授業科目名 年度 学期 開講曜日・時限 学部・研究科 全担当教員 単位数
12818:[2025 秋セメスター]IR18‐DJ208 国際関係学セミナー(RH) 2025 秋セメスター 月2 国際関係学部 星野 郁 2

キャンパス

衣笠

授業施設

恒心館KS207号教室

授業で利用する言語

日本語

授業の概要と方法

【+R授業について】
9月20日までにmanaba+Rのコースニュースに+R授業の案内を掲載する。必ずmanaba+Rのコースニュースを確認すること。

国際関係学セミナーでは、国際関係学に関する古典文献を輪読することになっているが、2025年度の授業では、2019年に出版されたテキスト(ブランコ・ミラノヴィッチ(西川訳)『資本主義だけ残ったー世界を制するシステムの未来』みすず書房』を使う。同書は、資本主義に対抗するシステムとされた社会主義が崩壊し、冷戦体制が終焉した後、結局資本主義だけが唯一の社会経済システムとして残ったとする。但し、この生き残った資本主義には二つのタイプがあり、一つは、アメリカに代表されるリベラル能力型資本主義であり、もう一つは、中国に代表される政治的ないし権威主義的資本主義であるとされる。もっとも、アメリカ流の資本主義も、中国流の資本主義も、不平等の拡大や腐敗・分断の進行という病理を抱え、かつ米中両国は激しい覇権争いを演じている。同書では、資本主義がどのような経緯を経て、このような二つのタイプのシステムに行き着いたのか、それぞれはどのような長所と短所を抱えているのか、そして今後の世界において望ましい資本主義とはどのようなものであるべきかを論じている。同書は、エコノミスト誌やフィナンシャル・タイムズ紙、フォーリン・アフェアーズ等で高い評価を得ている。本授業では、同書の輪読を通じて、資本主義の歴史的変遷と現状の課題、今後の行方について学んでもらう。

受講生の到達目標

・資本主義の成立・発展から、社会主義との対抗を経て、資本主義が唯一の社会経済システムとなった歴史的経緯について学ぶ。
・今日の資本主義には、大きく分けてアメリカ型と中国型の二つのタイプが存在しており、それぞれに長所と短所を抱えていることを理解する。
・アメリカ型資本主義と中国型資本主義は、今日の世界で支配的な社会経済システムとなっているが、両者は共に深刻な課題・問題を抱えており、より良い社会経済システム創造の必要性が高まっていることを理解する。

事前に履修しておくことが望まれる科目

授業スケジュール

授業回数/
担当教員(複数担当の場合)
テーマ
キーワード・文献・補足事項等
第1回

ガイダンス及び授業準備

授業内容や到達目標、授業の狙いについての趣旨説明、スケジュール確認、報告グループ分けと分担割り当て

第2回から第7回

テキスト報告と討論、解説・コメント

1 冷戦後の世界のかたち
 資本主義はただ一つの社会経済システムである
 アジアの台頭と世界の再均衡化
2 リベラル能力資本主義
 リベラル資本主義の特徴
 システム的な不平等
 新たな社会政策
 上位層は自己永続的か
3 政治的資本主義
 共産主義の歴史的位置付け
 第三世界が資本主義化するためになぜ共産主義革命が必要とされたのか
 政治的資本主義のおもな特徴
 中国の不平等についての考察
 政治的資本主義の持続性とグローバルな魅力

第8回

中間総括

テキスト前半の振り返り、テキストで扱ったテーマに関するビデオの視聴

第9回から第14回

テキスト報告と討論、解説・コメント

4 資本主義とグローバリゼーションの相互作用
 労働と移民
 資本とグローバル・バリューチェーン
 福祉国家ー生き残るために
 世界に広がる腐敗
5 グローバル資本主義の未来
 超商業化資本主義では道徳観念の欠如が避けられない
 原子化と商品化
 技術進歩に対する根拠のない不安
 豪奢で快楽に満ち

授業実施形態

第1回から第14回まで、原則対面で実施する。

授業外学習の指示

授業の内容を十分理解し、到達目標に到達するためには、テキスト内容の報告だけでなく、世界経済の歴史や現状について、書籍を読むなり、ネットで資料を調べるなどの学習に努めてください。

成績評価方法

種別 割合(%) 評価基準等
定期試験(筆記)

レポート試験
(統一締切日を締切とするレポート)

上記以外の試験・レポート、平常点評価
(日常的な授業における取組状況の評価)
100

平常点(出席(60%)、報告への取り組み(20%)、討論への参加(20%))で評価する。

成績評価方法(備考)

受講および研究に関するアドバイス

教科書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
資本主義だけ残ったー世界を制するシステムの未来 ブランコ・ミラノヴィッチ みすず書房 978-4-622-09003-8

教科書(使用頻度、その他補足)

毎回の授業で使用する。

参考書

書名 著者 出版社 ISBNコード 備考
20世紀経済史ーユートピアへの緩慢な歩み 下 ブラッドフォード・でロング 日経BP 978-4-296-00201-6

参考書(使用頻度、その他補足)

参考

参考になるwwwページ

授業内外における学生・教員間のコミュニケーションの方法

manaba+R,学生との直接対話

備考

【科目ナンバリング・カリキュラムマップはこちらから/Click here to see the Curriculum-Map and Course-Numbering】
URL:https://secure.ritsumei.ac.jp/students/pathways-future/course/curriculum.html/