授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
30055:歴史観の形成(G1) 2022 春セメスター 金2 経済学部,食マネジメント学部,スポーツ健康科学部 桂島 宣弘 2

キャンパス

BKC

授業施設

コラーニングⅠ 305号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

世界史・東アジア史の理論を中心に最新の歴史理論・歴史観について講述する。話題の中心となるのは17~20世紀前半期の日本の歴史であるが、可能な限り全時代・世界全体について言及する。世界史の動向・東アジア史の動向自体について俯瞰し、日本史もそれと密接に関連しながら展開されていったことについて理解を深めていきたい。

受講生の到達目標

①様々な歴史観を知り、それらが人々にいかなる影響を与えてきたのかについて理解する。
②「世界史の構造・東アジア史の構造」を俯瞰できる諸理論について理解する。
(ナショナリズム論・オリエンタリズム・マルクス主義・アナール学派・世界システム論・「近世帝国」論・「世界史の構造」など)
③上記諸理論に関わる重要文献について、その意義や問題点などについて理解する。
④とりわけ日本近世~近代の歴史について、上記に立って考えることができる。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

歴史学を学ぶにあたり
「歴史的事実」とは何か。「歴史学」の「枠組み」の作為性と歴史性。「内外史観」

「歴史哲学」に学びながら、近代歴史学に横たわる歴史観の歴史性について講述する。
第1回目は感染状況に関わりなくメディア授業(録画配信)のみとなる。

2~3

「他者」としての徳川時代人①②

古写真、外国人の見た徳川時代人、人口、人生とライフサイクル、言語、骨格や外貌、宗教(仏教、儒教、民間信仰)、死生観、時間意識などに言及し、果たしてわれわれは徳川時代人と「対話」可能なのかについて考える。対面と録画配信を併行して実施するが、感染状況によっては録画配信のみの授業となる(以下同)。

4

王朝史の特質

徳川時代の王朝史書の特質。
『日本外史』『読史余論』『大日本史』等の特質を講述する。

5

自国史の前提=ナショナリズムの成立

18世紀の世界で起こったこと、資本主義の成立とナショナリズム・国民国家の形成等について、アンダーソン『想像の共同体』等の議論を紹介しながら考える。また、日本ナショナリズムの生成についても講述する。

6

一国史の成立

国史編纂の動向。ヨーロッパ啓蒙史学。ドイツ歴史主義。明治期歴史学者群像。

7

日本という言説

日本はどのように記述されるのか。オリエンタリズム。日本思想史学の技法。「日本の特質」はどのように語られるのか。

8

世界史という言説

われわれの世界史の捉え方。王朝時代ヨーロッパにおける世界史の叙述。近代歴史学・世界史の成立。ドイツ歴史主義。

9

マルクス主義歴史学

マルクス主義歴史学の概要(唯物史観、発展段階)。日本におけるマルクス主義歴史学(「講座派」)。20世紀歴史学。

10

現代の歴史理論

アナール学派(ブローデル、第三世代)。ウォーラステインの世界システム論。柄谷行人の「世界史の構造」について概観する。

11

日本史を世界史・アジア史から捉える

モンゴル帝国の画期性。ポストモンゴル帝国と「近世帝国」。「近世帝国」の特質。

12~14

トランスナショナル・ヒストリー(「近世帝国」内の徳川時代)①~③

豊臣秀吉の朝鮮侵略、「鎖国」の虚妄、明清交替の波紋、徳川時代の儒学・朱子学とは何か。転機としての18世紀。「内憂外患」の時代。日本の「近世帝国」からの離脱。

15

まとめ

講述してきた内容の復習。
最終的には、われわれは、何処にいるのかを考える。
及び最終小テストについての解説。

授業実施形態

【BCP レベル 1~2】
・第1回はメディア授業(録画配信)にて実施する。URL等は「manaba+R」で通知する。
・第2or3回〜15 回を対⾯にて実施
・事情により、対⾯での出席ができない学⽣のために、毎回録画による配信も⾏う。URL等は「manaba+R」で通知する。
【BCP レベル 3~4】
(メディア授業)
メディア授業で実施する。録画の配信。URL等は「manaba+R」で通知する。





授業外学習の指示

講義で触れた参考文献については、自分自身で学習を深めておくこと。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 0

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)
0

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

60点:
1~15回 メディア授業出席の場合は、「manaba+R」上での「小テスト」欄の問題に正答したかどうかでチェックする。1回4点☓15回。対面授業出席の場合は、カードリーダーでチェックする。1回4点。

40点:
15回目の授業後に、manaba+R上での「小テスト」欄の最終問題に回答すること。1問1点☓40問を予定(変更あり)。

【BCP レベル 3~4に変更となった場合】
BCP レベルが 3~4に変更となった場合においても、成績評価方法は変更しない。

成績評価方法(備考)

なお、毎回実施される「小テスト」は、授業中にのべたキーワードを選択する問題となる。
15回目の授業後の最終問題では、以下に関わる問題が出題される。
①様々な歴史観について理解しているか。
②「世界史の構造・東アジア史の構造」を俯瞰できる諸理論について理解しているか。
③上記諸理論に関わる重要人物・文献について、概略を理解しているか。
④日本徳川時代の歴史について、上記に立って考えることができるか。

受講および研究に関するアドバイス

授業で紹介された参考文献に馴染んでおくこと。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
思想史で読む史学概論 桂島宣弘 文理閣 978-4-89259-841-8

教科書(使用頻度、その他補足)

授業内で教科書を読むことはないが、授業内容はほぼ全て教科書に準拠しているので、予習・復習に活用してほしい。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
世界史の構造 柄谷行人 岩波書店 4000236938
想像の共同体 アンダーソン 書籍工房早山 9784886115089
自他認識の思想史 桂島宣弘 有志舎 9784903426174

参考書(使用頻度、その他補足)

詳しくは毎回教室で指示する。

参考になるwwwページ

http://www.ritsumei.ac.jp/~katsura/(桂島のホームページ)

この科目は、教養教育における6つの科目群のうち、「立命館科目」に位置付けられています。詳しくは、http://www.ritsumei.ac.jp/liberalarts/course/course-r.html/

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

授業は全てパワポを用いるが、そのPDF版は各自でmanaba+Rからダウンロードすること。
なお、授業がメディア授業となった場合の質問は当該回の「小テスト」欄で受け付け、回答については「manaba+R」の「コースニュース」欄にUPするか、直近の対面授業で応えることとしたい。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html