授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
16020:[2025 春セメスター]福祉発達史(S) 2025 春セメスター 火3 産業社会学部 密田 逸郎 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG402号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【授業の概要】
この講義では、貧困救済から始まったイギリスの社会福祉(救貧法)を出発点として、世界と日本の社会福祉の発達を歴史的に考えます。福祉発達の歴史的背景として、政治経済、文化や社会生活などをたどるとともに、社会福祉の法律、思想、人物や施設などを明らかにしていきます。その過程において、歴史を動かす原動力となったものは何か、人々の状況はどうであったかなど、社会福祉の変遷が現在および未来に伝えていくことは何なのかを学び、そして戦後の社会福祉を位置づけることにより、現代日本の社会保障・社会福祉についての理解を深めます。

【授業の方法】
本科目は大学設置基準ならびに立命館大学産業社会学部則、立命館大学大学院社会学研究科研究科則において、区分を面接授業とする。詳細な実施方法については、manaba+Rのコースニュース、「授業スケジュール」および「授業実施形態」欄を確認のこと。

受講生の到達目標

(1)社会保障・社会福祉制度の生成・発展の歴史的展開をたどるなかで、その理念、本質、機能について説明することができる。

(2)歴史的展開からイギリスはじめ諸外国の特徴を説明することができる。

(3)真の社会保障の理念が確立された視点から、今日の現象について判断することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

福祉発達史を学ぶ意義

自己紹介、授業の到達目標・授業の進め方、成績評価方法、ほか受講上の注意など

2

ヨーロッパにおける前近代(古代~中世)の貧困救済

古代奴隷制、中世農奴制、黒死病(ペスト)の流行
資本主義の本源的蓄積と貧民・浮浪者問題

3

イギリス絶対王政下での貧困救済①

囲い込み運動、貧民・浮浪者問題、労働者条例

4

イギリス絶対王政下での貧困救済②

エリザベス救貧法、博愛事業

5

市民革命期の貧困救済

ワークハウス法、居住地法、ギルバート法

6

産業革命期の貧困救済①

スピーナムランド制度、新救貧法、慈善事業

7

産業革命期の貧困救済②

産業革命期以降の働く人々の暮らし、公衆衛生・コレラなど感染症の対策

8

社会事業の組織的展開

社会事業、社会改良、慈善組織化協会(COS)

9

ドイツをはじめ諸国における社会保障・社会福祉の歴史的特質

「飴と鞭」、ビスマルク
レーニン「労働者保険綱領」、アメリカの社 会保障法、ニュージーラン ドの社会保障法

10

第二次世界大戦後における社会保障・社会福祉の展開過程

べヴァリッジ報告、所得保障

11

社会保障・社会福祉の理念の確立、世界的広がり

社会保障憲章、ILO

12

日本における社会保障・社会福祉の発展

恤救規則、救護法

13

日本における社会保障制度の成立

戦後、日本国憲法のもとでの社会保障制度の確立
皆保険・皆年金体制

14

日本における年金制度の成立過程

日中戦争、アジア・太平洋戦争、船員保険法・労働者年金保険法から厚生年金保険法へ、
国民年金法、財政投融資、基礎年金

授業実施形態

・第1回~14回を対面授業にて実施します。

・対面授業への出席が困難な事情のある学生には、Zoomでの同時配信と録画配信の配慮を行います。ただし、アプリ(最新バージョン)での受講に限ります。

【+R授業】は第6回授業で実施します。詳細については、manaba+Rにて周知します。

授業外学習の指示

  世の中の動きに関心を持ってください。新聞・テレビの社会保障や貧困問題などの報道によって、国民生活の状態を知るようにしてください。 ネットニュースはじめSNSなど情報があふれていますが、自ら正しい情報を得るという積極性が求められます。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

復習のための小レポート課題を課し(不定期)、平常点評価を行います。
成績評価は、定期試験にかわるレポート課題、そして平常点評価により総合的に行います。

成績評価方法(備考)

・講義の理解度を確認するため、500字程度の小レポートの提出を求めます(不定期)。この小レポートには課題のほか、質問や感想などを書いていただきます。
 なお、この小レポート課題を講義・レジュメ以外(インターネットなど)から記述した場合、「不可」とします。

・講義終了後「コミュニケーション・ペーパー」の提出を求めます。「コミュニケーション・ペーパー」には、質問や感想などを書きます。

・受講生の理解度などによって若干変更する場合があります。


受講および研究に関するアドバイス

社会保障・社会福祉の動きは社会の変化と深く結びついています。例えば、インフルエンザや新型コロナ対策も公衆衛生の一分野であり、広域自治体(都道府県)・基礎自治体(市町村)にある保健所や保険医療機関などが重要な役割を果たしています。

したがって、社会保障・社会福祉を理解するには社会をよく知ることが必要です。新聞を毎日読み、気になることをメモしておき、そのことについて調べてみる。この繰り返しが社会保障・社会福祉と社会のつながりを理解する力をつけてくれます。

社会の中で社会保障・社会福祉をとらえ、今日的な課題を考えることを期待します。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

・教科書は使用せず、随時、レジュメ・資料等を配布します。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
社会福祉の歴史 高島進 ミネルヴァ書房 1995年、絶版
社会保障法 伊藤周平 自治体研究社 2021年1月
脱貧困の社会保障 唐鎌直義 旬報社 9784845112661 2012年9月
社会保障史 恩恵から権利へ 伊藤周平 青木書店 1994年、絶版
社会保障のあゆみと協同 芝田英昭 自治体研究社 9784880377421 2022年6月

参考書(使用頻度、その他補足)

 ・基本書とする高島進著『社会福祉の歴史』は入手困難となっていますが、図書館には所蔵されています。

参考になるwwwページ

 厚生労働省:http:/www.mhlw.go.jp

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,その他(教員より別途指示)

備考

・担当者の実務経験について、長年、公務員として社会保険制度に携わりました。理論とリアルな現場実態を折に触れてお話ししたいと思っています。

・授業スケジュールは若干変更する場合があります。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/