授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
15217:[2025 秋セメスター]社会保障政策 (S) 2025 秋セメスター 月2 産業社会学部 鎮目 真人 2

キャンパス

衣笠

授業施設

以学館IG302号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

本講義では、社会保障と社会福祉について、制度の機能や理念、制度の課題、制度の改善の方向性について解説する。具体的な内容は以下の通りである。
(1) 社会保障制度の範囲:①社会保障制度の対象、②社会保障制度の体系(社会保険、公的扶助、公衆衛生・医療、社会保障関連制度)、
(2) 社会福祉の理念:①障害概念、② 障害文化、③脱施設化
(3) 社会保障制度の機能と制度:①機能一般(生存権・最低生活の制度的保障、所得再分配、生活と経済の安定化、社会的統合)、②社会保険制度
(4) 社会保険制度の問題:①年金制度、②医療保険制度
(5) 社会保障制度の構築:①社会保障財政、②社会保障制度の選択
授業の方法としては、社会保障の理念や制度はオンデマンド型授業により解説し、その理解を前提にして、対面授業において、制度の課題やそれへの対応策について考察する形式となる。

受講生の到達目標

本講義は現在の日本の社会保障・社会福祉制度を体系的に把握し、その現代的課題について考察することを基本目標とする。具体的な達成目標は以下の通りである。
 (1) 社会福祉の理念に関して理解を深め、多様な個人が生きやすい社会のあり方について考察する力を身に着ける。
(2)外国の社会保障制度を取り上げ、日本の社会保障制度との相対比較を行う素養を身につける。
(3) 社会保障制度の課題として取り上げられている様々なトピックス-社会保障費の「国民負担率増大抑制」論、「高齢化社会危機」論、「公的年金加入の損得」論など-を概観し、制度の課題について理解を深め、課題に対する解決策を考察する力を培う。

事前に履修しておくことが望まれる科目

社会福祉概論を並行履修していることが望ましい。

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
+R授業<オンデマンド>

オリエンテーション、社会保障制度入門

授業の進め方、社会保障制度の範囲(社会保障制度の種類、直接給付と規制)、社会保障制度が必要になる理由

1<対面>

社会保障の理念(1.1)―社会福祉と対立する概念―

社会防衛思想、優生思想、出生前診断

2<対面>

社会福祉の理念(1.2)―障害概念の把握―

障害当事者運動と自己決定

3<対面>

社会福祉の理念(2.1)―障害文化―

インペアメント、ディスアビリティ、医療モデル、社会モデル、ろう文化、社会モデルの構築

4<対面>

社会福祉の理念(2.2)―社会モデルの課題―

バリアフリー、脱施設化、グループホーム

5<オンデマンド>

社会保障制度の機能(1.1)

選別主義と普遍主義、社会保障制度の機能、少子高齢化と子育て支援

6<対面>

社会保障制度の機能(1.2)

ワークライフバランス、ファミリーフレンドリー企業

7<対面>

社会的不平等の現状とその要因(1.1)

社会階層、経済資本、文化資本、所得再分配制度、アファーマティブアクション、子どもの貧困

8<対面>

社会的不平等の現状とその要因(1.2)

児童扶養手当、貧困の連鎖、社会的投資

9<オンデマンド>

社会保険制度:年金保険(1.1)

国民年金、厚生年金

10<オンデマンド>

年金制度の問題点(1.2)

年金制度の空洞化、世代間の保険料負担と給付の問題

11<オンデマンド>

社会保険制度:医療保険(1.1)

地域保険、被用者保険

12<オンデマンド>

医療保険制度の問題点(1.2)

皆保険体制の空洞化

13<オンデマンド>

社会保障財政の現状と問題

社会保障給付費、国民負担率、「高齢化社会=危機」論、「純負担」、社会保障制度への投資効果

14<対面>

社会保障・社会福祉制度のゆくえ

社会保障制度発展の要因、福祉国家の類型(E・アンデルセンによる福祉国家類型と日本の類型)、国民の選択

授業実施形態

授業スケジュールに記載の通り、本講義は対面とオンライン(オンデマンド)で実施する。【+R授業】第1回授業と関連して、授業の進め方、出席方法、成績評価など詳細については、manaba+Rにて周知する。

授業外学習の指示

授業前にmanaba+Rに掲載する該当回の講義資料(新聞記事)を読むことを必須とする。授業内で指示する課題について、manaba+R上で感想、ミニレポート等を課す。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記) 30

授業内容に関して適切な理解と正確な知識が身についているかどうかを基準に評価する。

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
70

manaba+R等を通じ、授業で配布する資料(新聞記事)に関する感想、小テスト等の課題を毎回課し、それらの内容に応じて評価する。

成績評価方法(備考)

授業では講義内容に関する感想、小テスト、ミニレポート等を課す。原則として、それらの提出が3分の2以上であること、および、期末テストを受験者しているという条件を満たしていない場合は成績評価の対象としない。

受講および研究に関するアドバイス

本講義は社会保障・福祉に関する制度・政策系科目の基礎となるものである。本講義を履修後、他の制度・政策系科目を履修することが望ましい。また、社会保障の問題について当事者意識を持ち、自分なりにその解決策が提示できるように積極的に学習することが求められる。

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
社会福祉学 平岡公一、杉野昭博、所道彦、鎮目真人 有斐閣 4641053766

教科書(使用頻度、その他補足)

①教科書は講義やレジュメの内容を解説した内容となっているため、レジュメととともに授業理解のために使用、②レジュメとともに授業理解用の教材として使用、③利用頻度は随時。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
比較福祉国家 鎮目真人、近藤正基編 ミネルヴァ書房 4623066622

参考書(使用頻度、その他補足)

①講義・レジュメの理解のための補助教材、②講義・レジュメの理解のための補助教材、③必要に応じて参照。

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話,その他(教員より別途指示)

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/