授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
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12249:東アジア民族史の基礎知識 (L) § 12250:東洋史特殊講義(LD) | 2023 | 秋セメスター | 水4 | 文学部 | 磯部 淳史 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
講義の前半では、東アジア(東部ユーラシア)諸民族の基礎的な知識、および各地域・民族の歴史展開を一通り説明し(第1回~第9回)、後半では、前半部で概観したトピックの中から特に満洲史・清朝史、および清代の東アジア地域交流史を取り上げ、これを具体例として、東アジア民族史研究に必要な研究史・研究方法・研究資料などの知識について説明していく(第10回~第15回)。本講義を通じて、これまで東アジア民族史においていかなる問題が論じられ、現在どのような課題があるのか把握し、そこから自身の課題を見出す能力を養ってもらいたい。
授業は講義形式で行う。毎回授業終了時にコミュニケーションペーパーを用いて授業内容に対する質問・感想・意見などの提出を求める(受講人数によってはmanaba+Rで提出の場合もある)。その中の特徴的なものを次回の授業冒頭で取り上げ、回答や補足説明を行う。また期末レポートに関する説明と講評については、manaba+Rに掲載する。
受講生の到達目標
(2)中国周辺の諸民族の歴史が現代東アジアに及ぼした影響について、自分なりに考え説明することができる。
(3)研究に必要な先行研究や資料を調査・理解し、そこから自身の課題を見出す能力を養うことができる
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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キーワード・文献・補足事項等 | |
1 |
イントロダクション/授業の進め方、成績評価等の説明、参考文献の紹介
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東アジア・東部ユーラシア・北アジア・中央アジア/東アジアの自然環境 |
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2 | 東アジア諸民族の概略 |
「少数民族」/モンゴル/ツングース系諸族/農耕と遊牧/シャマニズム |
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3 | 東アジア諸民族研究の現状と課題 |
中央ユーラシア史/内陸アジア史/海域アジア史 |
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4・5 | 東アジア諸民族の歴史展開と基礎知識(1) |
匈奴/突厥/隋唐帝国/ウイグル |
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5・6 | 東アジア諸民族の歴史展開と基礎知識(2) |
オアシス世界/中央アジアのテュルク化とイスラーム化/契丹/女真・金 |
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6・7 | 東アジア諸民族の歴史展開と基礎知識(3) |
モンゴル帝国/ティムール朝/北元/チベット |
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7・8 | 東アジア諸民族の歴史展開と基礎知識(4) |
明代女真と東北経営/満洲王朝としての清朝/清代のモンゴルとチベット/モンゴルの革命と独立 |
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8・9 | 東アジア諸民族の歴史展開と基礎知識(5) |
朝鮮半島の諸王朝/日中関係史/琉球王朝/東北アジアの諸民族 |
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10 | 清朝史研究の現状と課題 |
清朝史と清代史/内藤湖南/満洲史/八旗制 |
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11 | 八旗制と皇帝政治:北アジア史・中央アジア史からみた清朝(1) |
連旗制/分権と集権/旗王/侍衛 |
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12 | 清朝と三藩:北アジア史・中央アジア史からみた清朝(2) |
三藩・四藩/呉三桂/漢軍旗人 |
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13 | 東アジア諸民族研究の資料(1) |
東アジアの言語と資料/アルタイ諸語/満文資料 |
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14 | 満文檔案の世界:東アジア諸民族研究の資料(2) |
檔案/太宗実録/内国史院檔/イエズス会宣教師資料 |
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15 | 清朝と日本・朝鮮:東アジア地域交流史/まとめ |
燕行使/韃靼漂流記/華夷変態/長崎貿易/辺民とアイヌ/北京の旗人社会 |
授業実施形態
During the suspension period of BCP, classes will be as described in BCP levels 0-2.
【BCPレベル1~2】
(受講登録者数次第)
第1週目はメディア授業で実施します。
受講登録者数が教室定員以下の場合は、第2週目から対面授業を実施します。
受講登録者数が教室定員を超えた場合は、第2週目以降もメディア授業を継続します。ただし、グループ分け等の方法により対面授業を実施する場合もあります。
第2週目以降の授業実施形態は、本登録期間終了後にmanaba+Rで通知します。
【BCPレベル3~4】
(メディア授業)
メディア授業で実施します。
授業外学習の指示
【復習】毎回授業後にコメントをまとめ、提出することで、授業内容の整理を自分なりに行なう。また授業内で紹介した参考文献などを各自通読してさらに理解を深める。
成績評価方法
種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
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定期試験(筆記) | 0 | (割合も評価基準も入力しない) |
レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
0 | (割合も評価基準も入力しない) |
上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | 授業の出席と、毎回の授業時に提出するコメントの内容、およびすべての授業が終了した後に実施する課題レポートで平常点を評価する。 |
成績評価方法(備考)
なお、大学が認める公欠のほか、就職活動については配慮するが、必ず事前に通知すること。ただし、その場合も10回以上の授業への出席(コメントの提出)を単位認定の必須条件とする。
受講および研究に関するアドバイス
・私語など、授業の進行を妨げるような行為は厳禁とする。
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
書名 | 著者 | 出版社 | ISBNコード | 備考 |
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新版・北アジア史(世界各国史12) | 護雅夫・神田信夫編 | 山川出版社 | 4634411202 | |
北アジア史(アジアの歴史と文化7) | 若松寛責任編集 | 同朋舎 | 4810408604 | |
東北アジアの民族と歴史(民族の世界史3) | 三上次男・神田信夫編 | 山川出版社 | 463444030X |
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/