵の諸相』 | 中砂明徳・矢木毅・宮紀子 | 研文出版 | 9784876364343 |
参考書(使用頻度、その他補足)
そのほかの参考書や工具書は授業中に随時紹介します。
参考になるwwwページ
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
学生との直接対話
備考
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html
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