授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15027:[2025 秋セメスター]生命科学と倫理(J) 2025 秋セメスター 火5 法学部 川端 美季 2

キャンパス

衣笠

授業施設

明学館MG202号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

人間の生死に関わる問題は、新しい医療技術の導入のたびに、倫理的、社会的、法的な問題が生じています。現代社会はこうした生命科学や生死に関わる科学技術をどのようにとらえ、どのように関わってきているのでしょうか。この授業では、生と死のテクノロジーに着目して、現代社会の日々の日常のなかで営まれている複雑な生と社会のありようについて再考しようとするものです。
この講義では、毎回の授業でみなさんにコミュニケーションペーパーを書いてもらいます。各テーマにそって毎回フィードバックを行い、学生と教員との双方向授業、さらに学生間のマルチ方向の交流を行います。

今回の授業の進め方については授業実施形態を必ず確認してください。
この講義では理解を深めるために、なるべく映像資料の使用をしたいと思っています。また特定のテーマに詳しいゲストスピーカー講演の機会も持つ予定です。この点についても初回で説明します。
場合によっては、シラバスにある映像資料とは別のもので講義を行うこともあり得ます。

受講生の到達目標

①生命科学に関する倫理的問題を理解し、自分の言葉で説明できるようになる。
②生命科学や科学技術の意義や問題を社会的な関連の中で捉える。
③生命科学をめぐる様々な倫理的問題について、自ら課題を発見・設定する。
④受講生間で協働しながら、自発的に課題解決に取り組む姿勢を身につけることを目指す。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回

イントロダクション

授業の進め方、目的、内容、評価、注意点について解説する。

第2回

エンハンスメントの課題(1)

身体改造における問題や社会的背景について考える。

第3回

エンハンスメントの課題(2)

『ガタカ』を鑑賞し、問題点を挙げる。

第4回

エンハンスメントの課題(3)

『ガタカ』を鑑賞し、身体改造の問題について考える。

第5回

エンハンスメントの課題(4)【+R授業】

遺伝の問題や遺伝子治療・ゲノム編集技術について知る。

第6回

エンハンスメントの課題(5)

身体や遺伝に対する欲望の背景について、ゲストスピーカーの講演から、考察を深める。

第7回

生殖をめぐる科学と倫理(1)

現代の生殖技術の問題と背景について解説する。

第8回

生殖をめぐる科学と倫理(2)

中絶の技術や歴史背景や事件、議論から、問題を抽出する。

第9回

生殖をめぐる科学と倫理(3)

卵子提供、精子提供など第三者がかかわる生殖医療の歴史と問題を考える。

第10回

生殖をめぐる科学と倫理(4)

代理母など第三者がかかわる生殖医療の歴史と問題を考える。

第11回

社会と生命科学(1)

障害と生命科学・医療技術について生存学の観点を取り入れながら、考える。

第12回

社会と生命科学(2)

ジェンダーと生命科学・医療技術について生存学の観点を取り入れながら、考える。

第13回

生殖をめぐる倫理と社会(1)

出生前診断をはじめとする、産まれる前の子の選別をめぐる諸問題について、映像をみながら解説する。

第14回

生殖をめぐる倫理と社会(2)

生殖医療をめぐるトピックをあげ、背景となる社会について考える。

授業実施形態


【授業形態】
【+R授業】は授業の前半部でおこないます。詳細については、manaba+Rにて周知します。
基本的には対面で講義をおこないますが、状況によって変更もあり得るので、manaba+Rで、その都度授業形式についてアナウンスします。とりこぼしのないように確認すること。

【備考】
※対面授業の出席が難しい等、学生から申し出があった場合、メディア授業受講の配慮を行う。
※受講登録の結果によっては、出席調整またはメディアを利用した授業に切替えを行う場合がある。


授業外学習の指示

受講生のみなさんに自発的かつ自覚的に考える姿勢を求めます。
講義では考えるきっかけとして、映像資料や文献資料などを用います。資料は毎回提示しますので、関連文献をぜひ読んだり探したりしてみてください。
また講義のテーマは日々のニュースや日常生活のなかに必ず見つけることができます。感覚を研ぎ澄ませて、身の回りで起きている出来事に注意を払って考える習慣を身につけてください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 50

到達目標に対して、授業の理解度と答案の論理的構成を特に重視して評価する。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
50

毎回の授業でコミュニケーション・ペーパーの提出をしてもらい、その内容で評価する。

成績評価方法(備考)

コミュニケーションペーパーの内容が授業内容を踏まえていないものであったり、いい加減である場合、それは積極的に受講していない態度とみなし、平常点評価における授業参加態度の範囲で評価をマイナスにしますので、十分に気をつけてください。
また大学の規定にのっとり授業参加を一定数していないものは、最終課題を受ける資格がないものとしてみなします。
コミュニケーションペーパーおよび定期試験の注意点は、講義内でアナウンスします。

受講および研究に関するアドバイス

積極的に授業に参加する姿勢を求めます。
その他の点については、授業外学習の指示を読んでください。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

特定の教科書は用いず、毎回の授業でレジュメを配布します。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
はじめて出会う生命倫理 玉井真理子・大谷いづみ 編 有斐閣 9784641124202
妊娠を考える「からだ」をめぐるポリティクス 柘植あづみ NTT出版 978475714164
こわれた絆――代理母は語る ジェニファー・ラール、メリンダ・タンカード・リースト、レナーテ・クライン編(柳原良江訳) 生活書院 9784865001488
優生学と人間社会――生命科学の世紀はどこへ向かうのか 米本昌平・松原洋子・橳島次郎・市野川容孝 講談社現代新書 9784061495111
新装版ナチスドイツと障害者「安楽死」計画 ヒュー・G・ギャラファー著 長瀬修訳 現代書館 9784768457979
こんな夜更けにバナナかよ 渡辺一史 北海道出版社 9784894532472

参考書(使用頻度、その他補足)

参考書については購入する必要はありませんが、関心のあるものは読んでみてください。そのほか参考文献については、授業内でその都度提示します。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

授業内で学生・教員間のコミュニケーション方法についても説明します。
またこの講義は双方向授業であり、社会状況や受講生の反応をみてすすめるため、必ずしもシラバス通りに進むものではありません。
【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/