授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
16021:[2025 春セメスター]公的扶助論(S) 2025 春セメスター 月2 産業社会学部 桜井 啓太 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG401号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
本講義は、現代の貧困の諸相と救貧・防貧政策としての公的扶助・低所得者施策を解説する。
ワーキングプアや非正規雇用の拡大、「子どもの貧困」など、近年「貧困」が再注目されている。現代日本における貧困と社会的排除の様相、その社会的背景を学ぶとともに、それら対策としての生活保護(公的扶助)制度について取り上げる。
生活保護とは、経済的に困窮している人びとの生活を国が保障する制度であり、憲法第25条の理念に基づき、すべての人びとに健康で文化的な最低限度の生活を保障することを目的としている。制度の原理原則、保障水準、具体的運用、様々な援助の実践について体系的に学び、公的扶助の意義と役割について考える。

キーワード:公的扶助、生活保護、貧困、生活困窮者自立支援制度、低所得者対策

【授業の方法】
本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

(1)現代の貧困の実態を把握し、その社会的背景を理解する。
(2)貧困に関する諸理論と歴史的展開を学び、その概要と特徴を自分の言葉で説明できる。
(3)生活保護(公的扶助)、低所得者施策について、制度の概要、原理原則、運用について説明できる。
(4)生活保護をめぐる近年の動向を学び、その課題について考察し、問題点を指摘できる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

 (参考)社会福祉概論、現代と福祉、社会保障論

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

現代における貧困

「貧困」「生活困窮」のイメージ、貧困対策、公的扶助制度

2

現代日本の貧困(1)労働と貧困問題

ワーキングプア、失業、最低賃金、非正規労働

3

現代日本の貧困(2)子ども・女性・高齢者

子どもと貧困、女性と貧困、高齢者と貧困

4

現代日本の貧困(3)ホームレス、障害者、外国人ほか

ホームレス、障害者、外国人、性的マイノリティ

5

貧困の概念と定義(何が貧困か、どこまでが貧困か)

絶対的/相対的貧困、社会的排除・社会的包摂、相対的剥奪、最低生計費

6

生活保護制度(1)目的、原理・原則

生存権、保護の原理原則(最低生活保障、国家責任、無差別平等、保護の補足性)

7

生活保護制度(2)保護基準と最低生活保障

保護基準、最低生活費、ナショナル・ミニマム

8

生活保護制度(3)保護の種類と内容、被保護者の権利と義務

申請主義、扶助の種類、不服申し立て(審査請求)、行政事件訴訟

9

生活保護制度(4)保護の実施体制、保護施設、保護に関する費用

福祉事務所、社会福祉主事、民生委員、実施責任、保護施設

10

生活保護制度(5)相談援助、自立支援、ケースワーク

最低生活保障/自立助長、岸・仲村論争、自立支援プログラム

11

公的扶助の歴史(1)イギリス

救貧法、スピーナムランド制度、貧困調査、ベヴァリッジ報告、貧困の再発見

12

公的扶助の歴史(2)日本

恤救規則、救護法、旧生活保護法、新生活保護法、生活保護訴訟、適正化

13

生活保護の動向/生活保護の再編

被保護人員、生活保護率、補足率、生活保護制度の在り方に関する専門委員会、三つの自立

14

低所得者対策、低所得者施策

生活困窮者自立支援法、生活福祉資金貸付、ホームレス自立支援法、無料低額診療事業、ソーシャルビジネス

授業実施形態

第1~14回対面で実施する。
【+R授業】は第1回授業で実施します。詳細については、manaba+Rにて周知します。

授業外学習の指示

毎回授業の最後に、次回の授業範囲のテキストの該当箇所(参考書に挙げた文献等から資料を事前配布する場合もあります)を指定しますので、事前に予習をしたうえで出席してください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

①日常的課題(出席点含む)(40%)、②ミニレポート(30%)、③小テスト(30%)
到達目標すべてに対応して、毎回の授業内容の範囲で小課題を実施します。また、期間内1〜2回を目安にミニレポート、2〜3回を目安に小テストを実施します。

成績評価方法(備考)

小テストはLMSを使用予定。小テスト実施の際は、前週の授業にてあらかじめ告知・説明を行う。

受講および研究に関するアドバイス

・授業で扱う「貧困問題」は、私たちの生活する現代日本の社会問題です。授業では、毎回新聞・雑誌などで講義に関連する時事問題の情報提供をします。受講生は日頃から新聞、雑誌(書籍)、テレビ、インターネットなどを用いて情報収集し、関心を深めて授業に臨んでください。
・授業で感じた疑問・質問については、manaba+Rの掲示板や教員のメールなどで適時受け付けます。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
貧困に対する支援 岩永理恵・後藤広史・山田壮志郎編著 ミネルヴァ書房 9784623092093

教科書(使用頻度、その他補足)

授業はテキストの内容に沿って進行し、ほぼ全ての授業回で参照するため、必ず入手してください。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
生活保護手帳(2024年度版) 中央法規 9784824300836
生活保護手帳別冊問答集(2024年度版) 中央法規 9784824300829
生活保護関係法令通知集 令和4年度版 中央法規 9784805887547
生活保護と貧困対策 岩永理恵・卯月由佳・木下武徳 有斐閣 9784641150614
〈自立支援〉の社会保障を問う: 生活保護・最低賃金・ワーキングプア 桜井啓太 法律文化社 9784589038234

参考書(使用頻度、その他補足)

課題等で必要に応じて参照します(購入を求めるものではありません)。より理解を深めたい場合に参照すること。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/