授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
11225:論文作成の技法 (W1) § 11226:特殊講義(専門Ⅹ)(W1) 2024 春セメスター 水4 映像学部 竹村 朋子 2

キャンパス

OIC

授業施設

H221セミナールーム

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

 大学で学ぶために必要な「文章を読み解く力」や「論証力」、そして基礎的な「アカデミック・ライティング」の力の育成を目的とする。
 基礎的な文章作成の技術の指導には、15回の授業を通して複数回のレポートを課す。提出されたレポートは添削して返却される。受講生は添削された文章を見直し、更に完成文章を作成する(リライトする)形で日本語ライティングの基礎力を養う。
 また、講義と演習を通して、読解の方法や思考の型や文章作成の技法等を段階的・体系的に学びつつ、大学教育課程を通じて必要となるレポートや学術的な論文の構造の理解や「文章を読み解く力」を身につける。さらに、自らが書き手となるために必要となる「思考力」を養うために「問い」の基本的な枠組みと方法を理解する。また、文章作成に必要なパラグラフ・ライティングの基礎の習得も目指す。

受講生の到達目標

①基本的な議論(論証)とパラグラフ・ライティングの知識について理解し、それを用いて議論(論証)とパラグラフの構造を論理的に把握することができる。(知識・理解)
②基本的な日本語と論文のルールについて理解し、論文の構造やアウトラインを論理的に把握することができる。(知識・理解)
③議論(論証)とパラグラフ・ライティングについての知識を活用して、ものごとを論理的に説明することができる。(思考・判断)
④学問的・研究的な興味関心を持ち、自ら調べ、意欲的に考える(疑問を抱き、問い立てようとする)態度をもつ。(関心・意欲)
⑤トゥールミンの議論モデルを踏まえて論文のアウトラインが設計でき、1600字の論文を書くことができる。(技能・表現)

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
1

論文へのアプローチ(1)大学における「学び」 論文とは何か

◆キーワード:学問の作法/問題提起・仮説(主張)・論証
①プレ調査
②論文とは問題提起と仮説と論証からなることが理解できる。

2

文章作法とパラグラフ・ライティング(1) 文を書くときの工夫

◆キーワード:単文/重文/複文/一文一義
①日本語の文の特徴(単文・重文・複文)が理解できる。
②「一文一義」など,わかりやすい日本語の文を書くための技法が理解できる。

3

文章作法とパラグラフ・ライティング(2) パラグラフの構造とルール

◆キーワード:パラグラフ/トピック・センテンス/サポート・センテンス/コンクルーディング・センテンス/1パラグラフ・1トピック
①パラグラフの重要性とその構造が理解できる。
②論証型のパラグラフ構造が理解できる。

4

文章作法とパラグラフ・ライティング(3) パラグラフのつくり方①

◆キーワード:パラグラフの構造化/パラグラフの型
①論証をパラグラフ構造で書くことができる。
②論証型以外の「パラグラフの型」が理解できる。

5

論理と論証(1)論理とは何か 論証とは何か

◆キーワード:論理/文の接続/論証/推論
①論理と「文の接続関係」について理解できる。
②論証について理解できる。

6

これまでの振り返りと確認

◆キーワード:「一文一義」/パラグラフ/論理と論証

7

論文へのアプローチ(2) 引用と剽窃 情報収集の方法

◆キーワード:引用の仕方/剽窃/参考文献の揚げ方/資料収集の方法
①剽窃と引用の違いを知り,引用の仕方や参考文献の書き方が理解できる。
②情報機器や図書館を利用した情報・資料の収集方法が理解できる。

8

論文へのアプローチ(3) 「問い」の技法 「問い」の形式 「問い」の展開

◆キーワード:問いの定式化/問いのブレイクダウン/問いと答えのフィールド
①「問い」のもつ意味と重要性を理解できる。
②「問い」のブレイクダウンの方法を活用して自らの「問い」をブレイクダウンできる。

9

論文へのアプローチ(4) 情報収集の実践

◆キーワード:引用の仕方/剽窃/参考文献の揚げ方/資料収集の方法
①剽窃と引用の違いを知り,引用の仕方や参考文献の書き方が理解できる。
②情報機器や図書館を利用した情報・資料の収集方法が理解できる。

10

文章作法とパラグラフ・ライティング(4) パラグラフのつくり方②

◆キーワード:パラグラフの揃え方/既知から未知へ/直列型/並列型/統一型
①パラグラフを揃えて書く方法が理解できる。
②既知から未知へとつなぐ三つの型(直列型・並列型・統一型)が理解できる。

11

論文の技法(1) 論文の構造

◆キーワード:論文の典型構造(序論・本論・結論)/背景・問題・主張(仮説)・根拠・論拠・結論
①論文の典型構造が理解できる。
②ロジカル・フラワー・マップが活用できる。

12

論理と論証(2) トゥールミンの議論モデル

◆キーワード:論拠/価値的論拠と記述的論拠/Learning Through Discussion
①トゥールミンの議論モデルの構造が理解できる。
②論拠について理解し,論証文から論拠を推定できる。

13

論文の技法(2) 〈議論〉の評価

◆キーワード:根拠の確かさ/論拠の妥当性/論文相互診断
①根拠の的確性を評価できる。
②論拠(価値的論拠と記述的論拠)を評価できる。

14

論文の技法(3) 反論と反駁

◆キーワード:想定される反論/反論への反駁
①反論と反駁について理解できる。
②反論を想定することができ,その反論に反駁することができる。

15

論文の技法(4) 論文の自己点検

◆キーワード:論文のルーブリック/評価の観点
①論文のルーブリックを用いて自己点検する方法が理解できる。
②ポスト調査

授業実施形態

全ての回を対面で実施する。

授業外学習の指示

授業内で指示する。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

60%:課題レポート等により、授業の理解度や修得度を評価する(到達目標①②③に対応)。
40%:期末レポートにより評価する。内容はおって指示する(到達目標④⑤に対応)。

成績評価方法(備考)

2/3以上の出席をもって評価の対象とする。
課題レポートと期末レポートの評価基準は重要な授業内容であるため、授業中おって提示する。

受講および研究に関するアドバイス

 レポートや論文を初めて作成することになる初年次生、またレポートや論文の作成力をさらにアップしたいと思っている初年次生を対象とした授業です。
 文章作成の基礎的な知識を理解し、課題や演習を積み重ね、最終的には1編の論証型レポートを完成させていきます。
 大学の授業では、必ずレポートや論文等を書くことになります。だからこそ、「書く」ことに苦手意識をもっている初年次生には、ぜひ受講することを勧めます。
 なお、授業内ではMicrosoft wordを使用してレポート作成することを前提に話を進めます。それ以外の文書作成ソフトを使ってレポートを作成しても特に問題はありませんが、書式の設定などでうまくいかない事態が生じた場合には、適宜、教員に相談してください。

教科書

教科書(使用頻度、その他補足)

 科目独自のワークブックを使用するため、授業内で配布。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
新版 論文の教室 戸田山和久 日本放送出版協会 9784140911945 論文のアウトラインの作り方が丁寧に紹介されている
議論のレッスン 福澤一吉 日本放送出版協会 9784140880258 トゥールミンの議論モデルに基づいた「議論のルールブック」。議論・論証の構造が分かる実践的な本。
留学生と日本人学生のためのレポート・論文表現ハンドブック 二通信子他 東京大学出版会 9784130820165 レポート・論文作成のための辞書と参考書の役割を果たす本。実例も豊富で、レポート・論文を書くときの「座右の書」。

参考書(使用頻度、その他補足)

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

コミュニケーションペーパー,manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:http://www.ritsumei.ac.jp//students/pathways-future/course/curriculum.html