授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15091:IR18‐DJ102 国際関係学B(R2) 2023 秋セメスター 水2 国際関係学部 龍澤 邦彦、松坂 裕晃 2

キャンパス

衣笠

授業施設

恒心館KS305号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

国際関係学とはどのような学問でしょうか。国際関係学は、政治学、法学、経済学、社会学といった諸科学を総合する学問であるといわれてきましたが、今日では、独自の理論体系を構築しつつあります。国際関係すなわち国際社会に生起する様々な問題群を、科学的に研究し、分析し、そして理論的提言を行っていく学問なのです。本講義では、これから国際関係を学んでいく上で必須の知的基盤を形成することを目的としています。国際関係学の基礎概念と主要な理論ならびに国際関係の歴史を学んでいきます。

受講生の到達目標

前半:国際社会における法秩序とそのダイナミックな構造を理解することができる。

後半:国際社会における文化や民族の問題について、理論的・歴史的に考察することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

国際関係学を学ぶための導入科目であるため、国際関係学AならびにBは、2022年度1回生(IR専攻)全員が必ず受講する科目です。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1(龍澤)

法的観点から見た国際社会

本題に入る前に基本的に理解しておく必要のある基本的な事項である、国際社会、国際領域、国際社会の制度化の進展と国際公役務(国際社会の共同利益の必要を満たすために二以上の国家により直接にあるいは国際制度を通じて行われる活動)の出現について説明します

2

国際社会の法構造1

法律学と法律の違いを明らかにした上で、国際関係学に関わってくる法律学の分野、法人類学、法社会学、法民俗学、古代法史を含む法制史等を簡潔に説明する。最後に、特に、国際関係に係る法学として、各国の国内法を法文化の観点から幾つかの体系に分類し、それぞれについてその歴史、法思想、法源、法制度などを研究する比較法の概説

3

国際社会の法構造2

国際社会の法秩序を構成する諸法(国際関係法、EU法、グローバル法)の概説。基本的に国家間関係を規律してきて、グローバル化が進む現代では、国内の個人間の関係をも規律しつつある国際法、ポピュリズムやブレグズィット(Brexit)の影響を受けつつも国家を越えた欧州の制度的枠組みを作りつつある欧州連合(EU)法、そして国境を越えた個人間の関係を規律するグローバル法等を概説する。

4

国際関係法の観点からの国際社会の行動主体及び国際関係法の法源

国際関係法の概説、地域国際法としてのイスラム国際法とかって存在した社会主義国際法の概説。国際関係の主要な行為者たる国家、及び国際行政の担い手としての国際機関、個人(法人と自然人を含む)などの非国家主体、及び、国際関係法の法規を創出する国家間の文書による合意たる条約、慣習法、法の一般原則、その他の法文書及び法行為、並びに非国家主体が作り出すグローバル法の法源。

5

国際政治と国際関係法の関係、及び、国際関係法の方法論

現実主義、構成主義、リベラリズム、制度論における国際関係法の扱い、及び国際関係法の学派

6

国家以外の国際的な行為主体の概要

 国家以外の国際社会における高主体である国際組織、国際公施設、個人等を簡単に説明する。

7

グローバル法とグローバル・コンスティテューショナリズム 

グローバル化に伴い発達してきた民間により国家を超えて形成される自己規制の法規範(グローバル・ロー)、および、その枠内で憲法的規範が生じ、憲法化が機能する様なイデオロギー的な文脈である憲法主義を考える。
グローバル・ローに於いては、一国の枠を超えたグローバルな社会の文脈において、市民社会の利益を反映して、これに基づく非権威主義的秩序を樹立し、グローバル・ローの発展を適正に方向付け、政治権力の行使を市民社会の護持に向ける様な根本規範(この様な根本規範は諸国の憲法上の一般原則でもあり得る)を確立しようとする傾向(グローバル・コンスティテューショナリズム)がある。

8(松坂)

国際関係学と文化

帝国・(ポスト)植民地主義、セトラーコロニアリズム、人の移動と文化の混淆、多文化社会

9

国際関係学と人種・民族

民族(エスニシティ)、人種、ナショナリズム、科学的人種主義、国際関係と人種・民族 

10

国際関係学とジェンダー

ジェンダー、セクシュアリティ、インターセクショナリティ(交差性)、フェミニズム、家父長制、ジェンダーと国際関係

11

人種・民族、多文化社会、交差性 1

アメリカ合衆国:先住民、奴隷制、帝国・植民地主義、移民、文化多元主義、多文化主義

12

人種・民族、多文化社会、交差性 2

カナダ:英仏帝国、移民、多文化主義宣言、ケベック、多言語

13

人種・民族、多文化社会、交差性 3

大韓民国:朝鮮近現代史、対外関係、ディアスポラ、移住労働者・移民、多文化政策

14

人種・民族、多文化社会、交差性 4

日本:帝国・植民地主義、「送り出し」と「受け入れ」、単一民族神話、移民・ニューカマー、「多文化共生」「ダイバーシティ」概念とその限界

15

両教員によるまとめ

まとめと補足

授業実施形態

各回の授業実施形態については、本科目のmanaba+Rコースニュース等で案内します。また、第1回目の授業実施形態については、第1回目授業開始までに上記コースニュース等でお知らせします(※)。なお、授業配慮等の取り扱いについては、manaba+R「国際関係学部生のページ」および「学び支援サイト」で確認してください。

国際関係学部生のページ:https://ct.ritsumei.ac.jp/ct/course_1728150
学び⽀援サイト:https://www.ritsumei.ac.jp/pathways-future/

(※) 第1回目授業の授業実施形態を確認するためにはmanaba+Rの早期利用申請を行う必要があります。早期利用申請の詳細は、2023年度履修・登録の手引きを御確認ください。なおmanaba+Rで早期利用申請をおこなっても受講登録にはなりません。受講登録期間中に改めて登録を行う必要があります。

授業外学習の指示

講義以外にも、社会学、政治学、哲学、政治思想史、文化人類学等の基本書を読んでおくのが望ましい(龍澤)
進行中の国内外の諸問題に、現代的・歴史的関心をもち、アンテナを張っていただきたい。リーディング課題がある週は、授業までに読んでくること(松坂)

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

受講生の到達目標を念頭に置いて、自分の持っている知識を組み合わせ、応用して考える論理的思考力を評価する。
(授業内課題、中間レポート、最終レポート)

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

毎回の授業の際に授業内容に対する質問や授業内で提起した論点に関する意見の提出を求め、それらのうちの特徴的なものについては、資料の紹介や補足的な説明を行う。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
グローバル秩序論 : 国境を越えた思想・制度・規範の共鳴 川村仁子及び龍澤邦彦 晃洋書房 9784771036208

教科書(使用頻度、その他補足)

龍澤担当の講義では「グローバル秩序論」(主として第1部、第1章、第3節及び同部第3章その他)を教科書として使用します。教科書は予習、復習及びより深い研究に使用できるものであり、講義内容は教科書に沿って説明します。松坂担当の講義では、教科書は基本的に使いませんが、スライドや資料をmanaba+Rにアップします。また、参考文献を適宜紹介します。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
日本と国際法の100年 国際法学会編 三省堂 13: 978-4385315492
パラダイム国際法―国際法の基本構成 小寺彰 有斐閣 13: 978-4641046214
現代国際法 栗林忠男 慶応義塾大学出版会 13: 978-4766407747
国際関係法 龍澤邦彦 丸善プラネット 4-944024-28-2
地に呪われたる者 フランツ・ファノン みすず書房 978-4-622-07968-2
多様性との対話 岩渕功一編著 青弓社 978-4-7872-3483-4
〈家父長制〉は無敵じゃない シンシア・エンロー 岩波書店 9784000614252
単一民族神話の起源 小熊英二 新曜社 9784788505285
プライマリー国際関係学 板木雅彦他編 ミネルヴァ書房 9784623091263

参考書(使用頻度、その他補足)

上記以外にも、授業内で適宜紹介する。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/