Course Name Year Term Period Faculty / Graduate School All Instructors Credits
12822:[2025 Fall]IR18‐DJ208 Global Studies Seminar (RL) 2025 Fall Mon2 College Of International Relations SONODA SETSUKO 2

Campus

KIC

Class Venue

RYOYUKAN RY207

Language

日本語

Course Outline and Method

【+R授業について】
9月20日までにmanaba+Rのコースニュースに+R授業の案内を掲載する。必ずmanaba+Rのコースニュースを確認すること。

台湾への関心が高まる中、本授業では台湾社会を地域研究の視点から学ぶ「古典」を読む。矢内原忠雄(1893-1961)が1920年代に著した『帝国主義下の台湾』は、まさにその古典と目され、現在も高く評価されている。矢内原は東京大学の経済学者・植民地政策学者で、総長も務め、戦前の日本で植民地主義を肯定すべき立場にあったのだが、現地に何度も足を運び、台湾の人々の声に耳を傾けながらフィールド研究する中で、当時の日本の植民地主義に対し、異例の厳しい鋭い批判を展開した。本著は、日本の台湾領有によって進行する資本主義の性質とはなにか、資本、商品、人口の具体的な実態とはなにか、そして教育問題や民族運動をもあつかう台湾の総合的研究である。熟読すると、植民地支配とはいったい何であるのかを知ることができるのみならず、台湾知識人のアイデンティティの高まりをも確認することができる。台湾の人々の心性は、日本植民地時代のいかなる社会を反映して醸成された経緯があるのか。
本授業では、本書を輪読する。全員が毎週、課題個所を熟読して授業に臨み、事前に決めた担当者が週ごとに担当個所をまとめ、追加調査を加えて報告する。報告後、全員でディスカッションし、その討論を通じて内容への理解を深める。最終レポートを通してみずからの考えをまとめる。

Student Attainment Objectives

・研究書を正確に理解し、要約できる。
・東アジアの国際関係に関わる台湾の歴史や社会に関し、みずからの学術的興味に基づいて発展的に調査を進め、発表することができる。
・ディスカッションを通して自身の理解を他者と共有し、多面的に考察することができる。
・最終レポートを通してみずからの考えをまとめることができる。

Recommended Preparatory Course

特になし。

Course Schedule

Lecture/Instructor(When there are multiple instructors) Theme
Keyword, References and Supplementary Information
1

イントロダクション

講義の進め方について/成績評価について/受講に関する注意/担当グループの組織と担当個所の割り振り

2

講義

矢内原忠雄とは誰か~その視点と研究の特徴/日本における台湾研究の流れ概説/「序章」について

3

第1編第1章「台湾の領有」

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

4

第1編第2章「台湾の資本主義化」第1節「土地問題」

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

5

第1編第2章第3節「資本家的企業」1・2「外国資本の駆逐」「資本形態の発展」

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

6

第1編第2章第3節3・4「独占の成立」「外部への発展」

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

7

第1編第2章第4節「財政と資本主義化」

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

8

第1編第2章第5節「階級的関係」

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

9

第1編第2章1「資本の移動(投資及び吸資)」

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

10

第1編第2章2「商品の移動(貿易)」

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

11

第1編第2章第6節3,4,5「人口の移動(移民)」、「財政的価値」、「植民地貸借関係」

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

12

第3章「教育問題」

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

13

第5章「民族運動」

担当者報告/ディスカッション/授業フィードバック

14

まとめ

報告・ディスカッション・授業フィードバックの中から議論の発展に資するものを紹介し、重要概念を復習

Class Format

対面式とする。

Recommendations for Private Study

・担当者のみならず、全員が毎週課題個所を熟読して、授業に臨むこと。
・積極的にディスカッションに加わるために、全員が事前にコメントや質問を用意して来ること。
・台湾に関する文献を積極的に読むこと。本シラバスの「参考書」欄に挙げた書籍を読むなどして、意識的に知識を身に付ける努力をすること。

Grade Evaluation Method

Kind Percentage Grading Criteria etc.
Final Examination (Written)

Report Examination
(A report to be submitted by the unified deadline)

Exams and/or Reports other than those stated above, and Continuous Assessment 
(Evaluation of Everyday Performance in Class)
100

授業への参加度(30%)
担当報告の内容(40%)
最終レポート(30%)

Grade Evaluation Method (Note)

【授業への参加度】 毎回の授業中あるいはLMSスレッドへのディスカッション参加・貢献度を見る。なお出欠に関しては、6回以上の欠席で不合格(F評価)とする。遅刻については、授業開始30分以内であれば遅刻、それ以降は欠席とみなし、遅刻3回で欠席1回とみなす。
【担当報告の内容】担当報告は2,3人で班を組んだグループ発表となり、内容の要約、重要語句の調査と説明、重要概念の議論、発展的調査で構成される。これらの内容を評価する。
【最終レポート】課題図書を踏まえ、授業で扱った議論に抱いた興味を発展させて書くものとし、2800字以上とする。

Advice to Students on Study and Research Methods

・本書は1920年代に書かれたため、現代と異なる日本語文章表現が散見される。専門用語や内容、当時の時代背景を反映した部分に難解な部分があるが、これらについては、授業で若林正丈著『矢内原忠雄「帝国主義下の台湾」精読』(岩波書店 2001)の関連個所を配布するので、突き合わせて読むと理解できる。授業でもこういった部分を積極的に出し合うので、事前に完璧に理解して授業に臨む必要はない。
・台湾社会について基本的な入門書を読むと、理解が大幅に進むので、個人で積極的に読むとよい。

Textbooks

Title Author Publisher ISBN Code Comment
帝国主義下の台湾 矢内原忠雄

Textbooks (Frequency of Use, Note)

①本書が本授業のメインテキストで、第1編の第1章~第5章の大部分を読む。②Amazon JapanのKindle版で響林社文庫の復刻版を購入でき、きわめて廉価である。③また、授業での補足資料として若林正丈『矢内原忠雄「帝国主義下の台湾」精読』岩波書店、2001年の該当箇所を配布する。

Reference Books

Title Author Publisher ISBN Code Comment
図説 台湾の歴史 周婉窈 平凡社 978-4582411096 (2013増補版)
台湾研究入門 若林正丈・家永真幸編 東京大学出版会 978-4130362771

Reference Books (Frequency of Use, Note)

台湾の歴史や台湾の社会の基礎的知識を押さえたい場合、これらの2冊が最も参考になる。授業で直接的に使用する予定はない。

Web Pages for Reference

How to Communicate with the Instructor In and Out of Class(Including Instructor Contact Information)

Learning Management System (manaba+R),Talk with Students

Other Comments

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/