授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
33991:[2025 春セメスター]実践経済演習Ⅱ(03) 2025 春セメスター 金4 経済学部 中島 英博 2

キャンパス

BKC

授業施設

アドセミナリオ403号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 1回生時に「基礎演習」、「実践経済演習Ⅰ」で修得した「アカデミック・ライティング」の学びを土台とし、その力をさらに発展させ、大学で経済学を学ぶために必要な「文章を読み解く力」や「論証力」、そして基礎的な「アカデミック・ライティング」の力の育成を目的とする。
 基礎的な文章作成の技術の指導には、15回の授業を通して複数回(7~8回)の課題レポートを課す。提出された課題レポートは添削して返却される。受講生は添削された文章を見直し、さらに完成文章を作成する――リライトする――形で、日本語ライティングの基礎力を養う。
 また、講義と演習を通して、読解の方法や思考の型や文章作成の技法等を段階的、体系的に学びつつ、経済学において必要となるレポートや学術論文の構造の理解や、「文章を読み解く力」を身につける。さらに、自らが書き手となるために必要となる「思考力」を養うために「問い」(課題設定)の基本的な枠組みと方法を理解する。また、文章作成に必要なパラグラフ・ライティングの基礎の修得も目指す。

受講生の到達目標

①基本的な議論(論証)とパラグラフ・ライティングの知識について理解し、それを用いて議論(論証)とパラグラフの構造を論理的に理解することができる(知識・理解)。
②基本的な日本語と論文のルールについて理解し、論文の構造やアウトラインを論理的に把握することができる(知識・理解)。
③議論(論証)とパラグラフ・ライティングについての知識を活用して、経済ないしは経済学を対象としたものごとを論理的に説明することができる(志向・判断)。
④経済学への学問的・研究的な興味関心を持ち、自ら調べ、意欲的に考える――疑問を抱き、問いを立てようとする――態度をもつ(関心・意欲)。
⑤トゥールミンの議論モデルを踏まえて経済ないしは経済学に関する論文のアウトラインが設計でき、2,000字以上の論文を書くことができる(技能・表現)。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

論文へのアプローチ(1):大学における学び:論文とは何か

【+R授業】新2回生対象履修登録ガイダンス
キーワード:学問の作法、問題提起、仮設(主張)、論証
①プレ課題提示、課題1提示
②論文とは、問題提起と仮説と論証からなることが理解できる。

2

論文へのアプローチ(2):レポート、論文とは何か

キーワード:一文一義、メタ言語、複文構造
①日本語尾文の特徴(単文、重文、複文)が理解できる。
②一文一義など、分かりやすい日本語の文を書くための技法が理解できる。

3

文章作法とパラグラフ・ライティング(1):論証と推論

キーワード:論理、文の接続、論証、推論
①プレ課題提示、課題2提示
②推論、論証と「文の接続関係」について理解できる。

4

文章作法とパラグラフ・ライティング(2):パラグラフ構造と論理の構造

キーワード:パラグラフ構造、トピック・センテンス、サポーティング・センテンス
①パラグラフ構造の基本構造を理解できる。
②論理と論証の構造的関係について理解できる。

5

論理と論証(1):論理とは何か、論証とは何か

キーワード:論理、文の接続、論証、推論
①課題3の提示
②論理と文の接続関係について理解できる。
③論証について理解できる。

6

論理と論証(2):トゥールミンの議論モデル

キーワード:主張と根拠、経験的事実、記述的主張と価値的主張
①論証のプロトタイプ――根拠と主張の関係――について理解できる。
②論証分から「主張と根拠」を抽出できる。

7

論理と論証(3):論拠

キーワード:根拠と論拠、経験的論拠、価値的論拠
①課題3のリライト、課題4の提示
②根拠と論拠の関係について理解できる。

8

論文へのアプローチ:「問い」を立てる技法

キーワード:「問い」=課題設定の意義、問いのブレイクダウン
①「問い」=課題設定のもつ意義が理解できる。
②「問い」をブレイクダウンする手法を身に付ける。

9

文献資料へのアクセスと参考文献リストの表記

キーワード:文献検索、あらまし読み、思考マップ
①課題4の振り返りとリライト
②図書館職員によるデータベースガイダンスにより、文献検索の手法を実践的に体験し、理解する。
③先行研究の収集の意義について理解する。

10

序論の意義と構成

キーワード:序論、問題背景、課題設定(問い)、仮説提示
①課題5(最終レポートの序論と参考文献)の提示
②序論の構成とその意義について理解できる。

11

引用の作法と技法

キーワード:剽窃、引用の手法、間接引用、直接引用
①剽窃と引用の違いを理解する。
②引用の手法と参考文献とのリンクの仕方を身に付ける。

12

文章作法とパラグラフ・ライティング(3):本論作成に向けた実践

キーワード:論文の典型構造(序論、本論、結論)、ロジカル・フラワー・マップ
①課題6(最終レポート第1稿)の提示
②論文の基本構造を理解し、それを自らのレポートに反映できる。
③ロジカル・フラワー・マップを理解し、それを活用できる。

13

批判的思考:反論と反駁

キーワード:事実とフェイク、反論とそれに対する反駁
①事実とフェイクを見分ける手法を理解できる。
②反論と反駁の論理について理解できる。

14

論文の技法:論文の完成と自己点検

キーワード:ルーブリック評価、論文評価の観点
①ルーブリックを用いて自身の論文を自己点検できる。
②自身のアカデミック・ライティングの個性と弱点を理解できる。

授業実施形態

対面での授業を基本とする。

授業外学習の指示

詳細は授業内で指示する。
おおむね2回に1回のペースで、授業の進行度合いに合わせた課題レポートを作成し、manaba+Rのレポートコーナーに提出してもらう。
提出された課題レポートは、ES、TAによって文章診断(添削)され、manaba+Rにて各受講生に返却される。それを参考にして、各人の文章能力の向上に努めてほしい。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

内訳:
経済ないし経済学をテーマとした2,000字以上のレポート作成:40%(詳細は授業の中で提示する)
7回実施予定の課題レポートや授業の理解・修得度の平常点評価:60%

成績評価方法(備考)

10回以上の出席をもって評価の対象とする。

受講および研究に関するアドバイス

本授業は、レポートや論文の作成能力をアップさせたいと思っている学生を対象とした授業です。文章作成の基礎的な知識を理解し、幾度も課題や演習を積み重ね、最終的に1編の論証型レポートを最終レポートして完成させていきます。「書く」ことに苦手意識をもっている学生には是非受講を勧めます。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
最新版 論文の教室 戸田山 和久 NHK出版 9784140912720 論文のアウトラインの作り方が丁寧に紹介されている。
新版 議論のレッスン 福澤 一吉 NHK出版 9784140885529 トゥールミンの議論モデルに基づいた「議論のルールブック」。議論、論証の構造が分かる実践的な本。
留学生と日本人学生のためのレポート・論文表現ハンドブック 二通 信子 ほか 東京大学出版会 9784130820165 レポート、論文作成のための辞書と参考書の役割を果たす本。実例も豊富で、レポート、論文を書くときの「座右の書」。
基礎から分かる論文の書き方 小熊英二 講談社 9784065280867 社会科学分野を対象にした論文の書き方指南書。内容は少々高度だが、対話形式で展開されておりわかりやすい。

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

立命館大学図書館「RIS(情報検索の手引き)」(https://www.ritsumei.ac.jp/lib/d08/010/)
新書マップ「4D」(http://shinshomap.info/)
CiNii Research「日本の論文を探す」(https://cir.nii.ac.jp/)

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/