| 授業科目名 | 年度 | 学期 | 開講曜日・時限 | 学部・研究科 | 全担当教員 | 単位数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 50431:[2025 秋セメスター]フィールド調査法(PB) | 2025 | 秋セメスター | 水3 | 政策科学部 | 橘 健一 | 2 |
キャンパス
授業施設
授業で利用する言語
授業の概要と方法
政策科学の大きな柱のひとつが現場である。問題を抱える現場であり、現場で暮らす人々でもある。現場の状況、人々の顔、声、それが「学びの柱」になる。その現場について調べ、理解に努め、現場から学ぶのが「フィールドワーク(フィールド調査)」である。
フィールドワークは、今日、教育福祉・医療・地域開発の現場などで実施され、小学校でも行われるようになるなど、その重要性は広く知られるようになった。だが、フィールドワークが一般化するなかで、単に「現場に出掛けて写真を撮り感想を書き、フィールドワークは完了」とするような人たちも出てきてしまっている。フィールドワークは、そのような単純なものではない。
フィールドワークには、大航海時代の「探検と冒険」以降、博物学、分類学、生物学、地理学、民俗学、文化人類学、社会学等の学問を成立、発展させてきた「知の方法論」とでもいえる側面がある。フィールドワークについて学ぶ際には、そうした領域に関わる多様な方法論、それらを支える科学的認識と倫理観、そしてその歴史的展開への理解が求められるのである。
本授業では、そうしたフィールドワークの歴史と代表的な調査手法の数々を具体例をあげつつ解説し、参加者には、それらの手法を用いて「自己を見つめ直すフィールドワーク」(主に教室内で自分や周囲の人たちの考えや身の回りの調査)を実施し、課題を作成してもらうことになる。授業で学友と積極的に意見交換しつつ知の方法論を磨き、学びの柱を再認識する機会としてもらいたい。
受講生の到達目標
フィールド調査の歴史性についての理解を深める。
フィールド調査の代表的な方法を習得し、それにそって観察、記述、分析ができる。
それらの方法のの利点や弱点を把握する。
フィールド調査で求められる調査倫理を理解する。
フィールド調査を企画・実施する能力を身につける。
事前に履修しておくことが望まれる科目
授業スケジュール
| 授業回数/ 担当教員(複数担当の場合) |
テーマ |
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| キーワード・文献・補足事項等 | |
【+R 授業】詳細は manaba+R を参照 |
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オンデマンド |
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| 1 | 「フィールド調査」と「他者との接触」の方法 |
「自己紹介」から考える |
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| 2 | フィールドの「想像」と「現実」から学ぶ方法 |
「身体表現論」と「異人論」から考える |
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| 3 | 「観察」と「情報蒐集」の方法 |
「探検と冒険」「考現学」から考える |
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| 4 | 「一覧表」の作成と「発想」の方法 |
「博物学」「KJ法」から考える |
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| 5 | 厳密な「分類」と「記述」の方法 |
「生物分類学」「エピソード記述」から考える |
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| 6 | 「景観」観察の方法 |
「地理学」「中心と周辺論」から考える |
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| 7 | 口頭伝承「聞き書き」の方法 |
「民俗学」から考える |
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| 8 | 「民族誌」作成の方法 |
「機能主義と構造機能主義的人類学」から考える |
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| 9 | 「ライフヒストリー」作成の方法 |
「通過儀礼論」「エスノメソドロジー」から考える |
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| 10 | 「贈答関係」の調査法 |
「贈与論」と「構造人類学」から考える |
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| 11 | 「交換と貨幣」の調査法 |
「経済人類学」「貨幣論」から考える |
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| 12 | 「民族と国民」意識の調査法 |
「民族論」「国民国家論」から考える |
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| 13 | 「消費とファッション」志向の調査法 |
「産業論」「ハビトゥス論」から考える |
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| 14 | 「世界の再編成」を探る方法 |
「当事者研究」「存在論的人類学」から考える |
授業実施形態
授業外学習の指示
また、平常点評価の枠組みで、「最終レポート」も課すことになるので、そちらもしっかり取り組み、内容を充実させてほしい。
成績評価方法
| 種別 | 割合(%) | 評価基準等 |
|---|---|---|
| 定期試験(筆記) | ||
| レポート試験 (統一締切日を締切とするレポート) |
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| 上記以外の試験・レポート、平常点評価 (日常的な授業における取組状況の評価) |
100 | 提出された全14回の授業課題の充実度(質と量)を確認し、採点する。授業時間枠内の「最終レポート」も同様に採点し、課題、レポートの得点、授業への参加度を合算して、評価をおこなう。 |
成績評価方法(備考)
受講および研究に関するアドバイス
教科書
教科書(使用頻度、その他補足)
参考書
| 書名 | 著者 | 出版社 | ISBNコード | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 福祉の経済学 | A. セン | 岩波書店 | 潜在能力アプローチ | |
| 非抑圧者の教育学 | P. フレイレ | 亜紀書房 | 問題提起教育 | |
| 異人論序説 | 異人論序説 | ちくま学芸文庫 | ||
| 路上観察学入門 | 赤瀬川原平 | ちくま文庫 | ||
| 考現学入門 | 今和次郎 | ちくま文庫 | ||
| エピソード記述入門 | 鯨岡峻 | 東京大学出版会 | ||
| 発想法 | 川喜田二郎 | 中公新書 | ||
| フィールドワーク入門 | 市川健夫 | 古今書院 | 地理学 | |
| 新民俗調査ハンドブック | 上野和男、高桑守史、福田アジオ、 宮田登 | 吉川弘文館 | 民俗学 | |
| 忘れられた日本人 | 宮本常一 | 岩波文庫 | 民俗学 | |
| 西太平洋の遠洋航海者 | B. マリノフスキ | 講談社学術文庫 | 機能主義 | |
| 日本の村ー須恵村 | J.エンブリー | 日本経済評論社 | 構造機能主義 | |
| 通過儀礼 | ファン・ヘネップ | 岩波文庫 | ||
| エスノメソドロジーー社会学的思考の解体 | H.ガーフィンケル | せりか書房 | ||
| サンチェスの子供たち | オスカー・ルイス | みすず書房 | ライフヒストリー | |
| 精神の生態史へ(1)(2)(3) | G. ベイトソン | ちくま文庫 | 関係論 | |
| はじめての構造主義 | 橋爪大三郎 | 講談社現代新書 | ||
| 贈与論 | M. モース | 勁草書房 | ||
| 社会学と人類学1 | M. モース | 弘文堂 | ゼロの象徴価値 | |
| 経済の文明史 | K. ポランニー | 日本経済新聞社 | 経済人類学 | |
| 交換・貨幣および市場の出現 | K. ポランニー | 岩波現代選書 | 経済人類学 | |
| 脱国家通貨の時代 | 西部忠 | 秀和システム | 経済学 | |
| 同時代世界の人類学 | マルク・オジェ | 藤原書店 | 個の過剰 | |
| 定本想像の共同体 | ベネディクト・アンダーソン | 書籍工房早山 | 国民国家論 | |
| ネイションとエスニシティ | アントニー・スミス | 名古屋大学出版会 | 国民国家論 | |
| 民族とナショナリズム | アーネスト・ゲルナー | 岩波書店 | 国民国家論 | |
| ディスタンクシオンー社会学的判断力批判1.2 | P.ブルデュー | 藤原書店 | ハビトゥス論 | |
| べてるの家の「当事者研究」 | 浦河べてるの家 | 医学書院 | ||
| 虚構の「近代」 | ブルーノ・ラトゥール | 新評論 | アクターネットワークセオリー |
参考書(使用頻度、その他補足)
参考になるwwwページ
授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法
備考
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/