授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
11482:民法Ⅱ(債権各論)(JA) 2021 春セメスター 月4,火2 法学部,産業社会学部,国際関係学部,文学部,映像学部 谷本 圭子 4

キャンパス

衣笠/衣笠

授業施設

存心館ZS201号教室/存心館ZS201号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 この授業では、民法第3編「債権」のうち、第1章「総則」中の「債務不履行責任」、第2章「契約」、第3章「事務管理」、第4章「不当利得」、第5章「不法行為」を学ぶことになりますが、特に、契約とこれに関わる債務不履行責任・不法行為が講義の主たる対象となります。契約も不法行為も、私たちの日常生活と密接に係わる制度ですので、身近に感じながら受講することができると思います。とはいえ4単位科目ですので、授業の進度はかなり早く感じることでしょう。できるだけわかりやすく講義を行いたいと思いますが、分からないことを残さないように、復習を心がけてください。

   なお、定期試験及び提出課題に対して全体講評を行います。

受講生の到達目標

 以下に記載した能力を獲得することです。
① 制度の存在理由を理解することができる。
② 条文の要件・効果および判例の意味を正確に理解することができる。
③ ②を具体的な事案に適用し、自らの考えに基づいて妥当な解決を導くことができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

民法Ⅰα、民法Ⅰβを受講していることが望ましいでしょう。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1~2(この数字は対面授業を想定した場合の授業回数を示すものである。WEBで実施する授業においては、全体としてこの15回分の内容を実施する。)

契約法総論
契約とは、契約法の基本原則、契約の種類

契約の成立
申込と承諾、その他

3~4

契約の効力
  

基本的効力、債権の効力、同時履行の抗弁

5

債務不履行・履行の強制

履行遅滞、履行不能、受領遅滞

6~7

契約の解除・危険負担

催告解除、無催告解除、解除の効果

8~9

損害賠償請求

基本的要件、填補賠償、賠償の範囲、賠償額の算定、減額調整、安全配慮義務

10

売主の契約不適合責任

追完請求権、代金減額請求権

11~12

 贈与・売買・交換

一般の贈与、特殊の贈与
売買の一方の予約、手付、買い戻し

14~15

賃貸借

賃貸借の効力・対抗力、敷金、信頼関係破壊の法理、借地借家法

16

消費貸借・使用貸借

準消費貸借、利息制限法

17

雇用・請負・委任・寄託・組合・その他の契約

役務提供型契約の成立・効力

18

定型約款・第三者のためにする契約

定型約款中の個別条項の合意擬制、不公正な個別条項、定型約款の内容表示・変更

19~21

不法行為総論・一般的不法行為の要件

制度の意義・目的、故意・過失、権利・利益侵害、因果関係、損害、責任否定事由

22~25

不法行為の効果

請求権者、賠償の範囲、賠償額の算定、差止請求

26

特殊の不法行為(1)監督義務者の責任
 

責任無能力者の監督義務者の責任

27

特殊の不法行為(2)使用者責任その他
 

使用者責任、土地工作物責任、動物占有者の責任、運行供用者責任、製造物責任

28

共同不法行為

要件・効果

29

事務管理

要件・効果

30

不当利得

要件・効果-法律上の原因・受益・損失・因果関係

授業実施形態

【BCP レベル 1〜2 の場合】
対面授業を原則とし、教室に来れない理由のある者に対してライブ配信を提供し、更にやむを得な
い理由により当該授業の時間にライブ配信も含め受講できなかった者に対し、録画データ等の授
業資料をオンラインで提供する。
原則として、すべての授業回でこの形態で実施する。オンラインでの授業資料の提供はmanaba+R上で行う。

【BCP レベル 3~4 の場合】
この授業が予定されている曜日時限にオンラインでライブ配信形式で実施する。

授業外学習の指示

 講義を聞いて理解できなかったことや理解しづらかったことについて、教科書を用いて理解できるまで復習をしてください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 60

定期試験が実施できない場合は、定期試験に代えて定期試験機関にオンラインで試験を実施する。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
40

小テストを複数回実施する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

改正民法の条文は必ず授業で持参すること。講義内容が多いので、分からない箇所を放置せずに、教科書で復習して確認するようにしてください。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
新プリメール民法4 青野博之・谷本圭子・久保宏之・下村 法律文化社

教科書(使用頻度、その他補足)

講義において使用しますので取得しておいてください。改正民法に基づいて叙述された教科書で、授業担当者も執筆しています。平易に記述されているので、講義においてのみでなく、予習・復習にも役立ててください。

参考書

参考書(使用頻度、その他補足)

初回授業で説明します。

参考になるwwwページ

法務省法制審議会民法(債権関係)部会のHP
 http://www.moj.go.jp/shingi1/shingikai_saiken.html
※部会の議事録等を読むことができますので、なぜ改正法の内容はこのようなものとなったのかを詳細に知ることができます。

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html