Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
53335:Disaster, Hazard, and Security (BB) 2023 Spring Mon2 College Of Business Administration,College of Comprehensive Psychology NAKAGAMI KENICHI 2

Campus

OIC

Class Venue

AC130

Language

Japanese

Course Outline and Method

東日本大震災から12年、阪神・淡路大震災から28年が経過しました。2018年6月18日の大阪北部地震では立命館大学茨木キャンパスも大きな被害を受けました。地震・豪雨・酷暑等が日本全国で常態化しています。2018年7月の西日本豪雨の爪痕はいまだ復興していません。2019年9月の台風19号はかつてない甚大な被害を及ぼしました。
「首都直下型地震」、「南海トラフ巨大地震」の到来が現実化する今日、「災害と安全」に対する国民の関心も日増しに強くなっています。「災害大国」日本とは何を意味するのでしょうか。2019年、英保険組織のロイズが英ケンブリッジ大学と共同で世界279都市を対象に紛争や災害の脅威リスクを試算しており、日本は経済損失額世界1位(東京都:1位、2兆6459億円、大阪:6位、1兆3517億円)です。
「災害大国」は「経済大国」、「文化大国」に比して、なじみの少ない言葉ですが、今日の天変地異、とくに東日本大震災を経験するにあたって、その言葉は日本において定着しつつあります。「災害大国」日本への対抗策としてのサステイナブル社会構築の挑戦を試みる場合、より科学的・政策的な視点で学ぶことが必要でしょう。
「災害と安全」の講義では、「災害大国日本」で生きていくためには、避けて通ることができない現実を踏まえ、関連基礎知識を学ぶと共に「災害と安全」を総合的に捉え、生きるための知恵を身に着けることを目指します。
「災害大国」日本では、災害が発生することを前提として、BCP(事業継続計画)が重要になります。BCPとは、企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことです。災害と安全では、BCPを実践的に講義しその重要性を学びます。

Student Attainment Objectives

・「災害と安全」に関する基本的知識を得る。
・「災害と安全」に対する対策についての理解を深める。
・防災に関する行政機構や法令に対する理解を深める。
・東日本大震災、阪神・淡路大震災、熊本地震の概況を知り、教訓を学ぶ。
・「首都直下型地震」、「南海トラフ巨大地震」の概況を知り、その備えについて学ぶ。
・淀川水系の水害について学ぶ。
・気候変動と戦略的適応策について学ぶ。
・政府、中小企業の事業継続計画(BCP)を学ぶ。
・新型コロナウイルス禍におけるBCPの在り方を学ぶ。
・災害ボランティア活動および立命館大学の災害対応の歴史と現在の活動について学ぶ。
・災害と安全のためのサステイナビリティ学の考え方を学ぶ。

Recommended Preparatory Course

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

1.Web(ライブ配信型)「災害大国日本」のサステイナブル社会構築の挑戦

・「災害と安全」を受講するにあたってのオリエンテーション
・日本・世界の自然災害の現状を知る
・大阪北部地震(20180618)の概況と課題
・「災害大国」について考える

2基礎知識(1)

2.「災害と安全」の理論と現実

・「災害大国」日本のサステイナブル社会構築の挑戦
・東日本大震災復興構想会議、「復興への提言 ~悲惨のなかの希望~」
・災害論・水害論
・災害の理論: 災害に対するレジリエンスの向上
・BCP(事業継続計画)の今日的意義

3基礎知識(2)

3.Web(ライブ配信型)日本・世界の災害の現実と教訓

・世界の災害
・日本の災害
・防災統計、現代災害の特徴
・関東大震災、伊勢湾台風の実態と教訓
・バングラデシュ・サイクロン災害(1970年)
・災害史に学ぶ

4基礎知識(3)

4.阪神・淡路大震災/東日本大震災の教訓

・阪神・淡路大震災/東日本大震災の概要
・応急対応、発災以来の政策対応
・復旧状況、復興状況と復興に向けた取組
・復興のための制度
・阪神・淡路大震災/東日本大震災の教訓
・東京電力福島第一原発事故の概要と復旧プロセス
・原子力災害の概要、原子力災害への対応、事故調査委員会

5基礎知識(4)

5.災害対策基本法および災害関連法制度

・災害対策法制の体系
・災害対策基本法成立の背景
・災害対策基本法の概要
・災害復旧・復興に関する法律
・予防(河川法・砂防法・森林法・地すべり等防止法・豪雪地帯対策特別措置法)
 ・応急(災害救助法・消防法・警察法・自衛隊法・水防法)

6基礎知識(5)

6.Web(ライブ配信型)政府・地方公共団体の防災計画と国際防災協力

・日本の災害対策の取組、行政システム、内閣府、国土交通省、環境省
・東京都防災計画
・多国間協力、二国間協力、JICA、中国、インドネシア

7現代の災害と安全(1)

7.極端気象と豪雨災害

・気候変動の背景
・IPCCの組織と役割
・IPCCAR5の概要
・極限災害の特徴
・熱中症
・気候変動適応法
・近年の水害の特徴-2014年広島土砂水害、2018年西日本豪雨、2019年台風19号-
・水害と洪水警報
・洪水警報の危険度分布
・タイムライン(防災行動計画)

8現代の災害と安全(2)

8.琵琶湖・淀川水系の水害と対策

・琵琶湖・淀川水系の概況
・琵琶湖・淀川水系の問題-渇水・洪水・水質汚染-
・淀川の洪水の歴史
・淀川大塚(高槻市)切れの教訓
・淀川浸水想定区域図を読み解く

9現代の災害と安全(3)

9. Web(ライブ配信型)新型コロナウィルスの社会的インパクトと対応

・感染症の世界史
・新型コロナウイルスとは
・日本における新型コロナウイルスへの経過と現状
・新型コロナウイルスへの対応:SDGsの国別評価
・気候危機とコロナ禍

10BCP(1)

10. 事業継続計画(BCP)の基礎知識

・事業継続計画(BCP)とは何か
・BCPの基礎
・BCPの策定の流れ
・BCP の発動
・企業の事業継続計画(BCP)実践編
・BCP策定支援の実際・・中堅・中小企業
・中小製造業におけるBCP策定の政策評価

11BCP(2)

11.Web(ライブ配信型) 中小企業の防災マニュアルとBCP

・BCP 事業継続計画ガイドブック
・BCP の10 ステップ
・企業の事業継続計画(BCP)実践編
・BCP策定支援の実際・・中堅・中小企業
・中小製造業におけるBCP策定の政策評価

12BCP(3)

12. 新型コロナウイルスとBCP

・新型コロナウイルスによる社会的インパクト
・企業の対策づくりための基礎知識
・新型コロナウイルス対策

13

13.Web(ライブ配信型)防火・防災計画と自助・共助・公助の地域防災力

・防火計画
・防災計画
・自助・共助・公助の地域防災力
・住民参加,自助・共助・公助,地域防災力 
・立命館大学の災害対応:阪神・淡路大震災/東日本大震災への対応
・大学生のBCP(学業継続計画)

14

14. 災害対応の理論と実践

災害対応ハンドブック[災害直後の課題]
「被災者] 災害が起きたときに:あなたならどうする
[行 政] 災害に対応するために:行政職員の行動リスト
[支援者] あなたが力になるために:災害ボランティア
[研 究] 命を救うために考えること:残された研究課題
災害対応ハンドブック[災害期の課題]
[被災者] 被災者になったあなたに:災害直後の支援メニュー
[行 政] 復旧期にやるべきこと:行政の取り組み課題
[支援者] 被災者にどう寄り添う:被災者支援ボランティア
[研 究] 総合的な支援のあり方:今後の研究課題

15

15.Web(ライブ配信型) 震災復興の政策科学-災害と安全のためのサステイナビリティ学-

・「首都直下型地震」、「南海トラフ巨大地震」の特徴と対応
・「首都直下型地震」の被害予測と対策
・「南海トラフ巨大地震」の被害予測と対策
・新防災都市と環境創造
・災害と安全のためのサステイナビリティ学-

Class Format

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

【BCP レベル 1~2】
・第 1 回を Web(ライブ配信型)
 Web(ライブ配信型)の授業は以下のとおりです。
 第3 回、第4回、第7回、第9回、第11回、第13回、第15 回を対⾯にて実施
・事情により、対⾯での出席ができない学⽣のために、Web(ライブ配信型) による同時配信を⾏う
【BCP レベル 3~4】
・第 1 回〜15 回をWeb(ライブ配信型) にて実施
・事情により、対⾯での出席ができない学⽣のために、Web(ライブ配信型)による同時配信を⾏う

Recommendations for Private Study

授業外の学習として次の課題を設定します。
①これから発生が予想される「首都直下型地震」、「南海トラフ地震」について、どのような対策を取ることが重要かを、新聞・テレビ等で情報を整理し、個人での対応を研究すること。
②レポート課題を6月初旬に出すので、選択した課題についての研究レポートを作成すること。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

講義内容理解レポート(4回) 40%
期末レポート 60% (課題提示2023年6月5日、提出2023年7月10日/詳細はmanaba+Rで指示)
レポートの構成や論理性・独創性を重点的に評価する。
講義の理解度を重点に評価する。

Grade Evaluation Method (Note)

Advice to Students on Study and Research Methods

・大阪北部地震(2018年)など身近な災害について関心を持つとともに、安全な対処の方法についても身に着けるよう学んでください。

Textbooks

Textbooks (Frequency of Use, Note)

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
震災復興の政策科学 立命館大学震災復興研究プロジェクト編 有斐閣 978-4641076051
災害対応ハンドブック 室崎益輝 法律文化社 978-4-589-03731-2
震度7の生存確率 仲西宏之・佐藤和彦 幻冬舎 978-4-344-03050-3
なるほど知図帳日本の自然災害危機対策 昭和堂地図編集部 昭和堂 978-4398200549
統合的水管理と戦略的適応策 仲上健一 技報堂出版 978-4-7655-3449-9
水害列島 土屋信行 文藝春秋 978-4-16-661227-7
中小企業の防災マニュアルとBCP MS&AD インターリスク総研株式会社 労働調査会 978-4-863-19798-5
企業のための新型コロナウイルス対策マニュアル  和田耕治 東洋経済新報社 978-4-492-55796-9
気候危機とコロナ禍 緑の復興から脱炭素社会へ 松下和夫 文化科学高等研究院出版局 978-4-910131-07-8
水をめぐる政策科学  仲上健一 法律文化社 978-4-589-03996-5
サステイナビリティと水資源環境 仲上健一 成文堂 978-4-7923-8060-1
私が原発を止めた理由 樋口英明 旬報社 978-4-8451-1680-5

Reference Books (Frequency of Use, Note)

Web Pages for Reference

一般財団法人国土技術研究センター・国土を知る / 意外と知らない日本の国土
http://www.jice.or.jp/knowledge/japan/commentary09
国土地理院・ハザードマップ
http://www.gsi.go.jp/hokkaido/bousai-hazard-hazard.htm
内閣府防災情報のページ・中央防災会議
http://www.bousai.go.jp/kaigirep/chuobou/
内閣府・防災白書
http://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/
内閣府防災情報のページ・報告書(1923 関東大震災)
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1923_kanto_daishinsai/index.html
内閣府防災情報のページ・報告書(1959 伊勢湾台風)
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1959_isewan_typhoon/index.html
内閣府防災情報のページ・阪神・淡路大震災教訓情報資料集阪神・淡路大震災の概要
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/hanshin_awaji/earthquake/index.html
内閣府防災情報のページ・特集 東日本大震災
http://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h23/63/special_01.html
首相官邸:東電福島原発事故関連情報
https://www.kantei.go.jp/saigai/genpatsu_houshanou.html
環境省IPCC関連情報
www.env.go.jp/earth/ondanka/ipccinfo/ 外務省気候変動
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/kiko/cop_sb_index.html
内閣府防災情報のページ・水害被害(風水害・土砂災害)
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/hokenkyousai/suigai.html
国土交通省淀川河川事務所 http://www.kkr.mlit.go.jp/yodogawa/
琵琶湖総合開発の概要
https://www.water.go.jp/kansai/biwako/html/development/d01.html
内閣府防災情報のページ・災害対策基本法
http://www.bousai.go.jp/taisaku/kihonhou/index.html
東京都防災ホームページ:計画
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/taisaku/1000061/index.html
中小企業庁:中小企業BCP策定運用指針
http://www.chusho.meti.go.jp/bcp/
立命館災害復興支援室
http://www.ritsumei.ac.jp/fukkor/
IR3S/ https://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/about/sustainability-science/

この科目は、教養教育における6つの科目群のうち、「立命館科目」に位置付けられています。詳しくは、http://www.ritsumei.ac.jp/liberalarts/course/course-r.html/

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Communication Paper,Talk with Students,Other (Separate instructions will be provided)

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nakagami@sps.ritsumei.ac.jp

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http://www.ritsumei.ac.jp/~nakagami/

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URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/