授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
13945:経済法Ⅱ(J) 2023 秋セメスター 木1 法学部 土佐 和生、宮井 雅明 2

キャンパス

衣笠

授業施設

存心館ZS301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

  本講義では、独占禁止法の解釈・運用を解説する。構造改革・規制緩和以降、独占禁止法の役割が改めて注目され始め、近年では、GAFAをはじめとするデジタルプラットフォーム事業者の規制において脚光を浴びてる。実務的にも、好むと好まざるとに関わらず、今後の企業法務において独占禁止法の理解は不可欠である。しかし、独占禁止法は、必ずしも理解が容易な法律ではない。本講義では、できる限り今日的課題に則して、かつ、他の法学部の専門科目との関連性を意識しながら、具体的に解説したいと考えている。
 毎回、授業内容を収めたファイルをmanaba+R上に掲示する予定である。

受講生の到達目標

独占禁止法の解釈・運用、立法論上の諸論点について正確に理解し、自分なりの見解をもつことができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

経済法Ⅰ

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

独占禁止法の全体像、実体規定の概観

公正かつ自由な競争、独占禁止法の究極目的、独占禁止法の四本の柱

2

独占禁止法の執行手段・手続の概観

行政的手段(排除措置命令、課徴金)、民事的手段(損害賠償、差止)、刑事的手段(刑罰)

3

独占禁止法の基本概念

事業者、公共の利益、競争の実質的制限、一定の取引分野、公正競争阻害性

4

私的独占

支配、排除、NTT東日本事件最高裁判決、JASRAC事件最高裁判決

5

カルテル規制の諸問題①(問題の所在、行為要件の構造、合意の意味と立証のあり方)

相互拘束、暗黙の合意

6

カルテル規制の諸問題②(拘束の内容の共通性、入札談合規制に係る諸論点)

タテのカルテル、談合の基本合意、受注調整、官製談合

7

カルテル規制の諸問題③(共同ボイコット、事業者団体規制)

事業者団体、自主規制、非ハードコア・カルテル

8

カルテル規制の諸問題④(行政指導とカルテル)

行政指導、石油カルテル価格協定刑事事件最高裁判決、公共の利益

9

カルテル規制の諸問題⑤(排除措置命令、課徴金納付命令)

排除措置命令、課徴金、二重処罰禁止、課徴金減免制度(日本版リニエンシー)

10

カルテル規制の諸問題⑥(損害賠償、刑事罰)

差額説、前後理論、両罰規定、法人の犯罪能力

11

流通取引慣行と不公正な取引方法①(概観、再販売価格拘束)

公正競争阻害性、拘束、委託販売、最大再販売価格拘束

12

流通取引慣行と不公正な取引方法②(非価格拘束)

一店一帳合制、横流し禁止、テリトリー制、販売方法の制限、専売店制

13

流通取引慣行と不公正な取引方法③(大規模小売業者の行為)

不当廉売、購買力の濫用、優越的地位の濫用、プラットフォーム事業者

14

流通取引慣行と不公正な取引方法④(その他の不公正な取引方法)

共同の取引拒絶、抱合せ、取引妨害

15

企業結合規制

企業結合ガイドライン、水平型・垂直型・混合型

授業実施形態

BCP停止の場合は、BCPレベル0~2の記載どおりに授業が行われます。
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.

【BCP レベル 1 〜 2 の場合 】
対面授業を原則とし、教室に来れない理由のある者に対してライブ配信を提供し、更にやむを得ない理由により当該授業の時間にライブ配信も含め受講できなかった者に対し、録画データ等の授業資料をオンラインで提供する。原則として、すべての授業回でこの形態で実施する。
オンラインでの授業資料は、manaba+Rのコンテンツにアップする予定である。
【BCP レベル 3~4 の場合 】
この授業が予定されている曜日時限にオンラインでライブ配信形式で実施する。

授業外学習の指示

各授業毎に関連資料をmanaba+R のコンテンツ欄にアップするので、あらかじめ目を通したうえで授業に臨むこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

授業中に、複数回、レポート課題を出す。このレポートの内容に出席状況を加味して評価を行う。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
『経済法判例・審決百選[第2版]』 金井貴嗣・泉水文雄・武田邦宜(編) 有斐閣 978-4-641-11534-7
『ケースブック独占禁止法[第4 版]』 金井貴嗣・川濵昇・泉水文雄(編) 弘文堂 978-4-335-30519-1
『経済法への誘い』 宮井雅明(編著) 八千代出版 978-4-8429-1675-0
『経済法(リーガル・クエスト)第2版』 泉水文雄・土佐和生・宮井雅明・林秀弥 有斐閣 978-4-641-17928-8
『独占禁止法[第6版]』 金井貴嗣・川濵昇・泉水文雄(編) 弘文堂 978-4-335-35751-0

参考書(使用頻度、その他補足)

『経済法判例・審決百選』と『ケースブック』は、重要先例の概要とポイントを理解するのに便利。『経済法への誘い』は、入門書として便利。『経済法』は、授業で十分に理解できなかった点を確認したり、興味を持った点をさらに深めるの便利。『独占禁止法』は、より詳細に論点について調べるために辞書的に利用できるが、これを教科書として勉強することも可能。

参考になるwwwページ

公正取引委員会(http://www.jftc.go.jp)

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/