授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
30780:[2025 秋セメスター]イスラーム世界の多様性(T) 2025 秋セメスター 月5 理工学部,食マネジメント学部,薬学部 仁子 寿晴 2

キャンパス

BKC

授業施設

コラーニングⅠ 301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

アラビア語圏・イスラーム圏の諸科学の内容を若干、文化交流史・比較文化に落とし込むかたちで講義を進める。取り上げる主題は翻訳・天文学・音楽・博物学・医学である。翻訳を主題とするのはやや意外に思われるかもしれないが、アラビア語圏ないしより広くイスラーム圏における科学を論ずる際には欠かすことのできないもので、それを語る上での前提だと諒解していただきたい。一般的に、科学はその思考精度を高めてゆけば我々から遠いものになるが、周りを見渡すと科学に係わらないものを探す方が難しい。講義で扱う内容は形は違えども全て我々が現在に眼にするものである。アラビア語圏・イスラーム圏でそれらをどのように捉え、実際に扱ってきたかを堪能していただきたい。

授業は、基本的に対面で行う。但し第一回授業への導入としてVOD授業に第一回授業の一週間前からmanaba+Rでアクセス可能にしておく。

キーワード:アラビア語圏、イスラーム圏、翻訳、天文学、音楽、博物学、医学

受講生の到達目標

①イスラーム圏の科学文化は、翻訳活動(ギリシア語・シリア語などからのアラビア語訳)に負うところが大きい。多様な言語文化のなかから科学文化が如何に生ずるのか、そのイメージを学生が獲得できる。
②天文学・暦学・数学・医学などは、人類に共通して不変のものと思われがちだが、各々の文化でそれら諸学の把握のし方、展開のし方、取り巻く環境は大きく異なる。文化によってそれら諸学が如何なるし方で存在するのかが違うことを学生が実感できる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
VOD授業

授業の概要

第一回授業への導入

1

共用語としてのアラビア語

リンガ・フランカ、アラビア語、科学言語、通商用語、宗教言語

2

アッバース朝期の文化・翻訳活動

ウマイヤ朝、アッバース朝、ササン朝ペルシア、多言語多文化社会、ギリシア文化、インド文化、ペルシア文化

3

翻訳の実態――ギリシア語・シリア語・アラビア語

Greek into Arabic, ネストリウス派キリスト教徒、ヤコブ派キリスト教徒

4

天体観測と天文台――イスラーム世界と中国の違い

王朝と天体観測の繋がり、幾何学的天文学と代数的天文学

5

暦の作成

ヒジュラ暦、マーリキー暦、朔、晦、太陰太陽暦、太陽暦、メトン周期、ユダヤ暦、ヤズデギルド暦、セレウコス暦、二十四節気説、占星術

6

天文表の作成

ズィージュ、プトレマイオス、三角法、天文定数、『アルカンド』、『スィンドヒンド』、トレド天文表、イルハーン天文表

7

キブラ(マッカの方向の決定)と時の制定

モスク、マムルーク朝、地理学、球面三角法、礼拝の時刻、漏刻

8

音律の作り方――イスラーム世界と中国の違い

ピタゴラス音律、十二平均律、クォーター・トーン、三分損益法、完全四度、完全五度、弦楽器、打楽器

9

キリンと麒麟

雑種起源説、キリン外交、ジャーヒズ、鄭和の南海遠征、蕃坊のムスリム商人、『天方至聖実録』

10

真珠の採取とその交易

ペルシャ湾、セイロン島の真珠採取、マルガリータ、飯含、医薬品

11

麝香・竜涎香・没薬

カーリミー商人、イスラーム圏の博物学的知識、品質に即した産地評価、ミイラと日本

12

病院の建設

王朝と病院、ワクフ、社会福祉施設、アイユーブ朝

13

ギリシア医学と預言者の医学

ガレノス、ムハンマド、医学研究、医療実践、現代の医療格差、ユーナーニー医学

 

14

医学理論と薬学

東のイスラーム世界の医学/薬学と西のイスラーム世界の医学/薬学

授業実施形態

第1~14回を対⾯にて実施。但し第1回の導入としてVOR授業を第一回の一週間前にmanaba+Rで公開する。

授業外学習の指示

講義で聞いた事項のうち興味があるものを積極的に調べてほしい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 100

定期試験では、10問出題してその裡の2問を選択して論述する形式の試験とする。以下二つの点に留意して評価する。
①講義内容を的確に把握して、問題が絞り込めているか。
②さまざまな資料に当たって自分なりの結論が導けているか。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/