授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
14424:[2025 秋セメスター]保険法(J) 2025 秋セメスター 火4 法学部 竹浜 修 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG301号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

保険は、交通事故や火災、地震、病気、ケガ、死亡などにより経済的負担が生じるリスクに備えるものである。保険法は、このようなリスクに対処するための経済制度である保険について、私法の観点から保険契約における権利義務関係を中心に規律している。本講義では、保険会社の運営に関する行政規制を定める保険業法についても必要な範囲で説明する。本講義は、保険法の体系に基づき、損害保険、生命保険、傷害疾病定額保険について、主として対面のレクチャー方式により解釈論的検討を行う。

授業内容に関する質問は、manaba+R等、オンラインでも受け付ける。

受講生の到達目標

1.商法・民事法の一分野としての保険法の体系的理解を得ることができる。
2.保険法の専門的な理解に基づき、その基本的な解釈・適用の能力を獲得することができる。
3.保険法は、保険会社と消費者との間の取引から企業間の取引まで幅広い法と強い関係を有するので、民法その他の民事法領域との関連を理解することができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

民法、商法、民事訴訟法など、民事法系科目を履修済みか、並行して履修することが望ましい。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

保険法総論(1)

経済制度としての保険制度、保険の基礎概念、保険の種類、保険類似制度との異同
+R授業は、manaba+Rを参照。

2

保険法総論(2)

保険契約の基礎概念、保険監督、保険取引の特色

3

損害保険契約の内容

利得禁止、被保険利益、損害保険契約の要素、超過保険、重複保険、一部保険、評価済み保険、新価保険

4

損害保険契約の成立

保険募集、告知義務、責任開始条項、遡及保険、保険料支払義務

5

損害保険関係の変動

危険の増加・減少、保険契約者の通知義務

6

損害填補の要件

保険事故と損害の因果関係、保険者免責条項、故意・重過失免責、地震・戦争免責

7

保険事故発生後の関係

事故発生の通知・説明義務、損害防止義務、保険代位、保険給付の履行期

8

保険担保・損害保険各論

保険金請求権の質入、物上代位、責任保険、被保険者の先取特権、自動車保険、海上保険

9

生命保険契約の内容

生命保険の種類、団体保険、他人の生命の保険、被保険者の同意

10

生命保険契約の成立

生命保険の募集、責任開始条項と責任遡及条項、保険料支払義務、承諾前死亡

11

告知義務

告知義務違反の要件、他保険契約の告知義務、告知義務違反の効果

12

生命保険関係の変動

保険金受取人の変更、相続と生命保険金請求権、契約者貸付、解約返戻金請求権の差押え、保険金受取人の介入権、保険契約者の任意解約権、重大事由解除

13

生命保険金の支払

被保険者の自殺、保険金受取人による被保険者故殺、公序良俗違反の生命保険契約、保険給付の履行期

14

傷害保険・疾病保険

保険事故概念、契約前発病不担保条項、複数原因の重複と因果関係、重複保険契約と道徳危険

授業実施形態

第1回から第14回の授業は、原則として対面授業とする。

授業外学習の指示

事前にテキストを予習しておくと、講義が大変理解しやすくなる。保険法判例百選等で判例を勉強しておけば、さらに理解が深まる。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

複数回実施する小テストの評価による。保険法の基本概念や基本的ルールの理解度、条文の解釈適用の正確性を基準に採点する。

成績評価方法(備考)

根拠条文、規定を明らかにして、適切な判例、学説および理論を理解していることが重要である。最後の小テストは、記述・論述式である。

受講および研究に関するアドバイス

保険法は、契約法の一種という面を有するので、民法の、とくに総則、債権法、契約法の学習が重要である。保険法という範囲で検討する法律上の条文数は、それほど多くはない。しかし、実際の約款規定などが重要な役割を果たしているので、それらを参照しながら学習する必要がある。実際の約款等は、資料として適宜配布するものもあるが、下記のように、各保険会社のHPで公開されていることが多いので、それを参照して欲しい。なお、六法は必携。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
保険法 第4版 山下友信=竹濵修=洲崎博史=山本哲生 有斐閣 978-4-641-22129-1 簡潔でスタンダードな教科書。第5版の刊行予定があり、本講義に間に合えば、第5版を使用する。

教科書(使用頻度、その他補足)

授業は、概ねテキストに沿って行うので、事前に読んでおくと理解がしやすくなる。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
保険法(上)、(下) 山下友信 有斐閣 978-4-641-13791-2, 978-4-641-13782-8 保険法に関する最新の体系書。新しい問題にも踏み込んで説明がある。
保険法解説 山下友信・米山高生編 有斐閣 978-5-641-13566-6 保険法制定後の生命保険と傷害疾病保険に関する注釈書
論点体系 保険法1、2〔第2版〕 山下友信・永沢徹編 第一法規 978-4-474-07224-4, 978-4-474-07225-1 保険法の注釈書(2冊本)
商取引法〔第8版〕 江頭憲治郎 弘文堂 978-4-335-31544-2 保険法についても簡潔に叙述されている。
保険法判例百選〔第2版〕 洲崎博史・後藤元編 有斐閣 重要判例の簡単な紹介と解説。2025年3月頃に発刊予定
保険法入門 日経文庫 竹濵 修 日本経済新聞出版社 978-4-532-11198-4 一般向けの新法の簡潔・明瞭な解説書

参考書(使用頻度、その他補足)

入門書を除き、上記の参考書はいずれも相当に高度な内容をもっており、講義を聴きながら、疑問などを解決する際に活用してもらいたい。

参考になるwwwページ

金融庁、生命保険協会、損害保険協会、(公財)生命保険文化センター、(公財)損害保険事業研究所などのHPが参考になる。実際の保険約款については、各保険会社のHPで公開していることが多いので、それらを参照して欲しい。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/